感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2020/6/22~6/28)

 6/22(月):月曜日。ほとんど曜日の関係がない生活をしているけれど、それでも月曜日は新しい一週間の始まりだ。あと「ジャンプ」が出る。朝起きて、ご飯を食べながらTVerで「探シタラTV」を見る。ザ・マミィの酒井さんはズルい。あの表情はズルいな。めちゃくちゃ面白い。早い時間から身支度を済ませて、車に乗る。湖岸道路を走ってイオンモールへ。ものすごく久しぶりに映画を見るためだ。記憶が確かなら去年の『ジョーカー』以来劇場で映画を見ていないはずなので、もう半年以上ぶりになる。今年は映画館に行くぞ、と意気込んでいたところでこんなことになってしまったので、もう何を恨むべきかも分からない。入り口で検温を済ませて、つつがなくチケットを買った。グレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ』。同監督の前作『レディ・バード』は観よう観ようと思っている間にプライムから除外されてしまった。人生みたいだ。館内は席が隣同士にならないよう設定されていて、日常が本当に変わっていることを実感する。上映が始まる前の広告も流すものがないのか、今から始まるまさにその作品のCMを何回も見る羽目になった。色々なところが大変なのだろう。作品自体は面白かった。映像がめちゃくちゃ綺麗で、それに気を取られてしっかりとストーリーに入れなかったような気さえする。ボーイッシュな格好に身を包んだシアーシャ・ローナンさん、語り継がれて欲しい。映画を見た後は書店やユニクロへ行った。Tシャツを買ったり、雑誌を買ったり。昼食をどうするか悩んだけれど、スターバックスで甘い飲み物を購入してそれで済ませた。また湖岸道路をひた走る。行き帰りの車内で「バナナムーン」を聞く。ADジャニオタさん、ご結婚おめでとうございます。乃木坂46本人による日村さんへの悪口も最高でした。中田さんの独特な佇まいが良い。お昼過ぎに帰宅して、とりあえずジャンプを読む。そろそろ新連載陣についていけなくなっている。『呪術廻戦』があればいい…。それからは掃除機をかけたり、運動をしたり。今日観た映画の感想は明日書こうと思う。書ければいい。書ければいいなぁ。

 

 6/23(火):暑いような、過ごしやすいような。そんな日だった。家の外には出ていない。朝ご飯を食べた後、いそいそとアイスコーヒーを入れる。大量の氷を入れた耐熱容器にドリップコーヒーを直接注いでいく、急速冷却方式に初めて挑戦してみたのだが、インスタントのドリップバックに入っていた粉の量が少なかったせいなのか多く作りすぎたせいなのか、めちゃくちゃ薄いわりに苦みは強い液体が生産されてしまった。あれはたぶんコーヒーではない。ガムシロップとミルクを追加したら輪をかけて不味くなってしまい、もう最悪だった。作ったものの責任としてすべて飲んだけれども。美味しくないコーヒーのせいなのか、それを飲みながら書いた『ストーリー・オブ・マイライフ』のエントリーはあまりハッキリしない内容になった。記事内でも書いたが、映像が綺麗すぎてあの作品全体をしっかりと観られたような気がしないのだ。煙に巻かれている感じ。午後からはなんとなくぼんやりと過ごす。カフェインの効き方には2パターンあることに最近気が付いた。ひとつ目は、普通にバッチリと目が冴えるパターン。ふたつ目が、全然眠いけどベッドに入っても眠ることは出来ないパターン。ふたつ目が最悪。一番何も出来ない。そんな午後でした。夜には「マツコの知らない世界」から「逃げるは恥だが役に立つ」の黄金リレー。『ストーリー・オブ・マイライフ』のローリーが言う「全部君の言う通りにしたんだから愛してくれ」というセリフと、みくりの「愛したのだから愛して欲しい」という感情が絶妙にオーバーラップを起こしていく。愛された分だけ愛して欲しいという感情はそのまま「これだけ努力したのだから見返りが欲しい」というやるせなさに繋がっていく。人生はそんなことばかりだ。先週に面接を受けた企業からのお祈りはもうメールですらなかった。一緒に働く予定のない人にはメールを送るつもりもありません、という気持ちの現れだとしたら、私はそんな人たちと働きたくないなと思ってしまった。こういうのを負け惜しみとか、ルサンチマンと言うのだ。非常に良くない。我が贔屓の横浜ベイスターズは新助っ人外国人オースティンの活躍もあって2連勝、借金を完済した。色々なことを考えなければならないが、とりあえず「オードリのオールナイトニッポン」を聞きながらこの日記を書いている。

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  6/24(水):いつものように起きて、朝食を摂って、出かける用意をする。気に入っている開襟シャツを身にまとい、しっかりとアクセサリーをつけて、午前中からいざ京都へ。学部時代の友人たちとの待ち合わせは昼下がりだけれど、確かな情報筋が絶賛していた映画『スウィング・キッズ』がちょうどいい時間に公開されていたのだ。京都駅から地下鉄に乗り換え、烏丸御池駅で降りる。目的地のアップリンク京都は疫病の影響でオープンが遅れていた商業施設「新風館」の地下にある。件のパワハラ報道があったアップリンクで映画を見ることには正直躊躇われる部分もあったけれど、色々考えた結果今日映画を見ることにした。「好き」という感情の暴力性に思いをはせる。作品は素晴らしかった。傑作。マイベスト5を選ぶなら確実に入る。素晴らしかった。すぐにパンフレットを購入。待ち合わせまではまだ時間があったので新風館をぶらぶらしていると、平日の昼間にもかかわらず結構な人ごみだった。オープンして間もないせいかもしれない。おしゃれなお店が多く、レストランもいくつか入っていたけれど、なんとなくそこまで空腹感がない。祇園の方に本店がある有名なかき氷店が出した支店で涼もうかなと思ったものの、結構な列が出来ている。結局何をするでもなく1時間ほど過ごして、四条へ。

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激オシャレ空間になっていた新風館

 スイナ室町の大垣書店で友人と待ち合わせをした。「岩波文庫の棚の前で」という、オシャレ待ち合わせを。おしゃれなのかしゃらくさいのかは、別にして。先輩も合流して移動する。まだ居酒屋が開くには早い時間だったので、千本通りの喫茶店でコーヒーを飲んだ。道路に出ている看板がボロボロで、窓辺に並ぶアロエはギリギリ自立しているような雰囲気だったので、次に行ったらそんな場所はないかもしれない。隣でお店をやっている店主に聞いたら「そこが喫茶店だったのはもう何十年も前ですが…」と言われるやつかもしれない。それからはいくつか居酒屋を回ってお酒を飲み、最終的にカラオケへ移動して夜を明かした。久しぶりに友人と対面で話すのはめちゃくちゃたのしくて、やっぱり人とお酒を飲むのはこうじゃないとなと思った。今出川通りのカラオケで安いウィスキーを飲みながら歌う「ベンガルトラとウィスキー」の最高なことったら、ない。カラオケが閉まり、始発を待つまでの間にほとんど閉鎖されている母校を眺めていると、色々ことが思い出される。私の人生で、もっとも輝かしい4年間がそこにあったのだ。始発に揺られ、京都駅でJRに乗り換え、最寄り駅へ帰る。シャワーをして、眠る前に朝ご飯を食べる。塩分と糖分が体にしみていく。長く、楽しい一日だった。

   

 6/25(木):すこしだけ寝て、起きる。いそいそと着替えて、また外出。心を穏やかに…と思い、スーパー銭湯へ。岩盤浴、サウナでめちゃくちゃ汗をかく。体調の問題なのか、今日はものすごく汗が出た。気持ちが良い。岩盤浴をしているときにお腹が鳴ってすごい音がするの、シンプルに恥ずかしい。どうしたって言い訳できないし。休憩スペースでは『ブルーピリオド』を読む。めちゃくちゃ面白い。本棚に置いておきたいので、いつか買おう。昼過ぎに出発して、湖岸道路を走る。お昼ご飯は、ラーメン屋の冷やし中華。ラーメン屋が夏季限定で出す冷やし中華に特有の魅力、何なんでしょうか。とんこつラーメン専門店のエッセンスを落とし込んだこの冷麺はものすごく美味しくて、夏になると悩んだ末に注文してしまう。次は草津のエイスクエアへ。ホームセンターや書店をウロウロする。夕方には帰宅。昨日からの疲れもあって、昼寝をしたら一瞬で2時間くらい経っていた。なんというか、そういう日があってもいい。きっと。もちろん夜も普通に眠った。

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「真咲雄」の冷やしとんこつ

 

 6/26(金):朝ご飯を食べながら、TVerで「テレビ千鳥」を見る。マリオカート対決。マリオカートには久しく触れていないので、アシスト機能なんて搭載されたんだという驚きがあった。暑いなぁと思いながらも、窓を開けて掃除機をかけたりする。「ハライチのターン」を聞きながら。完全予約制のオフィスチェア専門店ってなんだよという気持ち。田舎にそんなものはない。個人的な感覚になるが、都会と田舎の大きな違いに「ニッチな専門店の存在」があると思う。田舎で生き残れるのは複合商業施設だけだ。あとはアメフトが出来るくらい大きな駐車場のあるコンビニ。友人と会って楽しく話した反動なのか、どうにもなんねぇなぁ心がよぉ状態になってしまったので、正午くらいからアラームを設定せずにベッドへ入った。クーラーもつけて。起きたら5時間くらい経っていた。ヘラヘラと笑いながらお風呂に入る。ほとんど一日が終わってしまった。枕を変えてからというもの寝つきが良すぎるので、ちょっとした仮眠でもこんなことになってしまう。湯船に身を預け、さて就職活動はどうしましょうかねと考える。うーん。そっちの方向からエンタメに関わるのはどうやら無理っぽいということがこの2年で分かったので、いよいよ身の振り方を決める必要が出てきた。そこはかとない恐怖。こんなことを言っているからダメなんだという気持ち。手を動かして、汗をかきましょう。

 

  6/27(土):絶妙な気温が続いている。昼間はクーラーをつけなければ暑いけれど、夜は窓を開けて扇風機をかけていれば大丈夫。なんとなく、クーラーよりも扇風機で眠る方が起きたときに体が軽いような気がする。なんとなく。梅雨が明けて熱帯夜が続くようになれば話は別だけれど。テレビを見ていると、自分には関係のない話で憤る人がいっぱいいるように思えて、大変そうだった。芸能人の謝罪会見を見て「もっと謝って欲しい」とか、そういう感想を言葉にしてしまう人達。”自粛”が”要請”されているのに外食をした人を糾弾する人たち。自分の発言がどういう意味を持つのか、よく考えていない人たち。次の月曜日が祝日というわけではないものの、なぜか「ジャンプ」が発売されていたので買いに出る。『チェンソーマン』が、オモローです。マキマさん…。最後の8ページの素晴らしさったらない。昼食を食べながら、録画していた「ごぶごぶ」を見る。浜田雅功が起こした、伝説の「鴨川肉離れ事件」。東野幸治フレッドペリーが好きなのだろうか。私も好きです。午後はどうぶつの森をしたり、寝たり。眠るのが、現実逃避の手段としては一番手っ取り早い。精神が鬱蒼としすぎて眠れないこともあるけれど。夜に食べたアイスの実のピンクグレープフルーツ味が美味しかった。もう、キンキンに冷やしたピンクグレープフルーツを食べているくらいの感覚だった。

 

  6/28(日):例えば、まだ自分が死んでいることに気付いていない幽霊に「お前はもう死んでいるのだ」と言うことが難しいように、自分がすべての元凶であることに気付いていない人に「すべての元凶はあなたです」と言うこととはメンタルがバケモノじゃないと難しくないでしょうか。どうでしょうか。今週末は結局一歩も外に出なかった。水曜日と木曜日で一週間分の外出ポイントをすべて使ってしまったのかもしれない。昨日の夜中から降り出した雨は、朝にはやんでいた。「地面が濡れているのだから、雨が降っていたのだ」というのは哲学でよく用いられる比喩ですが、濡れた地面を見る度に思い出します。午前中は無為に過ごす。特に何もしていない。ここ数日は本当にやる気がなくて、インターネットに漂う動画をチラチラ見ては眠ったりしている。アイドルとお笑いの動画しか見られない状態が続くと、黄信号だ。午後もほとんど変わらない過ごし方をする。寝て起きて、寝る。誰かを応援する気持ちと同じくらい強いポジティブな感情を自分自身に向けてやらなければならないが、ときにそれは驚くほどに難しくなる。出来るだけ笑って、出来るだけ早く寝るのがいい。