感情の揺れ方

それでも笑っていたい

感想:星組公演『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』

 男役・礼真琴にまた新たな一ページが追加された。若手の頃から抜擢が続き、まさしく躍進してきた彼は若く爽やかな主人公、あるいは強い意志を持った悪役を演じることが多かったが、柳生十兵衛というキャラクターは今までと違った意味でチャレンジングな役どころなのではないかと思う。実在した人物である柳生十兵衛は、徳川将軍家の剣術指南役を務める柳生家の嫡男として生まれながらおよそ13年に渡る空白期間を持っているため、江戸時代から現在に至るまでさまざまな物語に登場してきた。時代を代表する剣豪としての強さ、名門出身という育ちの良さ、政治の中心から離れたアウトローぶり……。誰もが描くカッコイイヒーローではあるのだが、この役の難しさはそこだけではない。今作の十兵衛は自らが矢面に立ちばったばったと敵を切り倒していくような立場ではなく、復讐に燃える女性たちに剣術と軍学を叩き込む指南役を務めることになる。このような役どころに求められるのは「懐の深さ」であり、その意味で礼真琴は自分の新たな一面を引き出すことが必要だったのではないだろうか。しかしそこはこれまで数々の抜擢に実力で応えてきた礼真琴と言ったところで、生き生きとした、それでいて礼真琴にしか出来ない柳生十兵衛を舞台に立たせていた。ダンスに秀でた組子を引っ張る彼の見せる殺陣はそれだけで一見の価値がある。対して今作が退団公演となる愛月ひかるもまた、集大成にふさわしいパフォーマンスを見ていた。宙組時代、朝夏まなとや真風涼帆といった演技派トップスターの下で培った演技力、表現力を存分に発揮し、芦名銅伯という妖しく、どこか人間を超越した存在感を持つ悪役を的確に演じていた。『エリザベート』でのルイジ・ルキーニ、『神々の土地』でのラスプーチンなど宝塚らしくない役柄を務める中で培ってきた彼にしか出来ない表現がそこにあった。銅伯とは双子の兄弟である天海大僧正との一人二役は難しい挑戦だったと思われるが、この二人の人物は同じ役者が演じなければキャラクターや世界観、作品そのものの厚みは損なわれていただろう。トップ娘役である舞空瞳は銅伯の娘であるゆらを演じ、彼女もまた新たな魅力を見せていた。十兵衛と出会うことでゆらの中に起こった大きな変化と、その変化を際立たせるためのそれまでの妖しさ。礼演じる十兵衛との関係はこれまでの作品でもあまり見ないものだったが、成長著しい彼女のパフォーマンスも素晴らしかった。大野拓史氏による脚本・演出である今作は「復讐」が大きなテーマとなっているがエンタメ要素の強い痛快な物語に仕上げられていて、ストーリー自体は分かりやすいものの、登場人物の膨大さと専門用語の耳なじみのなさに混乱する可能性もあるため、開演間にしっかりパンフレットを読んでおく方がいいかもしれない。若手の男役や娘役がクローズアップされる場面も多く、ファンとしては嬉しい演出になっている。

   

 二本目のショー『モアー・ダンディズム!』は岡田敬二氏による「ロマンチック・レビュー」シリーズの21作目となる作品。かつて真矢みき湖月わたるが主演した「ダンディズム三部作」の三作目でもあるこの『モアー・ダンディズム!』は、岡田氏本人が語るように「陶酔」が重要な要素となっている。例えば礼真琴お披露目作品のショーとなった『Ray』がそうであったように、近年のレビューはテンポが速く、スピード感とリズムで表現する「力強さ」や単純な「手数の多さ」を武器にした作品が多い。そんな中にあって今作はまさしく「優雅」で「うっとり」としたときめきに満ちている。

 ここからは印象的な場面をいくつか挙げていきたい。まずはプロローグ。幕開きで板付きの出演者たちはそれぞれ四色の衣装に身を包んでいて、観る者を非日常の世界へ誘う光景が広がる。「ロマンチック・レビュー」らしい場面が続く中、中詰めから続く場面ではこれぞ宝塚の男役という白い軍服に身を包んだ愛月ひかるのソロが。それが終わると世界観はガラリと変わり、ファンにはお馴染みの「ハード・ボイルド」の場面。漣レイラを筆頭としてダンサーを率いる礼真琴のキレを存分に楽しむことが出来る。「俺はダンディ お前じゃなく」なんて歌詞をまっすぐに成立させる、トップスターの存在感。終盤、デュエットダンスひとつ手前の場面は瀬央ゆりあのソロシーン。「ラ・パッション!」を高らかに歌い上げる彼の姿を見ていると、ここ数年の成長ぶりに驚かされる。紛れもない、星組の中心を担う男役だ。

 礼真琴・舞空瞳のトップコンビだけではなく、組全体の充実ぶりを感じさせる作品だった。それだけに夢妃杏瑠や紫月音寧、漣レイラといった長年にわたって組を支えた面々や、彩葉玲央に湊璃飛、澄華あまねら若手が退団してしまうのは寂しい。愛月ひかるをはじめ、みなさん、本当にお疲れ様でした。

 

感想:花組公演『銀ちゃんの恋』

 「宝塚歌劇らしさ」といったことについて考えるときに浮かんでくるのは、やはり「美」や「正義」、「平等」あるいは「愛」といったものだろうか。つかこうへい氏による『蒲田行進曲』を下敷きにしたこの『銀ちゃんの恋』に「タカラヅカ的」な潔白さや綺麗事は一切存在しない。しかし、美しい。あまりに美しい人間賛歌である。芝居に憑りつかれ、愛に病んだ人間を讃える歌が高らかに奏でられている。

 主人公の倉岡銀四郎(水美舞斗)は子役上がりの映画俳優で、自分が主役を務めることに固執している。破天荒で豪快な部分が目立つが、「俺こんな性格だし、友達減るよなぁ」と”自分が嫌われている”ということに対しては敏感な面も持ち合わせている。この銀ちゃんが本当にダメな人間で、京都で撮影中の映画『新選組血風録』では共演の橘(帆純まひろ)とたびたびトラブルを起こしてヤス(飛龍つかさ)を始めとした子分たちや恋人の小夏(星空美咲)をハラハラさせ、気の休まる暇を与えない。観客としては「銀ちゃんの何がカッコイイんだ」「どうしてヤスたちは銀ちゃんを慕っているんだ」と思ってしまうのだが、それがまさしくこの作品の肝となる部分なのである。トラブルまみれで小夏を妊娠させ、しかも「自分は大スター」との思い込みからスキャンダルを恐れて無理やりヤスと結婚させようする銀ちゃんには啞然としてしまうが、それでも銀ちゃんの言うことを聞いて小夏のために危険なスタントをこなして出産費用を稼ぎ始めるヤスにはもう、開いた口が塞がらない。

   

 この、銀ちゃんに対する感情に関しての「ズレ」。登場人物たちと観客との間にある「ズレ」が『銀ちゃんの恋』という作品では大きな役割を担っている。その「ズレ」が最後の最後、池田屋階段落ちを撮影する場面で大きなエネルギーを生み出すのだ。自らの死を賭して撮影に臨むヤスを、銀ちゃんは受け止める。ヤスを馬鹿にする橘に啖呵を切る。この場面の銀ちゃんは、本当にカッコイイ。水美舞との芝居と殺陣が素晴らしかった。彼が主演の和物をもっと観たいと思わせるパフォーマンスだった。銀ちゃんのカッコよさを爆発させる、それまでのダメっぷりを的確に表現する水美の力はもちろんこの「ズレ」に必要不可欠なものだが、ヤスを演じた飛龍つかさがいなければ、今回の『銀ちゃんの恋』がここまで素晴らしいものになることはなかっただろう。それほどまでに彼のパフォーマンスは圧巻だった。愛する「カッコイイ」銀ちゃんがどんどんしぼんでいき、自らは小夏のために命を削って仕事をする。「自分が階段落ちを買って出れば銀ちゃんはまたカッコよくなるはず」という狂気的なまでの献身と、死への恐怖。銀ちゃんへの愛と、小夏への愛。ヤスが心の底から「銀ちゃんはカッコイイんだ」と思っていなければ、爆発は起きない。「ズレ」は生まれない。新人公演で初主演を務めて以来成長著しい男役のひとりだったが、今回のパフォーマンスで花組若手男役の中では頭一つ抜けた存在になったように感じる。飛龍つかさのヤスでなければ、観客が「銀ちゃんカッコイイ」と思うことはなかっただろう。「ズレ」を生み出すという点で言えば、もちろん小夏の存在もかかせない。そんなにひどい扱いを受けているのにどうしてと言わずにはいられない小夏と銀ちゃんの恋路を、彼女は演じきっていた。三年目という若手だが、これからの活躍を大いに期待させる。脇を支える出演者、特に専科のふたりも素晴らしかった。ヤスの母を演じた京三紗は短い出番とセリフながら小夏を揺さぶる場面で大きな印象を舞台に残していたし、悠真倫は監督という立場から銀四郎や橘ら役者陣を支えまとめる大道寺を的確に演じていた。繰り返しにはなるが、素晴らしい作品である。水美舞斗と飛龍つかさという男役を語る上でなくてはならない作品のひとつになるだろう。

 

感想:雪組公演『CITY HUNTER─盗まれたXYZ─/Fire Fever!』

 雪組新トップコンビ彩風咲奈・朝月希和の大劇場お披露目公演が幕を開けている。演目は『CITY HUNTER』で、「あの『シティーハンター』を!?」と驚いたファンも少なくないだろう。もちろん私もその一人で、正直なところ一体どこをどうやってあの世界を舞台に、しかも宝塚の舞台上に再現するのだろうと不安なところもあったのだが、そこはさすがの宝塚という仕上がりだった。考えてみれば雪組早霧せいな・咲妃みゆの時代に『ルパン三世』『るろうに剣心』を見事に成功させていて、両作品を経験している組子も多い。漫画原作を宝塚歌劇に昇華させるノウハウのようなものが組のカラーとして受け継がれているのだろう。そうでなくとも、宝塚歌劇団の存在を世に知らしめたのは『ベルサイユのばら』なのだ。彩風咲奈は冴羽獠を演じるにあたって今までのイメージとは全く違う立ち姿をしっかりと示していたし、遅咲きのトップ娘役と言ってもいい朝月希和が槇村香として見せたパフォーマンスは流石の一言。重要な役どころを担うミックを演じた朝美絢は貫禄を感じさせるようになり、二番手として一切の不安なし。縣千や彩海せら、眞ノ宮るいといった若手も存在感を見せつつあり、望海風斗・真彩希帆という屈指のトップコンビが去った後も組全体の充実ぶり感じさせる公演だった。

   

 二本目のショー『Fire Fever!』は稲葉太地氏によるダンス・ショー。彩風咲奈と朝月希和の魅力はなんといっても洗練されたダンスだろう。2人の魅力を前面に押し出したこのショーは今までの、具体的に言えば前トップコンビが中心に立っていたころのショーとは全く違う雰囲気に満ちている。ダンス、ダンス、ダンス!タカラジェンヌたちの躍動する肉体をこれでもかと楽しむことの出来る、タイトルにふさわしい作品だった。特に圧巻だったのは出演者全員によるラインダンス。感染症の影響で組子全員が舞台に立つことが叶わなかった時期を経た、まさしく燃えるようなパフォーマンスの数々。宙組公演『デリシュー』に引き続き、宝塚のレビューはこうではなくては!と思わずにはいられなかった。フィナーレに続く、若手を中心とした組子が次々とダンスを繋いでいく場面も印象に残っている。これからの雪組を期待させる、素晴らしいショーだった。

 

キャリー・フクナガ監督『007 NO TIME TO DIE』

 シリーズ前作『スペクター』からおよそ6年、ジェームズ・ボンドがスクリーンに帰ってきた。全世界を巻き込んだ新型感染症の影響は大きく、ダニエル・クレイグによるボンドの集大成となるこの作品もまた幾度とない公開延期を余儀なくされた。

 『007』シリーズはある意味で現実と時代とを強く反映する作品である。それは『NO TIME TO DIE』においても変わらず、2020年初頭から大きな変化を余儀なくされた世界に通じるものがスクリーンに広がっていた。ダニエル・クレイグによれば『007』は「恐怖」を描く作品であるという。悪役の根底にあるものは何か。それは時に過激思想という形で表現されるが、今作における「恐怖」は「見えないこと」だった。「見えない」、あるいは「分からない」「知らない」という恐怖。レア・セドゥ演じるマドレーヌの抱える過去を、ボンドは知らない。ラミ・マレック演じるサフィンはあらゆることに対して「NO」を突きつけるかのごとく、能面をつけている。そして作中で最も明確な「恐怖」として描かれるウィルス兵器はまさに見えない「恐怖」だが、「見えなさ」を演出するための「同一カット、画角内でピントの合っている箇所を切り替えていく」という手法は印象的で、「本当に見えているのか?」という問いを観客に投げかけているかのようだった。

 「時代を反映する」のが『007』であるなら、この数年でようやくハリウッドを巻き込み始めたフェミニズム的価値観や「Metoo運動」の影響に言及せずしてこの作品を語ることは出来ないだろう。ボンドの後任である「00」の役職に黒人女性のノーミ(ラシャーナ・リンチ)が就いていること、Q(ベン・ウィショー)は自宅で料理を作りながら「彼」を待っていること。表層的な部分を挙げてもキリがないが……ボンドの行動は明らかにこれまでとは違っている。「『007』を現代で続けていくのは不可能」という認識が一部で広まっているが、その認識が「ポリティカル・コレクトネスの遵守」からのみ生まれているのなら、あまりに作品への愛が欠如していると言わざるを得ない。もちろん愛があれば他者を傷つけていいというわけではないが……。どのような形であれ、ボンドは帰ってくるだろう。希望を込めて、次の引用を。

James Bond will return......

 

週間日記(2021/10/04~10/10)

 10/4(月):暑い。普通に半そでのTシャツ一枚で過ごすことが出来る。10月なのに。もうちょっと涼しくなって欲しい。情緒がない。出来るだけあって欲しい、あるに越したことはないものの筆頭こと情緒。起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べつつ、バタバタと用意をして早い時間から外出。正直昨日の疲れは全然取れていないけれど、月曜日で割引きもあるので映画を見に出かけた。車に乗って、イオンモールへ。『007 NO TIME TO DIE』を見る。緊急事態宣言は解除されたものの、座席は間隔をあけて販売されていた。観客の平均年齢もなんとなく高め。確かに『007』シリーズを劇場で観る10代ってそこまで多くないよなと思った。滋賀だし。あと月曜の朝一だし。180分の上映時間は色々な意味で不安だったけれど、大丈夫だった。久しぶりにこういうザ・ハリウッド大作みたいな映画を見たが、自分が大作に求めるものを再確認することになった。バカみたいなアクション、バカみたいなロケーション、バカみたいな爆発。ニヤニヤしてしまった。ただ冒頭の、作中一発目の大爆発は本当に不意打ちだったので、普通にびっくりして体がビクッとなった。心臓悪かったら死んじゃうよ。ダニエル・クレイグよ、永遠なれ。映画館を出たあとは書店に寄ってジャンプを買い、帰路に就いた。湖岸道路を爆速で走り抜けてやろうかと思ったけれど、アストンマーチンではなくデミオなのでやめた。暴走デミオはもうコントです。帰宅して、そのまま家のことに取り掛かる。昨日の疲れと映画鑑賞の疲れがあいまって、一度座ったらもうなにもできないような気がしたので、無理やりテンションを上げて掃除機をかける。「バナナムーン」を聞きながら。また歯の話してるよとか、聞いてても見えてこないよか、いろいろなことを思う。週末に着たシャツの洗濯も済ませた。めちゃくちゃな眠さを引きずりつつ、ジャンプを読み「有吉の壁」を見たら夕方になった。2時間スペシャル。一般人の壁と大喜利のコーナーが好き。どんなテンションで企画して撮影したんだとツッコミを入れずにはいられない雑水泳大会もよかった。夜は適当に過ごす。めちゃくちゃ眠いのでは、早めに寝たい。

 

 10/5(火):暑い。普通に暑い。扇風機でもちょっとキツイんじゃないか?と思うような時間帯もあった。昨日は久々にスムーズに眠ることが出来た。スッと。あまりに眠いときあるある、失神するような感覚が怖くて逆に目を開けてしまうやつもやった。考えごとから夢を見る段階に入るまでが速すぎると、幻覚を見ているみたいになってしまうのだが、自分だけだろうか。適当に起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。カップの味噌ラーメンランキングと、プチプラコスメ特集のロケ。アインシュタインのロケと、スタジオゲストの相席スタート・山添のぶっ壊れっぷりが良かった。昨日の空気階段に続いて、誰も朝の番組に出るような顔をしていない。顔色が悪くて心配になる。ぼんやりと番組終了まで見届けたあと、今日も車に乗って外出。最寄りの洗車場へ向かう。平日の午前中なのにそれなりの混雑具合だったのは、天気の週間予報が落ち着いて雨のマークが消えたからだろうか。機械式洗車が安くなっている日でもなかったのであまり腑に落ちないけれど、自分で洗車をするほど自家用車の手入れをする人の考えることは似ているのかもしれない。日影は風があると涼しいけれど、陽向は暑い。拭き上げていると汗が出てくる。今日の洗車場にはマスクをつけていない人が多くて、ワクチンが行き渡っているのかなと思ったり、まぁ気にしてない人もいるよなと思ったり。ひとりで喋らずに黙々とやっているならいいんじゃないですか、くらいが私の立ち位置です。だいたい一時間くらいで帰宅。昼過ぎからは、録画していたキングオブコントを見る。めちゃくちゃ面白かった。空気階段、ザ・マミィ、男性ブランコの三組はもちろん、個人的には蛙亭ニッポンの社長が好きだった。めちゃくちゃ面白い。右利きなのに森友哉を彷彿とさせるケツの美しいスイング、暫定席に座って他の出演者の点数発表を見守るイワクラの表情。松本人志以外刷新された審査員はすごく良かったけれど、トップバッター点数のびない問題はどうにかして欲しい。3組目まで見てから点数をつけるとかではダメなのだろうか。テレビ的な盛り上がりには欠けるか。夜までぼんやりと過ごす。落ち着かない。先週に引き続き、試験を受けてから結果が出るまでの期間のただ中で、本当に落ち着かない。何をするにもしっくりこない。身が入らない。宙ぶらりんだ。身体が。劇場に行くくらいの強制力がないと、集中力が出てこない。「バナナサンド」も「マツコの知らない世界」もない火曜日の夜に身を任せて、ふわふわと時間をつぶす。早めに寝てしまうのが良いかもしれない。

 

 10/6(水):今日も暑い。こんなにも季節の進みが遅い秋はあまり記憶にない。昨日は寝る前にTVerで「ゴッドタン」を見てから寝た。このご時世にあまりない、がっつり下ネタコントと漫才。ネタをすっ飛ばすジェラードンの、絶妙すぎる表情。キングオブコント前にあれをやってしまったときの心中たるや、察するに余りある。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。今日も落ち着かない。「ラヴィット」を見ていても、落ち着かない。見取り図がえげつないロケの一環として中野ブロードウェイを訪れていた。アニメや漫画を読みながら育った身なので、ブロードウェイにはなんとなくザ・東京みたいなイメージがある。秋葉原も同じ引き出し。名物のでっかいソフトクリームを盛山に2本食べさせる一方で、スタジオでは盛山にシンプルキャベツを食べさせるスタッフにはすこし恐怖を感じる。面白いけれども。大喜利を見ていても微妙に落ち着かないので、脳のリソースを消費するためシャツにアイロンをかけることにした。霧吹きで濡らしつつ、しわを伸ばしていく。ぼちぼちの仕上がり。もうちょっと上手くなりたい。Youtubeでも見ようかな。「ラヴィット」を最後まで見届けたあと、やはり何かをする気にはならず、とりあえずTVerを起動して「有吉クイズ」を再生した。今週からレギュラー放送が始まったのだが、関西では放送されていないらしい。どれだけ番組表を探しても見つからなかった。ありがたい時代だ。川合俊一の身長が195㎝もあったのが面白かったし、歌舞伎町のディープな中華料理店で豚の脳みその炒め物とチャーハンを無言でガツガツ食べる有吉には爆笑した。なんだかんで正午を過ぎる。遮光カーテンを閉めて昼寝に入った。アラームは設定せず。しかし30分ほどで起床。こうなるともう本当にどうしようもないので、延々Twitterを見たりYoutubeNBAのハイライトを見たり、そんな感じで時間をつぶすことにした。合間合間に30分くらいの昼寝をはさみ、なんだかんだで夜になる。プライムで「新・映像の世紀」も見た。大戦下、冷戦下でのスパイ活動──主にソ連と、アメリカのCIA、FBIの活動をテーマにした回だった。こういう精神状態のときにこういうものを見るのは良い。しっくりくる。無為に過ごしているようでいて、悲惨と向き合っている気分になれる。悲惨に向き合っているのか、向き合った気になっているのか。一体自分はどっちなんだと考えられる。夜はBSで放送されている「シャーロックホームズの冒険」を見た。ホームズの兄マイクロフトが初登場していたけれど、7歳上にしてはちょっと老け込んでやいないかと思ったり。ホームズが年齢よりも若く見えるのかもしれない。今日も早く寝よう。

   

 10/7(木):涼しく……ならない。朝の一瞬と、寝る前の一瞬だけ。その間だけは風が気持ちいい。いつもよりすこし早めに起きる。「ラヴィット」を見ながら朝ご飯。オープニングトークもそこそこに、バタバタと準備をして外出。車に乗り込み、高速道路をひた走る。最寄りのインターまでの道が渋滞していたり、中国道のリニューアル工事を避けるために通ったルートがやはり渋滞していたりでヒヤヒヤしたけれど、なんとか開演の20分前に宝塚大劇場の駐車場に到着することが出来た。知らない一般道を運転するのは本当に疲れる。今日は星組の公演で、演目は『柳生忍法帖』と『モアーダンディズム』の二本立て。各種SNSで「『柳生』は話が分かりづらい」という評判を聞いていたので身構えていたものの、特に問題はなかった。ただ、確かに人名や専門用語は難しいので始まる前にパンフレットをしっかりと読んでおく方が良いかもしれない。『ダンディズム』は最高。これこそロマンチック・レビューという仕上がり。観客をゆったりと夢の世界に引き込んでいく演出にはやはり無二のものがある。終盤にある瀬央ゆりあさんのソロが最高でした。終演後は久しぶりに大劇場内の「くすのき」で食事を取った。営業再開は嬉しい。ざるそばとお寿司のセットを注文。ぼんやり周りを観察してみると、天ぷらうどん定食が人気メニューのようだった。分かる。公演ごとに内容が変わる幕の内「すみれ」や松花堂も人気だけれど、メニューを開くと「天ぷらうどん」という素朴な料理がやけに魅力的に見える。食後はグッズショップ「キャトル」で舞台写真なんかを買い漁り、宝塚阪急に出店していた「モンパルナス」のピロシキを買って帰路についた。来た道をそのまま逆方向に進んだのだが、朝よりもさらに渋滞が酷くなっていて、ナビのはじき出した到着予定時刻から1時間ほど遅れての帰宅になった。疲労感がものすごい。頭もふわふわ、ぼんやりしていたものの、やらなければならないことがひとつある。日曜日に受けた試験の最終結果が今日、発表されている。本当は午前中の時点で発表されていたのだが、宝塚で結果を確認したら受かっていようが落ちていようが作品には集中できないだろうしご飯の味もしないしなんなら道中でえげつない事故を起こしそうだしで先送りにしていたのだ。向き合う時間が来た。受験番号が掲示される形式ではなく、専用サイトに受験番号と生年月日を入力すると結果が表示される仕組み。いざ。鬼が出るか蛇が出るか。結果登場したのは……蛇。合格。ようやく蛇が出た。めちゃくちゃ嬉しい。近年で一番嬉しい。春から、東京です。東京のことが何も分からないのでどこに住むとかどの路線がいいのかとか、全く見当がつかない。これから調べます。ウッキウキでお風呂に入り、ウッキウキでベッドへ。とにかく眠い。感情の動きが激しすぎて、気が遠くなる。早く寝よう。

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 10/8(金):秋が来ない。小さい秋を見つけることが出来ない。空に浮かぶ雲が秋っぽくなっているくらいだ。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。金曜日の「ラヴィット」は全員調子がおかしくなる時間帯があるのだが、今週はそれが長かったような気がする。風水のロケが始まったくらいでテレビを切り、家のことに取り掛かる。いつものように、「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。もう予測変換で「」を打ったら「かける」まで表示されるようになってしまった。良くない兆候だ。文章がルーティン化している。掃除機やらなんやらが終わったあとは、特に何もすることがなかったので近所を散歩することにした。小さい秋が見つかるような気温ではなく、半そでのTシャツでも普通に汗をかく。過ごしにくい季節が長い。30分くらいで帰宅したら、ちょうど合格通知やら手続き書類やらが入った封筒が配達されてきた。まだあまり現実感がない。書ける部分は埋めてしまったものの、まだお昼過ぎ。これはもうスイッチを入れるのは月曜日からだなと決めて、やることをふわっとリストアップしてからベッドへ。がっつり昼寝をする。つもりだったのだが、30分くらいで目が覚める。まだ緊張が取れていないのだろう。寝ている暇なんかないぞみたいな気持ちが、もう2年以上継続している。たった2年かい、みたいな気持ちもあるけれど。肩の力を抜くことが出来る日が、来るのでしょうか。なんだかんだで夜。「かりそめ天国」の2時間スペシャルを見る。秋の味覚の代表格こと栗ごはん、意外と支持率が低いらしい。私は好きです。「同じ栗だったらモンブランの方が美味しくない?」みたいな意見、本当に会話のレベルというか、質が低いと思う。それはもう議論でも討論でも、会話でもありません。もっとちゃんとコミュニケーションしましょう。ぼんやりと片手間に東京での賃貸物件を検索しているのだが、何から何まで本当に分からない。大学の最寄駅からの時間とか、治安とか、考えることが多すぎる。鉄筋コンクリートの方が確実に良いとは聞くものの、家賃が跳ね上がる。どうしたもんかいのぉ状態だ。早く寝たい。

 

 10/9(土):暑い。まだまだ。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。クイズ王の伊沢くんがコストコを訪れているのを見ながら。滋賀にありそうでない施設筆頭、コストコ。私が中学生のころから「近くにコストコが出来るらしい」という噂がまことしやかにささやかれたものの、結局今に至るまで開業していない。県外からの集客力がある大型ショッピング施設といえば、竜王のアウトレットくらいだろうか。午前中はそのまま特に何をするでもなく過ごして、昼前から外出。とりあえずお昼ご飯にラーメンを食べて、それから草津ユニクロへ向かった。緊急事態宣言が解除されてから二度目の週末、いつもよりは混んでいるかなと思ったけれど、そうでもなかった。むしろ土曜日にしては少ないくらい。ネットで見かけて気になっていたものがちょうど週末限定で安くなっていたので、色違いで2枚買った。白と黒。今年の冬はこれで切り抜けます。こういうご時勢で外出することがめっきり減って、気合を入れて服を着ることがほとんどなくなってしまった。バイトもリモートだし。その後は無印良品をぶらぶらして、帰宅。いろいろなことをやらなければならないのだが、絶妙にやる気が出ず、昼寝。無為な午後。本でも読むか、外国語の勉強でもすればいいのになぁと自分でも思っている。夜は途中までオールスター感謝祭を見たあと、高校時代の友人たち数人とオンラインでボードゲームをプレイした。いくらでも暇が潰せる時代。「花火」と「東海道」というゲームが好き。平和な感じがある。本当に険悪な雰囲気になるタイプのゲーム、ありますよね。日付が変わるくらいの時間までわいわい遊んで、解散した。最近はもう深夜12時を超えると眠くて仕方ない。

 

 10/10(日):めちゃくちゃ暑い。暑い暑いと言い続けてきた今週の日記だが、一番暑いのは今日だった。風は涼しいですねなんてヘラヘラしていた昨日までとは打って変わって、風も夏のそれだった。夏です。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べる。「シューイチ」では最近流行っているオーディションエンタメの特集に時間が割かれていた。うーん。商売をしていいのは舞台の上であって、舞台に上がるまでの過程に値札をつけてあるのはあまり好きじゃない。その利益はちゃんと還元されていますか?みたいな感情もある。そもそも日本のアイドル産業そのものが、そういう構造で成り立っているけれど。未完成なものを愛したい、そんな欲求が取り引きされている。午前中から外出。久しぶりに電車へ飛び乗り、京都へ。幼なじみのひとりと待ち合わせ。会うのは年明け以来なので、半年以上ぶりになる。新型感染症の影響はそこかしこに存在する。八条口を出て構内を西に向かって歩いていると、それなりに人がいる。観光客らしき人、帰省らしき人、そして修学旅行の学生たち。修学旅行が出来て良かったねぇという純粋な気持ちと、自分は機会を奪った側の人間なのだという気持ちと。八条通りを歩いているとめちゃくちゃ暑い。めちゃくちゃ汗が出る。夏にもほどがある。大宮通で友人と合流して、そのまま南へ。すこし歩いて、目的地のラーメン店に到着。以前から気になっていたお店。鶏をとことん煮込んだドロドロのスープが平打ちの麺にからんで美味しかった。友人は就職してから少なくとも20kg以上体重が増加しているようなのだが、油そばにはまっているらしい。チャーシュー丼も頼んでいた。キャラ作りの一環かもしれない。自分たちが出たときには行列が出来ていた。来た道を北に戻り、なんとなく東寺を観光した。京都の観光名所にはあまり行く機会がない。五重塔の写真を撮っていたら足元に大きめの蛇がいて、飛び上がりそうになった。「鬼が出るか蛇が出るか」で出て欲しいのは概念としての蛇であって、フィジカルの蛇ではない。縁起物だけども。遮蔽物のない境内を歩いているとやっぱり汗がすごいので、京都駅まで戻って喫茶店に入った。イノダコーヒ。隣の星野珈琲には行列が出来ていたが、こっちはタイミングが良かった。私はアイスコーヒー、友人はクリームソーダ。いよいよ食いしん坊キャラへの舵取りに迷いがなくなっている。1時間くらい話して解散。関西にいるうちに、もう何回かは会っておきたい。夕方くらいに帰宅。夜は「せっかくグルメ」のスペシャルを見たあと、録画していた「ウォーキングのひむ太郎」を再生。日村さんから日村さんへのリレー。季節外れの暑さを除けば、実に平和で素晴らしい日曜日だった。明日からはまたいろいろと動き出したい。

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特製ラーメン

 

週間日記(2021/9/27~10/03)

 9/27(月):涼しい。ちょうどいい。これです。私が求めているものは。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べる。途中まで「ラヴィット」を見ながら。月曜日の朝は生放送大喜利番組じゃなくっちゃ。本当はやらなければならないことというか、今週末に受ける予定の試験があるのでそのための勉強を進めなければならないのだが、二週間前に受けた試験の結果がまだ出ていないので重い腰が上がらない。本当に重い。こんなに重いことある?っていうくらいには重い。テキストに目を通しても頭に入ってこない。上滑りの極致。文章がただ文字の羅列として体内を通り過ぎていく。何の意味もなさない。ほとんど勉強しなかった。午前中はとりあえずプライムビデオで「映像の世紀」を見た。90年代に放送されたシリーズはすべて見終わって、今日からは新しいシリーズに入る。リュミエール兄弟が映画を生み出してからのおよそ100年、カメラが捉えるもののほとんどは戦争だった。第一次大戦に端を発した悲劇は世界を巻き込み、いまだ終わっていない。ナレーションが山田孝之で、最初は気がつかなかった。当たり前だけれど、良い声。その後は「バナナムーン」を聞きながら掃除機をかけたり、服を洗ったり。手洗いした服を洗濯機に入れたときの脱水が一発でうまくいくと嬉しい。多すぎても、逆に少なすぎてもうまくいかない。昼前にはすこし外出して、最寄りのコンビニでチケットを発券したり、ジャンプを買ったり。風が気持ち良くてふらふらと散歩でもしようかなと思ったけれど、すぐに帰宅した。ジャンプを持ったまま散歩をするのはきつい。今週一番残酷な内容だったのは『高校生家族』じゃないでしょうか。どうですか。午後も本当にやる気がなくて、なにを思ったのか気がついたら家にある『ソウルイーター』を全巻読み返していた。大掃除の途中にやるやつ。作中において三度描かれるブラックスターvsミフネ戦は屈指の名勝負というか、こうグッとくるバトルシーンなのでみなさんも読んでください。全25巻です。一番カッコイイのがブラックスター、次が受付のおばちゃんです。今になって読み返してみると、カッコよくて面白いのはもちろんかなり重いテーマに満ちた作品になっている。信仰、児童虐待、子供のアイデンティティ……。全部読み終わったころには夕方。充実した日中だった気がする。夜ご飯の代わりにプロテインバーを食べてからというもの、おならが止まらない。ずっと胃腸が動いている。イヌリンのせいだろうか。

 

 9/28(火):今日はすこし暑い。昨日より気温が高く、風も弱い。結果、蒸し暑い。秋なのか、夏なのか。ぼんやりと起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。午前中から外出。車に乗って竜王のアウトレットへ。姉とその子供(甥)と合流して、ぶらぶらと買い物をする。道中の空に広がっていた鱗雲が綺麗で、すいませんめちゃくちゃ秋ですと謝っておいた。夏じゃないです。ハンカチが5枚セットでびっくりするくらい安くなっていたので、今持っているものをすべて入れ替えるくらいの勢いで買ったりした。ハンカチ、捨てるタイミングが全然分からない。いつまでも使えるし、いつまでも水を吸う。高校生のときから捨てずに使っているものもある。家の鍵をつけているキーホルダーにいたっては使い始めて20年近く経つ。物持ちが良い方なのかもしれない。お昼ご飯にはフードコートの「甲賀流」でたこ焼きを食べた。中学生のとき、アメリカ村(大阪)にある本店に行ったことを思い出す。そのときは友人と「閃光ライオット」の大阪予選を見るため、電車を乗り継いで出かけたのだった。もうあれが10年以上前なのかと思うと、すこしぞっとする。光陰矢の如し。中学生くらいまでは深夜ラジオって「スクールオブロック」くらいしかやっていないと思っていたし、あらゆる新曲初放送はここで行われると思っていた。いろいろなことが懐かしくなる。大阪のたこ焼きだと「くくる」か「甲賀流」が好きです。夕方くらいに帰宅。夜は「バナナサンド」の2時間スペシャルを見た。「バナナムーン」で何度も言及されていた日村さんの「レクサス」こと6人乗りフラミンゴフロートの現物がついに放送されていて、めちゃくちゃテンションが上がった。思っていたより大きくて、普通に笑ってしまった。あれをプライベートで買う人、おかしいよ。おじさんたちが楽しそうにはしゃいでいるだけの2時間が、面白い。CSのスカイステージでは宙組公演大千秋楽の映像が放送されていた。退団者が退団当日に見せる、あの今までとは全く種類の違う美しさというものに魅了されてしまう。彼ら彼女らにしか出せないものがある。アウトレットを歩き回って疲れてしまったので、今日は早めに眠りたい。近所の公園にフリースタイルラッパーが集合しないことを祈っている。

 

 9/29(水):まだ書き始めたばかりだが、今日は本当に書くことがないような気がする。それくらい、地に足のつかない感覚のまま一日を過ごした。ふわふわと時間だけが過ぎていく。9月の終わりって、こんな感じでしたっけ。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。昨日、スターバックスに寄って買っておいた「石窯フィローネ チキンアラビアータ」を食べる。そういえばフィローネってなに?と思ったので調べたら、イタリアンブレッドの一種とのことだった。イタリアのパンです。包装に書かれている通り、電子レンジであたためてからオーブンですこし焼くと美味しい。今日は魚焼きグリルにつっこんだけれど。パン自体に高さがあるのですぐに焦げる。すこし焦げたところが美味しい。「ラヴィット」はスーパーやコンビニで買えるメロンパンのランキングと、見取り図のぶっ飛びロケ。真ん中にホイップクリームの入ったメロンパンが一位だったので、意外だった。実際にパンを作っている本職の人ほど「そういうもんだし」という意識が強いのかもしれない。本当は勉強をしなければならないのだが、どうにもやる気が出ないので「ラヴィット」を見た後は「新・映像の世紀」を見ながら特段急ぐ必要のない雑事をこなした。Blu-rayにダビングした宝塚作品のジャケットを手作りしたり。既製品のジャケット画像を印刷するだけなのだが、地味に時間がかかる。ロックフェラーやモルガンといった、いわゆる「グレートファミリー」と世界大戦の関係に迫る内容の回と、時代が独裁者を求めたという回を立て続けに見た。1930年代、恐慌のさなかに起こった「ダストボウル」──断続的に発生した大規模な砂嵐──で農業は壊滅的な打撃を受け、農家は土地を捨てカリフォルニアを目指したという映像を見て「スタインベックの世界だなぁ」と思っていたらナレーションでスタインベックが引用されて、すこしテンションが上がった。そしてすぐに恥ずかしくなった。バラエティを見ているときに独り言のツッコミと出演者のそれがかぶったときみたいな恥ずかしさがあった。些末な作業を終えたのがお昼過ぎ。風が気持ち良かったので、30分くらい昼寝をした。それから夜まで、特になにもしていない。TVerで「トゲアリトゲナシトゲトゲ」を見たり、最近ちょっと話題になっている見取り図のYoutubeチャンネルを見たり、久しぶりにパワプロを起動してアップデートに時間がかかったり。もう十年以上パワプロをやっているけれど、いまだに投球術が分からない。ある程度は抑えられるけれど、「めちゃつよ」になるとしんどい。プロのキャッチャーはパワプロが上手かったりするのだろうか。なんとなく「有吉の壁」は録画して、リアルタイムでは見なかった。もうなんというか、早く寝てしまうのが良いような気がする。

   

 9/30(木):蛇が出ない。鬼が出るか蛇が出るかというところで、ずっと鬼が出続けている。あらゆる試験に落ち続けている。果たして高校受験以来、第一志望というものに合格したことがない。ちょうど10年、ずっと努力不足が続いている。権威主義からの脱却が必要なことは分かっているが、そうは言っても難しいものがある。気づけばこんなところに来てしまったと言うべきか、ここに来るしかなかったと言うべきか。2月に受けた試験に落ちたときもダメージがあったけれど、今回のダメージはそれの比ではない。なにせ二次試験に進んだ受験生の中で不合格を言い渡されたのは私だけなのだ。受験番号を掲示する方式だと、こういうことも明らかになってくる。なんというか、結構きつい。しんどさが、頭ではなく肉体にくる。そうすると、日常では蓋をして見ないようにしていた、見ずにすんでいた不安が堰を切ったように流れ出してきて、身動きが取れなくなる。それでも、ここを進んでいくしかない。いつかすべてを伏線にして、笑ってやるしかないのだ。そうは言ってもしんどいので、予定を変えて車に乗り、近所のスーパー銭湯で汗を流した。ずっと心臓の鼓動が速い。岩盤浴で寝そべっていると、今にも爆発するんじゃないかと思う。適当に汗を流し、お昼にはハンバーガーを食べたが、あまり味がしない。いつもならするはずの味がしない食事、何度か経験がある。精神と肉体との不明瞭な関係。帰宅して、正直なにもしたくなかったけれど、また机に向かった。日曜日にはまた試験がある。試験に落ちたらどうなる?また次の試験がある。夜は「怒り新党」の夏目三久芸能界引退特別スペシャルを見た。10年前の映像だと、有吉弘行もマツコもめちゃくちゃ若い。フィジー出身のラグビー日本代表みたいだったねと自分にツッコミを入れるマツコが良かった。ベッドに入り、悔しさと怒りを感じつつ、寝る。

 

 10/1(金):10月の始まりは、最悪な気分とともに。一夜明けて、怒りの方が勝ってきた。後悔するがいい私を落としたことを、とまではいかないものの、また深いところまで潜ればいいんだと思えるようになってきた。たとえそこが……。のそのそと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見て笑う。ゲストにかまいたちのふたりが出演していて、あらゆる場面でしっかりと笑いを取っていた。すごかった。力が違う。生放送特有のスベり笑いみたいなものが一切なかった。さすが、テレビに出すぎている人たちは違う。途中まで見て、家のことに取り掛かった。とりあえず「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。お台場のレインボーブリッジが見えるスタバのテラス席でパソコンを広げトイカメラで写真を撮る自分にやばさを感じる岩井さんのフリートークが良かった。いや、岩井さんがそれをやっちゃお終いですよみたいな状態だ。掃除やなんやらを済ませたあとは、夜まで勉強。こういうときの集中力はすごい。たとえ可能性が低くても、獲れる確率が1%でもあるならやる。やります。夜はCSのスカイステージで放送されていた『オネーギン』を見る。轟悠宝塚歌劇団を去るまさにその日に、数多ある主演作の中でこれを放送するというスカイステージの意思みたいなものを感じて、グッとくるものがあった。2010年の雪組。彩凪翔さんのあふれるスターダム、緒月遠麻さんの良い声、そして轟悠の凄味。やるしかないねんの気持ちを新たに、荷造りをしてから寝たい。

 

 10/2(土):季節の進みは遅い。10月ってこんなに暑いものでしたっけ。シャツ一枚で快適に過ごしたいのに、そうは問屋が卸さない。朝起きて、朝食を済ませ、午前中から出かける。当日だけスーツを着ればいいじゃんと思い、すぐに「いや革靴問題があるじゃん」となって結局前日からスーツを着て出かける。この2週間で2度目の思考。シャツ、暑い。汗をかく。自分の体質も関係しているとはいえ、暑い。電車に乗り、京都駅で新幹線に乗り換える。昼食の代わりにスターバックスで甘い飲み物を買った。緊急事態宣言が解除されてから初めての週末ということもあり、それなりの人出、乗車具合。今のうちに帰省をしてしまおうみたいな雰囲気の家族連れも多かった。人間、色々ある。ふにゃふにゃになった紙ストローで飲むフラペチーノの明らかに最悪で、この問題はもうちょっとちゃんと考えなければならないのではと思ったりした。新素材で生まれないかなぁとぼんやり考えているだけの自分も同罪かもしれない。車内ではずっと単語帳とにらめっこをしていた。自分が大学受験を控えていたころはろくなアプリがなく、ほとんどの人は物理の単語帳を使っていた。今となっては遠い過去のように思われる。実際、そうなのだが。およそ2時間にわたって単語帳アプリを使っていたので、モリモリと充電が減っていく。東京でスマートフォンの充電が切れたら終わってしまう。東京駅から大手町駅まで歩き、そこから東西線。九段下の駅を降りて坂道を上がるのではなく、普通にホテルへ向かった。武道館は屋根だけ見えた。チェックインして、とりあえず荷解き。着替えをリュックから出して、明日用のシャツはハンガーにかける。ホテルで荷解きをするのはなんとなく好きだ。試験会場には一度も行ったことがなかったので、散歩を兼ねて下見に出かけた。まったく来たことのない土地を歩く。学校の多い街らしい。そして警察の人も多い。治安が悪いのかと思ったら、靖国神社の裏手を歩いているからだった。目的地はめちゃくちゃ高層ビルで、キャンパスすら調べていなかったので驚いたし、笑ってしまった。琵琶湖の周りに建てようとしたら条例に引っかかるくらいの高層ビル。道のりは把握できたので、帰りは別の道を通り、途中でお弁当を買ってホテルに戻った。早めの夕食。ちょっとお高いのり弁。ハライチの岩井さんが以前に話していたお弁当。美味しかった。お店の前にあるスピーカーからソーラン節っぽい音楽がそれなりの音量で流れていて入りづらかったけれど、美味しかった。こういうときの、試験前日に前乗りしたホテルでの勉強は、十中八九捗らない。集中できない。そわそわしているから。「キングオブコント」は録画しているけれど、空気階段が優勝したらしいことはTwitterから伝わってきた。アラームだけは設定して、ベッドで勉強しているうちに眠っていた。

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のり弁。

 

 10/3(日):アラームの10分前に目が覚める。試験の朝はだいたいこうやって目が覚める。脳は休めていないも同じだと思うのだが、どうなのだろう。音が欲しくてテレビをつけたら、PUFFYのふたりと藤井隆が鼎談していた。夢っぽい映像だなと思いながらシャワーを浴びて、身支度をする。予定よりは早いけれど、朝食を食べるためロビーまで降りた。試験の朝はだいたい、食欲がない。胃が重いというか、喉が飲み込んでいかないというか、そういう感覚がある。小さな食パンを一枚とゆで卵をひとつ、あとはスープとアイスコーヒー。カレーもあったけれど、食べなかった。苦しくなるだろうなと思った。パンもゆで卵も全然入っていかない。あまりに入っていかないので、ちょっと笑ってしまった。心を病んで痩せてしまう人の気持ちも、心を病んで太ってしまう人の気持ちも、同じくらいには分かる。分かるというか、想像は出来る。部屋に引き上げて、ぼんやりと「シューイチ」を見る。テキストを開きながら。各種スポーツのハイライトを見ながら部屋を整えたり荷物を整理したりして、適当な時間に出発。昨日確認した道を行く。日曜日の朝だというのに、制服を着た高校生らしき人達が登校していく。部活っていったいなんなんだよという思い、現場を離れると一層強くなる。川を渡って、目的地に到着。運河っぽいけれど、お堀の一部っぽくもある。いずれにせよ、大きな淡水を見ると落ち着くのでありがたい。試験はつつがなく終わった。手ごたえは二週間前に受けたときの方があったが、そうだろうなという感じ。圧倒的に時間と能力が足りず、結果準備不足。それでも出来る限りの解答を書くことが大事です。昼過ぎに筆記が終わり、2時間後に早くもその合否が出て、通過していたら口述試験に進むというハードスケジュール。周辺を散歩しようかとも思ったが、英和辞書の入ったリュックがあまりに重すぎるので、用意されていた控室でジッとしていた。同じ場所で待っていた人達の様子をなんとなく観察していると、やっぱり色々な個性がある。爆睡している人、勉強している人、化粧を直している人、落ち着かない様子で歩き回っている人。時間が来て指示された場所に向かうと、受験番号が掲示されている。宝塚音楽学校方式じゃん。道行く人々が興味深そうに見てましたよ。幸いなことに自分の番号も掲示されていたので、そのまま面接に進んだ。もう手応えとかそういうのは分からないです。運否天賦です。夕方、きらめく高層ビル群を見ながら駅に向かい、路線によって改札が違うというトラップに引っかかりながらも東京駅へ。めちゃくちゃ人が多い。以前の姿に戻りつつある。晩ご飯用に牛タン弁当を買って、乗車。ぼんやりと、特に何をするでもなく。新幹線に乗って京都へ戻り、そこから最寄りまで在来線に乗っていると、嘘みたいだなといつも思う。いったい何キロ離れているのか、アドルノの言っていたことはこういうことなんじゃないのかとか、いろいろ。めちゃくちゃ疲れたので、早くお風呂に入って早く寝ようと思う。

 

週間日記(2021/09/20~09/26)

 9/20(月):三連休の最終日。しかし、外には出ず。あまり気分が乗らない。昨日も今日も。試験を受けて、その結果が出るまでの期間って精神状態最悪になりませんか。しかも今回は二次試験もあるという。ものすごく、落ち着かない。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見ながら。今日はほとんどぼる塾の特番といった構成だったけれど、いつも通り面白かった。浅草を巡るロケの中で登場したパンケーキのお店が、以前「マツコの知らない世界」でも紹介されていたところだった。「当日店頭予約料金先払い」というシステムに、お店側の強い意志というか、かつていた不届き者の存在を感じたりした。飲食店の予約を無断キャンセルするの、受けつけないことの上位に入ってくる。2ヶ月間のマンスリーレギュラーを担当していた日向坂46の松田好花さんは今日が最後の出演で、案の定泣いていた。隣の丸山桂里奈さんも号泣していて、それはちょっと面白かった。日向坂46の新曲「ってか」のMVはかなり良い映像になっているので、よければご覧ください。アイドルのMVを色々と見比べてみると、それぞれに特徴があって面白い。日向坂46のそれは「MV」という感じで、櫻坂46のそれは「PV」という感じがある。比喩的な言い方になるし、これ以上の説明はしないけれど、「演者の映像を創る」のか「演者と映像を創る」のかの違いなのかなと思う。以上。午前中は本当に、無為に過ごす。特に何もしていない。午前中というか、今日は全体的に何もしていない。ダメな一日だった。勉強をしなければ……と思いながらTwitterを見ていると、タイムラインに同じお店のラーメンが複数回現れてびっくりした。まったく無関係な人達が偶然同じお店に行ったらしい。ラーメンショップの進化系を謳うお店が新しく出来たようで、連休の最終日に行ってみる人が多かったのかもしれない。ラーメンショップ、噂でしか聞いたことがない。店舗を調べても、最寄りは三重県だった。無理がある。開き直って今日も早めに寝たい。

youtu.be

 

 9/21(火):蒸し暑い。風は強いが、むわっとしている。真夏の期間は短かったものの、秋の深まりも遅い。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。途中まで「ラヴィット」を見て、それから録画していたEテレのドキュメント「私の欠片と、東京の断片」を再生する。これは社会学者の岸政彦氏が編集する『東京の生活史』というインタビュー集の製作に迫ったドキュメンタリー。東京。生活のある街。いや、生活の多い街。父親が危篤のさなか、夜空を彩る打ち上げ花火。その人にしか分からない感情がある。『東京の生活史』、欲しい気持ちはあるのだがいかんせん鈍器みたいな物量になっているので逡巡してしまう。色々と落ち着いたら再検討。その後は家のことに取り掛かった。「バナナムーン」を聞きながら、掃除機をかける。先週はバナナマンのふたりが夏休みということで、生放送ではなく収録だった。ゲストにホリプロコムのモノマネ芸人軍団を迎える恒例の……と思ったら、およそ2年ぶりらしい。2020年からこっち、ほとんどの記憶が抜け落ちている。書く芸人をボコボコにしていく設楽統という構図だった。昼過ぎにすこし外出。近所のコメダ珈琲に集合して、友達とすこし話した。昼下がりとは思えないような混雑具合で、めちゃくちゃ空いていた。バウムクーヘンとソフトクリームにメープルシロップをかけて食べるという、嘘みたいなものを食べる。腕時計を外そうとしたらベルトが嘘みたいなちぎれ方をして、嘘だらけのコメダ珈琲だった。ついでに言うと起き抜けに眼鏡をかけようとしたらネジが馬鹿になったらしく、ツルの部分がグラグラになったので、今日はちょっと厄日なのかもしれない。だいたい一時間くらいで解散。大量のカフェインと糖分を摂ったにもかかわらずめちゃくちゃ眠かったので、テキストを放り出してベッドに入った。夕方、雨の音で目覚める。頭に靄がかかっているような感覚。気合を入れ直す必要があると、分かってはいるものの。夜は「マツコの知らない世界」を見た。ローカルパンの世界。松本の牛乳パンと福島のクリームボックスは一度食べてみたいと思っているが、なかなか機会がない。お金と時間のなさ。そして、コロナ禍で閉店してしまったお店の白パンとロールケーキ、それも薄い生地をクルクルと巻いたクラシカルなタイプのロールケーキのことを思い出し、もうあの味と記憶は自分の人生から一生失われてしまったのだと、悲しくなった。記憶とは常に自分の中にあるものだが、それは外部から五感に与えられた刺激を通じて引っ張り上げられるものでもある。紅茶に浸したマドレーヌの香りだけではなく……、高架を走る電車の音、稲の青い海を渡る風のにおいにも、さまざまな記憶の鍵が眠っている。まとまりのない話になりそうなので、今日も早めに寝ます。

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クロネージュ

 

 9/22(水):今日も微妙な天気。蒸し暑さと午後の雨は初夏のそれだった。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見ながら。今日は番組の冒頭からザ・マミィのふたりが出演していた。そして、だんだんオープニングトークが長くなっている。今日は25分から30分くらいはオープニングトークだった。生放送特有の面白さがあるので個人的には嬉しい。世界各地を走っている気分になれるサイクリングマシンで絶叫する林田さん、ラテンのリズムにのって踊るエクササイズ「ズンバ」の申し子と化す酒井さんは完全に深夜バラエティのノリで、めちゃくちゃ笑ってしまった。朝の8時からやることじゃない。午前中は適当に過ごす。勉強もしなければならないのだが、やっぱり今日もあまり集中できず。なにかと理由をつけて別のことをしてしまう。レコーダーを圧迫する宝塚歌劇作品をダビングしたり、本棚を整理してみたり。部屋掃除の途中で漫画を読みかえす、あれを一日単位でやっているような、そんな日。午後はパソコンで作業をしながら、録画していたドキュメンタリーを見る。芥川賞直木賞の発表とそれに関係する作家陣や出版社の人々だけでなく、書店員や印刷工場の人たちにも迫ったドキュメンタリー。なかなか面白かった。もし自分がノミネートされて、結果発表を待つ作家のひとりだったら、「受賞できるかどうか」よりも「自分が受賞しなかったら膨大な数の人に迷惑をかけてしまう」とか「いやもうすでに多大な迷惑をかけている」みたいな気持ちでしんどくなるだろうなと思った。夕方から夜にかけて、無為に過ごす。本当にダメ。なにも手につかない。集中できねぇ~と思っていたら、日が沈んでいた。ベランダに出ると夕日が綺麗で、この世の終わりを目の当たりに出来るならこんな風景がいいなと考えたりした。世界の終わりに見る景色が病院の天井というのは、こう、味気ない。夜はBSで放送している「シャーロックホームズの冒険」を見た。クリスマスの時期が舞台になっていて、画面中にガチョウが出てきた。死んでいるものから、めちゃくちゃ元気に動き回っているものまで、それはもう。ロンドンのクリスマスは、七面鳥を食べるかガチョウを食べるかの派閥があるらしい。ガチョウは、食べたことない。おそらく。ダチョウならある。淡白な赤みが柔らかくて美味しかったような気がする。おそらく。

   

 9/23(木):めちゃくちゃ天気が良い。空が青い。そしてめちゃくちゃ暑い。普通に暑い。日影は風があるけれど、汗は出る。夏の亡霊が鎌首をもたげている。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べながら「ラヴィット」を見る。丸山桂里奈さんの激知覚過敏試食タイム、ギャル曾根きっかけの実演スペースへの超高速移動ブーム、おいでやす小田のデカ盛り試食、3万円のトースターで6500円の食パンを焼く麒麟・川島。櫻坂46の守屋麗奈さんがえげつないバンジーを、それこそお笑い芸人でもやらないようなバンジーをやっていたので普通にびっくりした。午前中は適当に過ごし、お昼くらいに外出。車に乗って、近所のお店でお蕎麦を食べた。かなりの人気店で駐車場に車を停められないことも多いのだが、今日はラッキーだった。いわゆる「皿そば」を食べることが出来る、滋賀県では数少ないお店のひとつ。さっと食べて、さっと帰宅。どこかに寄ることも考えたけれど、祝日で混雑しそうなのでやめておいた。午後は机に向かう。集中力はまぁ、ない。普通にない。最近本当にダメ。夜だって特になにもしていない。なぜだか無性にセンチメンタルになってしまう。自分の人生から失われてしまったものについて考えたりする。精神的な話ではなく……火曜日にもすこし書いた、記憶の鍵になるような場所や物。幼いころによく訪れた飲食店やスーパー、初めてマンガやCDを買った書店……。過去に思いを馳せるばかりか、未来の遥かさに気が遠くなりもする。自分が立ち向かおうとする創作や研究の遠大さに、卒倒しそうになる。人生はあまりにも短く、あまりにも長い。考えることに疲れてしまったので、早めに寝たい。

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小さい天丼付き

 

 9/24(金):最近、深夜になると近所が騒がしくなる。近くにある公園にフリースタイルの練習をする人たちや、オリンピックの影響でスケボーを始めたと思われる人たちが集まってくる。要するに、めちゃくちゃうるさい。せっかく窓を開けて気持ち良く眠ることが出来るほんの短い期間なのに、めちゃくちゃうるさい。シンプルな怒り。昨日はそれに「横断歩道謎2時間立ち話コンビ」が加わって、最悪だった。深夜2時に他人の話し声で起こされるのが、どういう気分になるのか、分かるか?ちょっと不審者がいるという流れで警察に通報しようかと思ったけれど、やめた。柏手を打って威嚇するくらいにした。深夜の住宅街で騒音を立てるという行為がどれだけ不特定多数の人間に怒りを覚えられるのか、気にかけてください。結果あまり寝られず、起きるのも遅くなった。過眠のサイクルに入っているような気もする。そういえば季節の変わり目だ。だいたい年に2回、ひどいと一日に20時間くらい寝続ける時期がある。一週間もないくらい。短い冬眠だと思ってやり過ごしている。ぼんやりと朝ご飯を食べた後、TVerで「シンパイ賞」を見ながら作業をする。最終回。面白い番組がひとつ、終わってしまった。急にミニコントコーナーが始まったときに「おや?」と思ってはいたけれど。MCの新井恵理那さんが思いっきりかが屋の名前を間違えていて、笑ってしまった。2トンの土を運べずに嘆いているソラシド・本坊さんも良かった。その後は家のことをする。「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。気温はそこまで高くなく、昨日よりは過ごしやすかった。あまり汗もかかない。今週の岩井さんは作家業に身をやつす方の岩井さんだった。そして澤部さんの言っていた、四千頭身・石橋は楽屋トークにおけるラスボスという話はなんとなく分かる。午後は本当に、特に何もせず過ごす。本当に。めちゃくちゃ眠かったので昼過ぎに寝て、起きたらもう真っ暗だった。「今週のジャンプ買ってないじゃん」と思って財布を持ちそうになった。全然買っているし、全然金曜日なのに。良くない一日。やらなければならないことを全くやらずに終わった。開き直って、また寝ようかな。

 

 9/25(土):天気が良くて、暑い。外に出ると、汗をかく。昨日は寝る前にTVerで「トゲアリトゲナシトゲトゲ」を見た。アルコ&ピース・酒井さんの絶妙な感じ、なんなんでしょうか。ものすごく絶妙。すべてが。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。クイズ王の伊沢さんが餃子の王将でクイズに挑戦していた。関西の天津飯は東西で味に違いがあり、関西では主に醤油や塩ベース、関東ではケチャップなどをベースにした甘酢あんがかかっている。さんざん擦られた話をして申し訳ない気分になってきたけれど、続けます。滋賀とはいえ関西の端くれで育った私も例にもれず「関西天津飯」で育ってきたのだが、初めて「関東天津飯」と出会った日のことは今でも覚えている。ある日家族で入ったラーメン店で注文した天津飯、それが甘酢あんだったのだ。今になって考えると、関東のチェーンだったのかもしれない。なんか知ってる天津飯の色じゃなくない?と思いながらそれを口に運んだ幼い(8歳くらいだった)私を襲ったのは、予想だにしない酸っぱさで、「これ天津飯……?」と親に聞いたことを覚えている。子供のころって酸っぱい食べ物は苦手だったりしませんか。酢の物とか、南蛮漬けとか。そのときは「こういう天津飯もあるんだよ」と教えてもらって、「こういう天津飯もあるんだ」と思いながら食べたような気がする。今日は午前中から外出。車に乗って、開閉がガバガバになってしまった眼鏡とベルトがちぎれてしまった腕時計の修理に向かう。初めて眼鏡を作った中学生のときからお世話になっているところで相談すると、どちらもすぐに直った。ありがたい。その後はせっかくなので近くのお店でラーメンを食べた。「ラーメンとつけ麺の種類がめちゃくちゃ多い」「店内にはミスチルのグッズが飾られBGMもミスチル」という不安要素ばかりなのにどのメニューも美味しいというお店。この一か月くらいは減量に取り組んでいるので、焼き飯や唐揚げは頼まずトッピングを特製にすることでカロリーの削減を図った。効果があるのかは分からない。たぶんない。さっと食べて、これまた近所の行列が出来るパンのお店でパンを買い、最後に草津東急ハンズで買い物をした。草津店初のバーゲンが開催されていたが、目的の整髪料だけを買い、昼過ぎに帰宅。午後は、特になにもせず。活動的でないのかそうでないのか、よくわからない一日。すこし作業をしてから寝たい。

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ラーメン

 

 9/26(日):寒い。涼しいを通り越して寒い。昨晩から雨が降っていて、午前中は部屋にいても一枚多く羽織らないと肌寒かった。でも、一生これくらいの気温がいい。雨はいやだけれど。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べる。昨日買ったパンがめちゃくちゃ美味しくて、いつもよりは元気になった。手がドロドロになるタイプのパン。手がドロドロになるタイプの食べ物は、開き直ると美味しいし楽しい。フライドチキンとか。食べきるまで他のものは一切触らねぇぞという心持ちが大事になってくる。ただまぁ、ビールとかも飲めなくなるから難しいところはある。「シューイチ」は俳優が芸人の家を掃除するという、平日ゴールデンタイムみたいなコーナーがあって、テレビ業界の苦労がうかがえた。ロケが出来ないので……と番組を終わらせる一方で、普通に北海道や沖縄でロケをしているけれど。すくなくとも今回の緊急事態宣言期間中、本当に自粛をしているテレビ番組は少なかったような印象がある。アリバイ作りみたいに小さく「緊急事態宣言の期間外でした」なんてテロップを出すの、もうなくても一緒なんじゃないだろうか。午前中は落ち着きなく過ごす。リモートで色々とやらねばならぬことがあり、それでバタバタしていた。つつがなく終わったので安心。午後は適当に過ごす。勉強したり、作業をしたり、寝たり。今日はどうにもならないような一日だった。季節のサイクルにまだ体をアジャスト出来ていない。とはいえあまりに書くことがない。「10月からはこうします」みたいな、目標めいたものを考えながら寝ようかな。とりあえずプライムビデオのウォッチリストに何年も眠っている作品をちゃんと見るところから始めたいし、本棚の積読も解消したい。近所の図書館の利用カードも作りたい。やりたいことはたくさんある。ないのは、先立つものだけ。