感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2021/08/02~08/08)

 8/2(月):まぁ暑い。すごい暑さ。今年最高の暑さだったらしい。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」の期間限定月曜レギュラーは日向坂46の松田好花さんが務めるらしい。日向坂の人たち、ここ最近めちゃくちゃテレビに出ているような気がする。午前中は適当に過ごした。英語をちょろちょろ読んだりして。昼前にジャンプを買うため外に出たら、階段のところでカナブンが息絶えており、ルートを変えるか真剣に悩んだ。夏っぽい。カナブンは急に突進してくるのでセミとは違った嫌さがある。セミも突進してくるけど。けども。今週号から、『呪術廻戦』の掲載が再開された。めちゃくちゃ『ハンターハンター』っぽい。王位継承編のそれっぽさがすごい。午後は特に何もせず。あっという間に夕方になり、掃除機をかけたりした。今日は本当に書くことがない。藤本タツキ氏の『ルックバック』に一部修正が入って、インターネットが盛り上がっているのだが、辟易する。良くない言い方であることは百も承知だけど、辟易とする。やってますねみなさん。それ以外の気持ちがない。あるけど。編集部の姿勢とか、声高に高らかに意見を表明しているみなさん闘争の火が自分自身を、いや周囲をも焼き尽くしていませんかとか、色々あるけれど、ない。

 

 8/3(火):今日も暑いけれど、数字の上ではそこまで高い気温にはならなかった。ただ、暑い。蒸し暑い。日本の夏、一定以上の数字になったらもう一緒です。地獄のように蒸し暑い。今日はアラームを止めてから二度寝してしまい、ダメなスタートになった。取り返すぞ!と思いながら机に向かう。天気が悪く、カーテンを開けていても日差しが入ってこない。どうしようもない。すこし前に買ったデスクライトは返品してしまい、代わりも用意していない。遮光カーテンで部屋に朝が来なくなったと思ったら、今度は机に朝が来なくなった。視力を犠牲にしながら勉強をする。現代版蛍雪の功。とりあえず英語。ガンガン読む。昼過ぎまで。そこからは文学史。やらなければならないことが多すぎる。時間がない。人生は長いが、一日は短い。午後にすこし休憩をはさみつつ、夕方まで作業。ずっと太陽は隠れていたが、それでも暑い。夜は「バナナサンド」を見たり。今回は総集編だった。地上波総集編攻勢はもうすこし続くだろう。どうせパラリンピックの中継はやらないだろうし。スカイステージでは宙組の大劇場公演千秋楽の映像が放送されていた。ほんのすこし前に初日があったような気がするけれど、時間が経つのは早い。今作で退団する遥羽ららさんは新人公演や別箱のヒロイン経験も多く、宙組初の生え抜きトップ娘役になるのかなと思っていたけれど、同時期に躍進した星風まどかさんのその座を譲る形になった。その後も良い意味で宙組の娘役らしくない、特有の魅力があって、舞台上での存在感は光っていた。非常に寂しくなる。映像を見ていると、組子がみんなえげつないくらい痩せていたので、心配になった。東京公演、大丈夫だろうか。

 

 8/4(水):昨日は寝る前にTVerで「シンパイ賞」と「テレビ千鳥」を見た。ぼる塾の田辺さんは最近スイーツ関係でめちゃくちゃテレビに出ているので、真壁刀義的場浩司と肩を並べる日も近いと思う。最近ちょっと仲が悪いんですよねというぼる塾を、「終わったら殺してやる」「俺もだよ」でオーバー・ザ・トップしてくる宮下草薙に笑った。この令和にどんなコンビなんだ。「テレビ千鳥」はやっぱりノブの被写体力がすごい。かまいたち・山内とのツーショットはさすがと言う他ない。今日はぼんやりと起きて、録画していた「映像の世紀」を見ながら朝ご飯を食べた。「ラヴィット」はオリンピックの中継があり放送されていない。明日も放送されない。1920年代、「大量生産・大量消費」のもとに大衆社会が形成させたアメリカを記録した映像で、見ごたえがあった。フィッツジェラルドの言葉がときどき引用されていて、やっぱり作家と時代性って切っても切れないものなのかなと思った。芥川龍之介菊池寛の映像も流れたのだが、芥川が自宅の庭に生えている木を登って屋根に移動していて、あ、なんかそういうこともするんだとなった。芥川作品はだいたい読んだと思うけれど、一番記憶に残っているのは『トロッコ』です。午前中から机に向かう。英語を読む。「よい理論」には一貫性があり、自己無撞着が特徴ですというセンテンスがあり、そうですよねぇとなった。ですよねぇ。文学史もやる。やることが多すぎる。連日の実感。あっという間に夕方。夜はお風呂に入りながら「トゲアリトゲナシトゲトゲ」を見た。やっぱりめちゃくちゃ面白い。バラバラ大作戦だと一番好き。他の番組も全部見てるんですかと聞かれると、全然そんなことはないのでなんとも言えないが。テレビ朝日Youtubeにアップされている動画も良かった。もうすこし作業をしてから寝たい。

youtu.be

   

 8/5(木):えっげつない暑さ。当たり前に猛暑日。「ラヴィット」は今日も放送されていない。朝からスカイステージにチャンネルを合わせる。結局これが一番良い。午前中から外出。車に乗ってイオンモールへ。途中で「ラーメン屋ひばり」に寄ろうと思って湖岸道路ではなく県道18号を走っていたら、途中で明らかに車の流れが悪くなる。確かに混むことは多いけれど、いつもの渋滞とはちょっと雰囲気が違うレベルの込み具合で、カーナビを確認したら事故のマークが。あらあらと思いながらゆっくり進むと、ある交差点から完全に通行止めになっていた。そんなことある?そんなことあるの?と思いながら左折するしかなく、どうしたもんかいのぉと思いながら一度も走ったことのない道を勘で走り続けた。県内でも屈指の交通量を誇る道路が県道18号で、それが沈黙してしまった影響で周辺の道路も大渋滞。南の方から近江大橋方面へ向かい、いつもなら30分もかからない行程が2時間近くかかった。「ひばり」もめちゃくちゃ空いていた。お腹がすいてしまったので、油そばを注文。提供はいつも早いけれど、今日はさらに早かった。あんなに暇そうにしているスタッフさんを見たことがない。久しぶりに食べた油そばは美味しかった。そこからどうにかイオンモールへ移動。イオンモールもちょっとびっくりするくらいすいていた。食品売り場のレジがガラッガラだった。GUで夏用の寝間着を買った。今さら?という感じもある。あとは書店で雑誌を買ったり。スターバックスで買った甘いものを飲みながら帰った。湖岸道路を通ったのだが、交通止めの始まる交差点から続く道に見たことのない長さの車列が出来ていて、軽く悲鳴を上げてしまった。もちろん湖岸道路も渋滞。今日は予定がめちゃくちゃになっちゃったよ……みたいな人、結構いたと思う。夕方くらいに帰宅。急に疲れが出たので、夜まで寝た。夜は特に何もせず。さすがに何も出来ていないので作業をしたいけれど、現状めちゃくちゃに眠いので、このまま寝てしまうかもしれない。

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油そば

 8/6(金):もちろん暑い。暑いけれど、昨日ほどではない。窓から入り込んでくる風も、熱風とまではいかない。だいたいクーラーを稼働させているので、あまり関係はないけれど……。今週の月曜日から、NHKで「映像の世紀」が再放送されている。二日前の日記には1920年アメリカを中心にした放送回の感想を書いたけれど、今日は朝食を食べながら、そして休憩中にアイスコーヒーを飲みながら、「ヒトラーの台頭」と「第二次世界大戦」を扱った放送回を見た。どちらも何かを飲み食いしながら見るような内容ではなかったけれど、それはそれ、これはこれ。自分は本当に何も知らないのだなと痛感させられた。本当に、心の底から、致命的なほどに何も知らない。惨禍も、悲惨も、怒りも、それとの向き合い方も。こんなにも知らない人間が、何かを述べたり、何かを書き記していいのだろうか。あまつさえ悲惨と怒りとを、紙の上だとしても創造することが、野蛮でなくてなんなのだろう。アドルノは『プリズメン』の「文化批判と社会」において、「アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮である」と述べている。少なくとも私は、たとえそれが自分の生まれる前の出来事だとしても、向き合わなければならないと思う。そうでなければ、自らのグロテスクを直視することが出来ない。そんなことを悶々と考えながら、今日も机に向かった。英語を読み、文学史を学ぶ。文学史をやっていても、自分の無知を実感するばかりだ。これは卑近な例だけれど、勉強をするというのは基本的に不愉快な思いをするということと変わりがない。真実の探求は自己否定の積み重ねによって成り立っている。夜も基本的に本を読みながら過ごす。録画していた「古畑任三郎」を見つつ。津川雅彦がゲストの回で、良かった。もうすこし作業をしてから寝たい。

 

 8/7(土):暑い。あと1ヶ月、いや9月いっぱいくらいまでは書き出しがこれになると思います。ぼんやりと起きて、ぼんやりと「旅サラダ」を見る。元星組トップ娘役の妃海風さんが久しぶりに出演するということで、チャンネルを合わせた。ところがなかなかコーナーが始まらない。朝ご飯も食べ終わってしまったので、文学史の本を読みながら聞き流す。ニセコを楽しむ芸能人ふたり。ようやく始まったところで本を閉じる。オンライン料理教室で四苦八苦する妃海さんがこう、めちゃくちゃ元タカラジェンヌっぽくて良かった。スカイステージなんかで放送されることのある組子が料理をする番組、本当に穏やかな気持ちになれるので最高です。午前中はぼちぼち勉強。英語をちょっとだけ読み、お昼過ぎから用意をして外出。慣れない都会を車で走るの、最悪ですね。そりゃ東京オリンピックのボランティアドライバーだってめちゃくちゃ事故るよねと思った。梅田芸術劇場で上演されている、望海風斗さんのコンサートを観るために梅田へ。途中で道を間違えたりしながらも、なんとか到着した。開演時間の30分前に到着、最寄りの駐車場に車を停め、劇場に行き、もちろん誰ともしゃべらない。コンサートは最高だった。男役時代の曲もいくつか歌っていたものの、ほとんどは女性ヴォーカルの曲で、なんという技術の持ち主なんだろうと思った。けれど、帰りに車内で退団記念のコンピレーションアルバムを聴いていたら、やっぱり全然違った。男役としての歌唱と、今男役の歌をただ歌うということの、歴然たる違いが分かった。同時に、もう「男役望海風斗」はどこにもいないだという寂しさがあった。そういうもの、タカラジェンヌとはそういうものなのだと分かっていても。寂しい。お願いだから、東宝版『エリザベート』でタイトルロールをやってください。疲れてしまったので、今日は早めに寝ようと思う。

 

 8/8(日):今日も暑い。外には出ていないけれど、暑さが伝わってくる。ありありと。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。いつも見ている番組のほとんどがオリンピックの特集を打っていて、嫌になる。嫌になるというか、興味のないものを見せられると困るなという感じ。チャンネルを替えることしかこちらには出来ない。午前中はそのまま無為に過ごす。具志堅用高紫吹淳が宝塚周辺を旅する番組を見た後、30分くらい昼寝をした。最近「ルマン」のサンドイッチを食べられていない。夏になるとテイクアウトも危険なので、どうしても食べる機会が少なくなる。感染症の流行がそれに拍車をかけている。昨日と同じ今日が安穏と過ぎていく日々の、なんたる美しさよ。午後は机に向かった。英語を読み、文学史を学ぶ。文学史を勉強する時間を増やす方が良いのではないかという天啓があったので、ゴリゴリと文学史をやる。枠物語、書簡体小説。学ぶべきことはたくさんある。あっという間に夜。「イッテQ」を見ながらTwitterのタイムラインを流し見していたら、オリンピックの閉会式の冒頭に現役のタカラジェンヌ、三組のトップコンビと組子の幾人かが出演したという情報が入った。数日前の週刊誌上でタレコミがあった情報の通りで、あまり驚きはなかった。それは単に週刊誌が報じたからということではなく、宝塚歌劇団の体質からして出演してもおかしくはないなという思いがあったからだった。なんと言えばいいのか、宝塚歌劇団は「私たちは体制派です」という態度を隠そうとしない。戦前からそうだ。その無批判な体制派ですよ感と、「清く正しく美しく」というモットーが両立しない時代になりつつある今、個人的にはそのスタンスが気になってしまう。もし劇団が『ノバ・ボサ・ノバ』や『風と共に去りぬ』を沈黙のうちにお蔵入りさせてしまったら、本当に失望してしまうと思う。コロナ以後の演劇業界のことを考えると、なおさらだ。独自路線を歩むならそれはそれで良いのだが、そのとき切り捨てられるものについて、意識的でなければならない。私はそう思う。