感情の揺れ方

それでも笑っていたい

感想:宙組公演『NEVER SAY GOODBY』

 サヨナラは決して終わりではない──。『NEVER SAY GOODBY』は永遠の異邦人として生きてきたカメラマン、ジョルジュ・マルロー(真風涼帆)が生きていく意味を、そして死に場所を見つける物語だ。ポーランドに生まれ、パリへ渡り、やがてアメリカへ行きついたジョルジュ。写真家として有名になった彼はある日、劇作家のキャサリン・マクレガー(潤花)と出会う。ときは1963年。ナチス政権下で開かれるベルリン・オリンピックへの抗議として、バルセロナでは人民オリンピックが開催されることになる。ジョルジュは、取材に訪れたバルセロナでキャサリンと再会を果たす。二人が恋に落ちる一方で、人民オリンピックが開催されることはなかった。共和国政府に対するクーデターが勃発したのだ。争いはスポーツではなく、ファシズムソ連との対立へと移り、一般民衆をも巻き込むスペイン内戦の火ぶたが切って落とされる。世界中から集まったオリンピアンたちは義勇軍に加わり、それぞれの戦いが激化していく。根無し草のジョルジュはキャサリンとの愛を育みながら、ついに見つける。自分が生まれた意味を。

   

 2022年3月現在の国際情勢と、『NEVER SAY GOODBY』の世界とにある種のデジャヴを見ることは、不思議なことではないだろう。連日メディアを通して伝えられる外つ国の惨状、劇中に登場するファシズムソ連、民衆の抵抗。フィクション作品と現実が奇妙に対応すると、作品の受け止め方、受け止められ方も変わってくる。初演の2006年では当時のトップコンビ和央ようか花總まりの退団公演として、ジョルジュというキャラクターの生き様とトップスターの退団とが重なっていたのではないかと想像されるが、しかし今回の再演においてジョルジュの最期は「今まさにある悲劇」として舞台上にありありと描かれていたように思う。民族としての文脈が閉じたことのない人間にとって、ジョルジュのようなデラシネ──故郷から切り離された人間を演じることはかなりタフなはずだが、やはり真風涼帆の演技力には素晴らしいものがある。『アナスタシア』のディミトリ役で培った経験を活かし、円熟期を迎えているような印象だ。特に、医師だった父親を手伝う中で得た知識を活用し、内戦で負傷した市民を助ける場面でのセリフは非常に優れていた。短い一言ではあるが、ジョルジュのこれまでの人生、そして行く末すら暗示する発話の妙。これから観劇される方には、ぜひそこに注目して欲しい。リベラルな女性劇作家キャサリンは、前作『シャーロック・ホームズ』のアイリーン・アドラー役に続いてチャレンジングな役どころだっただろうが、潤花の成長ぶりには目を見張るものがある。ひとつの役柄を演じるごとに、そして一公演一公演ごとに羽ばたきは強さを増している。のちにジョルジュのカマラーダ──同志となるヴィセント・ロメロを演じた芹香斗亜の端正な舞台姿には、安心感すらある。人民オリンピックに参加した外国人選手たちを演じた紫藤りゅう、瑠風輝、優希しおん、鷹翔千空、風色日向、亜音有星もしっかりと脇を固める力があり、バルセロナ市長役の若翔りつ、女性闘士ラ・パッショナリアを演じた留依蒔世が見せた歌唱力は圧巻。「コーラスの宙組ここにあり」と言わんばかりのパワフルなパフォーマンスだった。非常に見ごたえのある素晴らしいミュージカルであると同時に、宙組の底力を遺憾なく発揮する作品だった。これ以上公演が欠けることなく、最後まで無事に上演されることを祈っている。

 

劇評:上村聡史『ガラスの動物園』

 家族とはなにか。トム・ウィングフィールドが追憶の中で示す「家族」とは牢獄であり、棺桶だった。夜な夜な家を抜け出し街を彷徨うトムが焦がれたのは、「ここではないどこか」を鮮やかに描き出す映画、あるいは死地から巧みに抜け出す脱出マジックだった。華やかな南部で過ごした若い頃を忘れられない母のアマンダ、足に問題を抱え人前ではパニックになってしまう姉のローラ。トムは彼女たちのことを憎みながら、しかし愛してもいたのではないだろうか。ローラが階段から落ちた時、アマンダとトムはすぐに彼女のもとへ駆け寄った。衝突を繰り返した末、父と同じようにセントルイスを出たトムは、最後に「グッドバイ」とローラに告げた。ガラスの動物園──トムが言うところのシンボル──で、ユニコーンは他の動物たちとうまくやっていた。しかし来訪者であるジムの手によって、その角は折られてしまう。暗示されるローラの行く末は、観る者の胸に切なさを落としていく。ローラは決して特別な存在ではなく、周囲と同じように、同じであるフリをして生きていくしかないのだ。

   

 「底の底」という様相のウィングフィールド一家が住むアパートに代表される簡素な舞台装置、「上から降りてくる」演出なども素晴らしかったが、やはり特筆すべきは各出演者の見せた演技だろう。中でもアマンダ役の麻実れいが見せた演技にはすさまじいものがあった。岡田将生演じるトムは狂言回しの役割も担っており、ときにはいわゆる「第四の壁」を破ってこちらに話しかけてくることがある。アマンダにそのような役割はなかったが、ある意味でトム以上に、「観客を舞台に引き上げる」あるいは「観客を『ガラスの動物園』の住民に加える」ような力があった。どのように表現すればいいのか、安易な共感を許さない、「お前も家族の一員だろう」と言わんばかりの迫力。自分が責められているような、自分があのダイニングテーブルに腰かけているような錯覚に襲われるのである。そしてローラを演じた倉科カナも素晴らしかった。立ち姿、振る舞い、発話。そのどれもが卓越しており、彼女の演技を見るためにまた劇場へ足を運びたいと思わされた。そしてやはり岡田将生。ロングコートがあんなにも似合う人間がいるのか……ということは脇に置き、トムという人間のもつ幼さと狂気、憂鬱と焦燥といった二面性を的確に表現していたように思う。第二幕から登場するジムを演じた竪山隼太も良いパフォーマンスを見せていた。

 

 

週間日記(2022/03/07~03/13)

 3/7(月):寒い。ゴリゴリに寒い。最低気温は当たり前のような顔で氷点下を記録している。春の助走が長い。大ジャンプが待たれる。適当に起きて、ぼんやりと『ラヴィット!』を見る。今日も基本的に荷造りの一日。お昼前に外出して、ジャンプを買いにいったくらい。『呪術廻戦』はやっぱり乙骨パイセン。五条悟が封印されている現状で、「強者が強者たる所以」をガッツリ見せてくれるのは乙骨パイセンだけ。来週が待たれる。荷造りは夕方くらいに一応の終わりを迎えた。終わりと言うか、パンッパンになった段ボールを前に「これで終了とする!」と大きな声を出しただけなのだが。こういうのは気持ちの問題です。あとは当日にバックパッカーみたいになったリュックサックを背負えばいいのだ。トートバッグも持ったりして。夕方から夜にかけては特に何もせず。疲れがあるので、早めに寝たい。

 

 3/8(火):寒い。花粉がすごい。春の空気。適当に起きるということはなく、気合を入れて早めに起きた。今日は、今日こそは引っ越しの荷物を引き渡す日なのである。予定時刻到着時刻は8:00~8:30の間。それまでにたくさんの段ボールを玄関ないしは廊下に並べておきたい。朝ご飯はその後になってもいい。いそいそと段ボールの座標を変えていたら、インターフォンが鳴る。まだ8時にもなっていなかったけれど、早いに越したことはないのでありがたい。しかしその、この時間でも荷造りを終えているだろうというこっちへの信頼感はなんなのだろう。訪問見積もり時の印象で決めているのだろうか。だいたい30分で終了。部屋がスッキリ。家具はほとんど置いていくので、あまり引っ越し感はないけれど。その後は『ラヴィット!』を見ながら朝ご飯を食べて、お昼前に外出。テクテクと、市役所へ。転出届を出した。申込用紙に必要事項を記入したのだが、自分で思っているより疲れがあるのか、引っ越し前の住所と引っ越し後の住所を思いっきり正反対の場所に書いてしまった。担当していただいた方、本当に申し訳ありません。帰宅して、午後は特に何もせず。ダビングをしたり、なんなり。夜は家族と外食をした。次はいつになるだろう。「両親と食事をする機会は数えるほどしかなくなる」なんて話はよく聞かれるところではあるけれど、自分もそういう立場になった。眠いけれど、もうすこし色々と作業をしてから寝たい。あと、爪を切りたい。

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カツレツ

 3/9(水):今日も荷造りの一日。段ボールにはサヨナラを告げたので、当日に持っていく荷物の算段をつける。腕があと二本必要になる計算だ。不思議なもので、荷物を送った後に詰めておかなければならなったものが登場する。分厚めのテキスト、参戦!午前中は郵便局を行ったり来たり。今回の荷造りで最も頭を悩ませているのが、ポスター。宝塚の公演ポスターはもちろん、推しがかつて一度出したポスターなど、数えると結構な数のそれが出てくる。一部はこの地に残していつか取りに戻ったり、送ってもらったりすることにしたのだが、どうしても持っていかなければならないものもある。手で持っていくには不安があるので、ゆうパックの三角柱ケースを買いに出た。テクテクと。片道20分ほどの徒歩。車ってめちゃくちゃ便利ですね。一度帰宅して、ポスターをつめ、また郵便局へ。車ってめちゃくちゃ便利ですね。夜は特に何もせず。『シャーロック・ホームズの冒険』を見た。今週はかなり良いセリフが多かった。「太陽と情熱の申し子のような方でした」とか、「君は寛容だね」とか。もうちょっと荷造りをしてから寝たい。

   

 3/10(木):新しい朝が来た。希望の朝かどうかは分からない。この朝を希望の朝とするのだという強い気持ちが大切。早めに起床。落ち着かない朝食。精神的に切羽詰まっているときの朝ご飯は味がしない。試験の日の朝とか。今日もあんまり味がしなかった。『ラヴィット!』を横目に見つつ、出かける。「出かける」という語彙が適切なのか分からない。出発?上京の朝。パンッパンになったリュックサック、PCを入れたトートバッグ、大事なポスターを入れたポスターケース。ビジュアルとしては、えげつない量の仕事を抱えた建築事務所の若手スタッフ、あるいは東欧から徒歩でサンチャゴ・デ・コンポステーラへ巡礼するバックパッカーといった雰囲気になった。肩が死ぬ。電車に乗り、琵琶湖と瀬田川を眺め、京都駅へ。この時点で「あ、行きの切符しか買ってないんだな」と、幾ばくかの寂しさがある。新幹線に乗り込み、車窓を流れる景色に目をやると、生まれ育った土地がひかりよりも早く流れていく。あるいは走馬灯のように、瀬田川野洲川、今はなき西武百貨店跡地、琵琶湖が流れていく。こういうときに引用すべきは動揺の『故郷』か、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』か。個人的にはミュージカル『アナスタシア』なのだが、いかんせんこういう世界情勢の中で日本に住む私が引用するには憚られる。私は決して「故郷を追われる」立場にはないのだ。およそ2時間、車内ではずっと景色を眺めていた。東京駅に到着して、乗り換えを数回。今日から住む場所に到着した。当たり前だが、何もない。前回来た時につけておいたカーテンくらいしかない。水道と電気は普通に使えた。使用開始手続きに問題はなかったらしい。とりあえず一安心。トイレが流せる。それからは引っ越し業者、家電の配送組み立て、家具の配送組み立て、ガス業者が到着するのを待つ。待ったのだが、なんというかこう、色々あってそのすべてがほぼ同時に来てしまって、もうパーティだった。見通しの甘さが表れてしまって、申し訳ない。怒涛のような作業が終わり、段ボールの山に囲まれて、一人。とりあえず「日用品」とメモを書いた段ボールを優先的に開けていき、生活用品を適当な場所に移動させる。次にタイルカーペットを敷き詰める作業に取り掛かった。詳細は省くけれど、この作業が本当にしんどかった。そしてテレビ台とテーブルを組み立てる。めちゃくちゃに疲れたので、サッとシャワーを浴びて寝た。ベッドは組み立て依頼をしておいて、本当に良かったと思う。

 

 3/11(金):あまりに疲れていたせいか、上手く眠ることが出来なかった。1時間おきに目が覚めた。自分で思っているより、精神的にきているのかもしれない。多くの人にとって特別な一日。もう11年になる。重い体を起こして、朝食。コンビニで買ったゆで卵を二個。本当は昨日食べるつもりだったのだが、食欲もなくなってしまって、持ち越した。上京後一食目。午前中を指定した荷物が到着するのを待ち、外出。今日は手続きの一日。まずは区役所へ。散歩がてらに徒歩で。完全に春の陽気。周辺の雰囲気を確かめながら歩いていると、楽しい。道中で自転車のおじさんに区役所までの行き方を聞かれたときはすこし笑ってしまった。たまたま目的地が同じだったけれど、こっちはまだ二日目なので……。区役所で転入届けを出したり、マイナンバーの手続きを済ませたら、だいたい一時間ほどかかった。お昼の時間帯に行ってしまったので、だいたいこれくらいなのだと思う。まず役所の規模が大きすぎて、都会を感じた。その後は駅まで歩き……地名をどれくらい具体的に出せばいいのか分からなくなってきた。とりあえず、錦糸町に移動したとだけ記します。ニトリ無印良品で買い物をするつもりだったのだが、先に行ったニトリで買い込んだ量が多すぎたため、そのまま帰宅。一度荷物を置き、近所のコンビニで夕食を買った。晩ご飯としては早い時間だったけれど、すぐに食べ、家具の組み立てに取り掛かる。予定組み立て時間が1時間ということは、2時間かかるな?と思って作業を始めたら、本当に2時間かかった。炊飯器を置く場所が出来たので、お米を炊くことが出来るようになった。自炊、頑張りたい。ゴリゴリに疲れているので、早めに寝たい。

 

 3/12(土):初日よりは寝つきが良かった。ケトルで湯をわかし、そのまま飲む。白湯。実家では日課としていた朝シャワーだが、とりあえず様子を見ることにした。水道代との相談になる。今日は工事やらなんやら。午前中に、ネットの開通工事と水道業者の訪問があった。水道の方は、水漏れの修理。昨日シンク下の収納を開けたらそれはもうびっしゃびしゃになっていて、倒れるかと思った。とんだ洗礼だ。水だけに。どちらもだいたいお昼前に終了。これで生活の準備はほとんど終わったと言っていい。あとは大量の段ボールを開けていく作業だ。またあっという間に一日が終わった。水道の水漏れでストップしていた水回りの整理や食器、調理器具類の準備が出来たので、そろそろ自炊を始めたい。お米を炊こうかなと思ったが、お米を買っていなかった。炊飯器があってもお米がなければ炊飯は出来ないのだ。新発見。ずっしりした疲れがある。早めに寝たい。

 

 3/13(日):動き回る一日。適当に起きて、『シューイチ』を見る。10chではなく、4ch。ちょっとした、いやかなりの違和感。頃合いを見計らい、洗濯機を回す。上京後初の洗濯となったが、色々な収穫があった。まず洗濯機からベランダまで洗濯物を運ぶためのカゴかバッグが必要だということ。バスタオルはめちゃくちゃスペースを取るということ。タオル類は個別にハンガーにかけた方が良いこと。まずハンガーと洗濯バサミが足りないこと。人間、成長が大事。いそいそと身支度をして、外出。錦糸町で友人と集合して、買い物に付き合ってもらった。まずはお昼ご飯。適当なお店に入ってパスタを食べたのだが、こっちのミスとお店側のミスが上手い具合に重なってしまって、めちゃくちゃなことになった。最終的に2人のテーブルにパスタが3つ運ばれてくるという状態になり、笑ってしまった。食後はヨドバシ、ダイソー、無印と歩き周る。無印に関しては北口の店舗と南口の店舗をハシゴするという、無印マニアのような動きをキメた。欲しいものはだいたい買うことが出来たので、友人と一緒に帰宅。友人がいなかったら上京初日みたいな荷物を一人で運ぶことになったと思われるので、かなり助かった。その後は夕方までだらだらと部屋で過ごしたあと、もう一人の友人と合流。近所のファミレスで晩御飯を食べた。まん延防止法の関係で9時までの営業になっており、滋賀県とのギャップがあった。噂に聞く「深夜のファミレス」の雰囲気を味わうことが出来る日は来るのだろうか。早く来て欲しい。帰宅して、祭りのあと特有の寂しさを感じつつ、洗濯物を取り込む。バスタオルはようやく乾いていた。すこし作業をしてから眠りたい。

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正解のパスタ

 

週間日記(2022/02/28~03/06)

 2/28(月):寒さが……やわらいでいる。日照時間も長くなっている。2月の終わりにして、春の始まりが見えている。適当に起きて、『ラヴィット!』を見る。ぼる塾・田辺さんによる、オープニングトーク終わりのタイトルコールをするMCふたりの前を思いっきり横切るという荒業に爆笑してしまった。午前中から外出。車に揺られて、草津のエイスクエアへ。百円ショップ、無印良品、ホームセンターを歩き周り、新生活に向けた買い物をする。めちゃくちゃお金がかかる。生活にお金がかかるってなんなんだという気持ちが浮かんで消える。最近は「子供用のおむつが自腹なのおかしくない?」とも思ったりする。人間の生活、あまり保証されていない。そして買わなければならないものがまだまだある。まだまだあるのだが、しかしこれは実際に引っ越して生活を始めないと分からない部分なのでどうしようもない。包丁とフライパンを手に入れなければならないことだけは分かる。あとお鍋。お昼過ぎに帰宅。午後は特に何もせず。いつの間にか夕方になっていた。荷造りが進まない。しかし「荷造り」とは「荷物を段ボールに詰める」ことだけを指すのではない。そういう新書を書こうかな。夜も特に何もせず。もう早めに眠りたい。

 

 3/1(火):昨日よりかなり寒い。昼間の気温で10℃くらいの差があった。雨も降っている。春っぽい空から雨が落ちてくる。適当に起きる。午前中から外出。今日も草津のエイスクエアへ。今日も無印へ。ただ今日のメインは薬局。何かと必要になるものを買い込んだ。リンガーハットでちゃんぽんをテイクアウトして帰宅。美味しかった。テイクアウトどころかリンガーハットを利用するのも初めてだったのだが、美味しかった。また行きたい。滋賀にも「ちゃんぽん」の名を冠するローカルフードが存在する。しかしいわゆる長崎ちゃんぽんとは違い、大枠で言えば「タンメン」に属するような見た目と味をしている。同じ名前で全く別の食べ物になる現象、面白くて好き。午後は特に何もせず。荷造りにいそしんだ。終わりが見えてきた。週末までには完了するだろう。嬉しいやら寂しいやら。

 

 3/2(水):春の空気。春はこう、憂鬱な季節だったりする。まるで憂鬱じゃない季節があるみたいな言い方になってしまったけれど、花粉が飛んで空気は埃っぽいし新生活が始まるストレスでおかしくなってしまうという、そういう話です。ここ数年は「新生活が始まらないストレス」でもありましたが。未だ見ぬ、ストレスから解放される日。適当に起きる。今日は一日中荷造り。細かいものを梱包していたらいつの間にか日が暮れてしまい、昨日見えたと思った終わりがまた見えなくなってしまった。間に合うか?これ。部屋が綺麗になっていく感覚がまったくない。憂鬱になってきた。やっぱり春は憂鬱な季節だ。まだ本腰を入れて探してはないがなくしたような気がすると思っていたマイナンバーカードが、「自分のことだから大事なものはあそこに保管しているはず」というまさにその場所にあったのでホッとしたくらい。転出届を出しに行かなければならない。やることがいっぱいある。

   

 3/3(木):寒いような、暖かいような。風は冷たいが、空気の埃っぽさは昨日と変わらない。靄がかかっている。今日も基本的に荷造り。終わるんでしょうか、これは。もう書くこともない。日記を書いている体力がない。こんなことで大丈夫なのか?東京砂漠で行き倒れてしまわないのか?『VS魂』に厚切りジェイソンが出ていたが、ここ最近の甥っ子との共同生活のおかげで自分の中に「Eテレの人」というイメージが定着してしまった。ホワイジャパニーズピープルとテレビで叫ぶ彼は、もういない。いや叫んでいるのかもしれないけれど。自分の観測範囲を世間一般と同一視してしまうのは、誤謬の始まりです。

 

 3/4(金):寒いのか、暖かいのか。日影は寒いけれど、陽向を散歩とかするとあったかいんだろうなぁなんて天気。適当に起きる。早い時間から外出。電車に乗って、隣の駅で降りる。美容院へ。「一駅歩く」なんてことは出来ません。ここはそういう土地です。以前は車ですぐだったけれど、もう車は……。来月からは東京で美容院を探さなければならない。本当にストレス。ハイ・ストレス。一時間くらいで終了。帰宅して、午後からは荷造り。終わるような、終わらないような。終わらなかったら終わらなかったでどうにかなるんじゃないかなと思ってきた。これくらいの気持ちが大事なのかもしれない。全体的に何もせず。早めに寝たい。

 

 3/5(土):姉が、甥っ子を連れて帰っていった。およそ一か月に渡る、みずみずしい生命との触れあいが終わった。次に会えるのはいつかなぁ、次に会ったときにおじさんのことを覚えているかなぁ。お昼前に外出。電車に揺られて京都へ。関西に留まる時間もあとわずかということで、学部時代の友人と集合した。京都で遊ぶこともしばらくないだろう。大学時代を京都で過ごした人間はみな一様に「なにか」をこの街に残していくとはよく言われるところなのだが、私もその御多分にもれず……。昼間からお酒を飲み歩き、京都に別れを告げてきた。早めに解散して、早めに帰宅。もう、早めに寝たい。

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日本酒

 3/6(日):寒い。結構寒い。最後の寒さだったらいいなぁ。適当に起床。家に甥っ子がいない。ちょっと空気に張りがなくなったような気がする。午前中から外出。電車に揺られ揺られて、宝塚へ。世界がこういう状態になってからというものずっと車で大劇場まで移動していたので、電車を乗り継いで向かうのはおそらく一年以上ぶりになる。遠い遠い遠い。しかしこの道のりも最後。宝塚ホテルで昼食を食べて、劇場へ。演目は『NEVER SAY GOODBYE』。いやぁ、よかった。コーラスの宙組ここにあり。潤花さん、トップ娘役に就任して以降サナギが蝶になるような成長を遂げている。いつかエントリーを書きます。もうしばらく宝塚の地を踏むことも、大劇場に来ることもないだろうなと思ったけれど、サヨナラは言わなかった。決して言わないサヨナラは……。しかしなんと言えばいいのか、舞台作品の世界と現実世界の情勢がこんなにも一致してくると、色々と思うところがある。疲れがあるので、早めに寝たい。

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良かった

週間日記(2022/02/21~02/27)

 2/21(月):寒い。朝起きてカーテンを開けたら、雪景色。今シーズンは本当に厳しい天候が続いている。『ラヴィット!』には今日もなすなかにしが出ていた。2月だけで言ったらMCのふたりより出ているんじゃないだろうか。午前中は宅配の待機に費やす。佐川急便から二つ、引っ越し業者から荷造り用の段ボールがいくつか。いよいよ感が出てきた。正午くらいに外出。最寄りの書店でジャンプを買い、コンビニに寄って帰宅。道中、日影になっている道を通ったらカッチカチに凍っていて、かなりシャキッとした。命のやり取り。午後は特に何もせず。服を一斉に手洗いしたり、これはもう要らないかなという本を縛ったりした。明日から、本格的に荷造りを稼働させます。ジャンプは『呪術廻戦』。乙骨パイセンがはしゃいでいる回は大好きなので、このままコロニー内の呪術師全員やっちゃって欲しい。伏黒パパも好き。夜、特に何もせず。爪を切ってから寝る。

 

 2/22(火):まぁ寒い。雪こそ降らなかったものの、風が強い。窓が揺れている。適当に起きて、適当に『ラヴィット!』を見る。オープニングトークで「セーラー服を脱がさないで」をみんなで歌うという流れがあったのだが、そろそろバラエティの文脈にこの曲を乗せるのはしんどいんじゃないだろうか。歌詞カードを渡されたアルコ&ピース・平子が「これちょっとダメなんじゃないの」といった具合のことをつぶやいていたのが印象に残っている。そしてMC・川島の「今日で『ラヴィット!』は一回終わりです」。うーむ。「猫の日」にちなんでスタジオに呼ばれていた子猫たちはとてもかわいかったです。午前中はぼんやりと過ごし、お昼前に外出。薬局に行ったりスターバックスに寄ったりして、わりとすぐに帰宅。チャイティーラテにエスプレッソショットを追加した飲み物、バケツで飲めます。これがいわゆるインターネットの悪い表現です。午後は荷造り。とりあえず引っ越しまでの期間には読まないであろう研究書やハードカバーなんかを段ボールに詰め込んでいく。あっという間に三つがパンパンになった。まだまだある。本棚換算でいうと、七列くらい残っている。文庫本、漫画。DVD。服。日用品。終わるのだろうか。初日で怪しくなってきた。夜は特に何もせず。『マツコの知らない世界』にはTEAM NACSの森崎博之が出演して、北海道の冬野菜を紹介していた。半分以上農家の人になっているような気がする。疲労感があるので、早めに寝たい。

 

 2/23(水):ゴリゴリに寒い。雪。今日は雪が降った。適当に起きる。『ラヴィット!』にはTBSと舞台版『ハリーポッター』との関係で、石丸幹二さんがスタジオゲスト出演していた。オープニングトークでは白いモモンガと戯れていた。この先一生見ることがないタイプの映像。セットの一部になっている、買い物カートに頭から突っ込んでいるラッピーが実は下半身しか作られていないことが暴露されていた。そうだろうなと思っていたけれど、実際に写真で見ると普通に怖かった。お昼前くらいから外出。祝日なので、家族で外食。元号が変わったので天皇誕生日も日付が変わったのだが、まだ慣れない。年末のあの日に祝日があるの、絶妙でしたね。甥っ子と戯れつつ、美味しい食事をして、夕方くらいに帰宅。夜は特に何もせず。『有吉の壁』を見たり。疲れがあるので、早めに寝たい。今日は荷造りを一切進められなかったので、反省している。

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すき焼き

   

 2/24(木):寒い。めちゃくちゃ寒いし、今日も雪が降った。どんどん雪が降る。すごいぞ今シーズン。今日の『ラヴィット!』ではニューヨーク・屋敷が銀座で高級腕時計を買うという、とんねるずにもほどがある放送内容だった。もう一本のVTRはノンスタイルが一軒家を探すロケだったので、スタジオゲストのミルクボーイが若干ひいていた。お昼前に外出。車に揺られ、竜王のアウトレットへ。野洲川を北に越えると、途端に雪が強くなる。新生活用の買い物をすこしやっとあと、回転寿司を大量に吸い込む。スターバックスで期間限定のフラペチーノを買い、寒さに震えながら飲んでいたら、ロシアがウクライナに全面侵攻戦争を仕掛けたというニュース速報が入ってきた。疫病の流行、大国の侵略戦争。22世紀に編集されるであろう『映像の世紀』の素材は、今この瞬間に生み出されている。生み出され続けている。誰によって?私たちによって。私たちは、自分たちの為すべきことを為す。冷笑に引きずられてはならない。そんなことを考えながら夕方の自室で荷造りをしていると、今度は日生劇場で上演されている(されていた)『ラ・マンチャの男』が千秋楽を含むすべての公演を中止するという発表がなされた。暗澹たるとはこういう気持ちのことを言うのだろう。何を恨めばいいのか。今月に予定されていた観劇は、すべて中止になってしまった。今回の『ラ・マンチャの男』、つまり松本白鸚による最後の『ラ・マンチャの男』は終わってしまったのだ。幕が上がることはない。二度とない。例えこの先自らの人生にどれだけの光が差し込もうと、私がこの二年間を、コロナ禍の二年間を受け入れることはない。甘美なる死の床においてさえ。

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あじ

 2/25(金):ぼちぼち寒い。外には出ず。適当に起きて、適当に『ラヴィット!』を見る。最近はランキングのコーナーが番組の後半になっていることが多い。尺の計算がしやすいからだろうか。午前中は特に何もせず。午後からは活動的に、荷造りなんかに時間を費やした。書籍類のパッキングが粗方終了。厳選して、これは置いていこうというものも出てきた。中学生の時、必死になって読み漁ったライトノベルとか。まだシリーズは全然続いているらしい。夜も、特に何もせず。録画していた『ウォーキングのひむ太郎』を見たくらい。インターネットには冷笑があふれている。冷笑をしなければプライドや精神衛生を保てないなら、SNSではなくもっとクローズドなインターネットに身を置いた方がいいのではないかと思ったりする。耳障りの良い音が反響する場所に。

 

 2/26(土):寒いが、すこし春が見えてきた。今度はこのまま出てきて欲しい。適当に起きる。朝からバタバタと準備をして、電車に飛び乗る。京都駅で新幹線の改札を抜けて、まだ余裕があったのでスターバックスであたたかい飲み物を買ったら色々あってめちゃくちゃ時間がかかってしまい、ホームを疾走することになった。そういうときに限って「飲み口をここに合わせないでください」という表示があるところに蓋の飲み口が来ていて、走っているときに激アツのラテが思いっきり手首に襲い掛かった。人生、だいたいこんな感じ。席に座り、切れた息を整えて、ぼんやりと車窓から外を眺める。米原を過ぎると途端に雪景色。今シーズンは厳しかった。車内では本を読んだりスマートフォンをいじりながら過ごした。ぼちぼち東京に着く。電車に乗り換えて、先月からお世話になっている不動産会社へ。鍵の受け渡しをつつがなく済ませ、そこから新居へぶらぶらと歩く。内見の時に教えてもらった最短ルートを通ってみたが、これ夜は危ないだろうなというくらいには街灯がなかった。帰りが遅くなった日はおとなしく大通りを通った方がいいだろう。新居につき、とりあえず滋賀から持ってきたカーテンを取り付けた。電気が通っていないので、遮光カーテンを閉めると暗闇の世界が到来する。スマートフォンのライトを頼りにちょっとした作業を済ませ、また駅に戻り、予約していたホテルへ。そこからはダラダラと過ごし、夕食も軽く済ませる。『エンゲイグランドスラム』を流し見しながら、早めの時間に就寝。疲れがたまっている。オドるキネマの「喫煙所」というコントが面白かった。

youtu.be

 

 2/27(日):だいたいいつもと同じくらいの時間に起床。『シューイチ』を流しつつシャワーをして、ホテルの朝食会場へ。合宿所か?と言いたくなるくらい量がある白米を供されて、すこし笑ってしまった。周りの人もだいたい同じようなリアクションだった。美味しかったけれど。チェックアウトの時間になるまで、ホテルの周辺をぶらぶら歩いたりした。都会。どこからどう見ても都会。果たしてこんな街でやっていけるのだろうか。新生活への期待もあるけれど、やはり不安の方が大きい。私にとっての東京が、漱石にとってのロンドンになったりはしないだろうか。他の人たちが当たり前に経験していくことを、何周も遅れて経験している。要領の悪さは折り紙つき。一寸先の闇を怖がるか、三尺先の光を信じるか、というところ。頑張るしかない。ギリギリにチェックアウトして、出発。東京駅へ向かえばいいのだが、寄り道をして日生劇場へ。本来なら、今日の12時から『ラ・マンチャの男』を観劇しているはずだった。人生はどうなるか分からない。一生忘れないことだけは確かだ。ぼーっと外から劇場を眺めたあと、日比谷から東京駅まで歩いた。天気が良い。セーターにコートを着ていると、汗が出てくる。せっかくの新幹線外出なので、KITTEの地下にある「富田」でつけ麺を食べた。ラッキーなことにタイミングが良く、並ばずに入店できた。ラッキーもつかの間、食べ終わってお店を出たあとに、忘れ物をしたことに気づく。ホテルにICOCAを置いてきてしまった。慌ててホテルに戻る。幸いなことにすぐ見つかって、事なきを得たものの、問題は新幹線の時間が迫っていることで、また慌てて東京駅へ。家族に頼まれていたものをバタバタと買い込み、新幹線に飛び乗る。今回は完全に珍道中だ。京都駅に到着して琵琶湖線に乗り換えると、車内に吹き込んでくる風が冷たい。風邪をひいてしまいそうな気温差。夕方くらいに帰宅。夜は特に何もせず。『バナナマンのせっかくグルメ』を見たくらい。『DCU』には明日海りおさんが「私が犯人ですけど?」みたいな雰囲気でゲスト出演していた。これは恐らく大多数の人が気づいていないと思うが、たぶん犯人だと思う。早めに寝たい。

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特製つけ麺

週間日記(2022/02/14~02/20)

 2/14(月):ハッピーバレンタイン。みなさんいかがお過ごしですか。バレンタインは恋人のチョコレートを贈るイベントではなく、世界中から美味しいチョコレートが日本に終結する催しだと思っていますが、いかがですか。適当に起きる。各メディアで報道されていた東京の雪はぼちぼちだったらしい。降らないに越したことはない。『ラヴィット!』は平和な雰囲気。ぼる塾のロケに元ハロープロジェクト鈴木愛理さんが出演していた。たれ目なのに猫顔という、元星組トップ娘役・綺咲愛里さんと同じ雰囲気の人だなと見るたびに思う。奇しくも同じ「あいり」だし……。今日も特に何もしていない。昼前に外出して、ジャンプを買ってすぐに帰宅した。『呪術廻戦』は休載。『高校生家族』の激アツターンも終了した。『PPPPPP』は初期からわりと好きなので、掲載順が上がってきているのが嬉しい。午後は甥と戯れながら、作業をしたり調べ物をしたり。パソコンを触っていると、スッと懐に入ってキーボードに激情をぶつけ始めるので大変だった。夕方になり、夜。何もしていない。作業をしてから寝たい。

 

 2/15(火):寒い。風が強い。2月も中盤に差し掛かり、北陸地方では春一番が吹いたらしいが、滋賀県はまだ寒い。明日の夜からは雪が降るらしい。適当に起きる。今日の『ラヴィット!』はスタジオゲストにバカリズム。そしてオープニングトークでは「今日が米村でんじろう先生の誕生日」という理由で、でんじろう先生がスタジオに。もう阿鼻叫喚。途中まで見届けて、早めに外出。車に乗って、南草津の方へ。初めて眼鏡を作った中学生のころからお世話になっているお店に行き、腕時計の電池交換と眼鏡の調節をしてもらった。眼鏡は歩いて3歩でずれるくらいおかしな状態になっていたのだが、完全な状態に戻った。ありがたい。その後はニトリに移動して、バスタオルなどを買い込んだ。引っ越し当日に使うタオルがなくない?という気づき、私じゃなければ得られなかったと思う。ケンタッキーに寄って昼食を買い、帰宅。骨なしチキンかカーネルクリスピーか問題、実際に食べる前は前者が圧勝するのだが、いざ両方を食べ比べてみるとかなりいい勝負になる。チキンフィレサンドか和風チキンカツサンドか、それもいい勝負。午後は特に何もせず。甥と遊んだり。夜も『マツコの知らない世界』を見たくらい。「群馬ラーメンの世界」というか、「群馬にあるラーメン屋の世界」だった。めちゃくちゃ眠いので、もう何もせず早めに寝たい。

 

 2/16(水):最近、夜中に目が覚める。悪夢を見るとかではなくて、シンプルにトイレに行きたくなって目が覚める。寝る前にしっかり用を足してこれなので、どうしようもない気がする。夜に取る水分の量を調整すればいいのかなとは思うのだが、いかんせん喉が乾燥すると最悪なのでどうしようもない。適当に起きる。『ラヴィット!』は見取り図のロケが良かった。思いっきり雀荘でマージャンをしていた。新生活に向けて、マージャンを始めるかポーカーを始めるかで悩んでいたことを思い出した。シティ感を出すなら後者、競技人口の多さなら前者。ただもう新しい遊びを覚えることへのハードルが年々高くなっているので、どっちも始めない気もする。エンディングまで見届けて、外出。車に乗って、洗車場へ。久々にしっかりと洗車をして、車内に掃除機をかけた。こってりやると1時間以上かかる。めちゃくちゃ寒くて、手が取れるかと思った。ついでにスターバックスにより、甘いものを買って帰宅。今期間限定で販売しているさくらフラペチーノには生八つ橋がのっているのだが、どう頑張ってもストロー1本じゃ食べられない。午後は何もせず。夜は『有吉の壁』を見たり、『シャーロック・ホームズの冒険』を見たり。今週は「バスカヴィル家の犬」で、2時間スペシャルだった。今日は流石に作業をしてから寝たい。

   

 2/17(木):めちゃくちゃ寒い。雪が降っている。西の方も北の方も雪雲に覆われて、何も見えない。春が近づいてきたなんてことを言っていたのがウソみたいというか、馬鹿みたいというか。適当に起きる。今日の『ラヴィット!』はそいつどいつがまたまたの登場。スタジオがすごいことになっていた。午前中は適当に過ごし、昼前に外出。まずは家で眠っていたテレビを家電量販店に持ち込んで引き取ってもらい、次はいつものディーラーへ。およそ6年間に渡って乗ってきた愛すべきマイカーにサヨナラを告げる日が来た。東京に持っていくことも出来ないし、譲り先もない。それなら新天地で輝いてもらう方がいい。あと現実的には引っ越し費用の足しにもなる。昨日念入りに洗った車体は雪で濡れてさらに輝きを増していたような、いなかったような。だいたい1時間くらいで手続きを終え、ディーラーを後に。コメダ珈琲に寄って、甘い珈琲を飲みながらあの車の思い出にひたった。友人と二人でお盆の広島に行き、帰りの高速道路で思いっきり宝塚トンネルの渋滞にハマったこともある。兵庫と岡山はめちゃくちゃ広い。香川でうどんを食べまくったこともあった。淡路島を抜けてから香川までが意外とかかる。奥飛騨、長野。石川には毎年。何もかもが懐かしい。東京で自家用車を手にするくらいの余裕を持つことは出来るのだろうか。いや、そもそも必要なのか?あんな街に……。世界で最も食べにくいメニューのひとつ、コメダのたまごピザトーストを食べていたら懐かしさも薄れてきたので、夕方くらいに帰宅した。夜は特に何もせず。眠いので、早めに寝たい。

 

 2/18(金):寒い。ゴリゴリに冬。適当に起きる。『ラヴィット!』は生放送でしっかりボードゲームをやるという、意味の分からないアグレッシブなスタイルだった。収録疑惑が出るのも納得の攻め方。回転寿司ランキングは同じTBSの某番組とは一線を画すほのぼのとした雰囲気。一流の寿司職人が楽しそうに回転寿司を食べている姿は、こう、ほっこりする。殺伐としたテレビ、あんまり好きじゃない。午前中から外出。友人の車に乗って、まずはお昼ご飯。近所のお店でお蕎麦を食べた。その後はピエリに移動して、スーパー銭湯へ。岩盤浴で汗を流す。それはもう大量に汗を流す。休憩中に読んだのは『終わりのセラフ』。何巻まで読んだか忘れてしまうので、まずは自分の記憶にダイブする作業から始めた。最後は焼肉店で晩御飯。充実した一日。眠いので、もう何もせずに寝たい。

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お蕎麦

 2/19(土):寒い。冷たい雨が降っている。だがしかし雪に変わることはなかったので、実際春は近いのかもしれない。ぼんやりと起きる。午前中から外出。姉の車でイオンモールへ。自分の車がない生活、2日目。全然慣れない。ぶらぶらと買い物をし、早めに帰宅。甥っ子の歩行訓練に付き合ったり、お寿司をテイクアウトしたり。スターバックスには行かず。午後は特に何もせず。ここ数日はやる気が出ず、停滞している。非常に良くない。寝るかEテレを見ているか。良くない言い方です。

 

 2/20(日):めちゃくちゃ寒い。ゴリゴリに寒い。しんしんと雪が降っている。今シーズンは雪が多い。適当に起きる。今日も特に外出はせず。引っ越しも近くなっているので、服の整理に取り掛かった。靴下やら下着やら……。いろいろなところをひっくり返したので、いろいろなものが出てくる。海外旅行のお土産、バンドのライブグッズ。andymoriのライブグッズが新品未開封のまま出てきて、ものすごくエモかった。最も好きな絵画のひとつ、エル・グレコの『胸に手を置く騎士の肖像』のメガネ拭きも二枚発掘された。プラド美術館で買った記憶がよみがえる。レシートも同じ袋に入っていた。はや10年。光陰矢の如し……。午後にEテレをつけたら『ハッチポッチステーション』と『夕方クインテット』が立て続けに再放送されていて、これにもエモさがあった。過去を振り返る一日だった。今週は短い。おそらく、来週も再来週も短い。

 

 

週間日記(2022/02/07~02/13)

 2/7(月):寒いけれど、寒波は抜けて比較的過ごしやすい。昨日までが異常だった。最近、夜の眠りが浅い。寝入ってから3時間くらいで一度目が覚めてしまう日が続いている。変な夢も見る。とにかく色々な人が登場しては退場していく。幼馴染みや小学校の同級生、芸能人……。微妙に疲れが取れないのでやめて欲しい。今日は宝塚の元トップスターがおわして、大変だった。ぼんやりと起きる。今日の『ラヴィット!』代打MCはあらびき団からレフト藤井とライト東野。もう完全に関西ローカルのハイブリッドといった状態で、果たして『マルコポロリ』なのか『土曜はダメよ』なのかといった有り様。最高の一言。後半は流し見しながら身支度をして、エンディングのタイミングで外出。電車に乗って、京都へ。京都駅でバスに乗り換え、揺られることおよそ50分。御室仁和寺で下車。空を覆わんばかりの山門を横目に、西へ道なりに歩く。およそ10分ほどで、目的地の「京甘藷」に到着。いわゆる芋菓子の専門店で、以前に市内のスーパーでたまたま販売していた看板商品の芋けんぴを買ってから虜になってしまったのである。以来いつかお店に行かなければと思っていて、ついにその日が来た。なんやかんやでもう今日しか確実に空いている日がなく、定休日との兼ね合いもあり……。車で来ても良かったのかなという立地。しかし、確実に来る価値はあります。各商品をガッツリ買い込み、来た道を戻る。京都三大三門のひとつに数えられる世界遺産仁和寺の門を写真に収め、嵐電御室仁和寺駅へ。向かい合うホームに立っているのが本当に自分以外誰もいなかったので、電車が来るのか不安になったけれど、大丈夫だった。世界の別枠、とでも言うような雰囲気。北野白梅町でバスに乗り換えて、京都駅へ戻る。もうお昼のピークを過ぎているくらいの時間だったので、まぁせっかくだしと思って駅ビルの上階にある「ますたに」でラーメンを食べた。これぞという京都の醬油ラーメンで、美味しい。上京を前に、あらゆる日常の積み重ねが思い出になろうとしている。土地と記憶。土地は記憶のきっかけとなる。世界に記憶のきっかけをばらまいておきたい。お昼過ぎに帰宅。おそらく最後の京都だったが、ほとんどの時間は乗り物に乗っていた。それはそれで良し。ジャンプを買って帰宅。絶妙に疲れていたけれど、座ったら終わりなのでそのまま家のことを始める。日村さんのいない『バナナムーン』を聴きながら掃除機をかけたり。夕方からはジャンプを読んだり。『呪術廻戦』は乙骨憂太というキャラクターの魅力が爆発。そして激アツの『高校生家族』。夜は特に何もせず。買ってきた大学芋は一瞬でなくなってしまった。早めに寝たい。

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チャーシュー麺

 2/8(火):寒さもそこまで。天気は悪く、一日中雨が降ったりやんだり。季節が進んでいるような。日没も遅くなりましたね、みなさんいかがお過ごしですか。よく食べてよく寝てください。適当に起きる。『ラヴィット!』の代打MCにはブラックマヨネーズ・小杉。昨日に引き続き、すこし関西のローカル番組感が出ている。先週水曜日の事故を受けてなのかは分からないが、スタジオのパネラーをかなり増やしている印象がある。バラエティ全振り。「ヒーハー!」からのスタンディングオベーションの流れ、思わずテレビの前で拍手に加わってしまった。ああいうのが好きです。今日は一日中家の中で過ごした。午前中はとりあえずパソコンに向かう。特に何も起こらず、お昼を過ぎて夕方に。夜は『バナナサンド』のスペシャルから『マツコの知らない世界』へのTBSリレー。おじさんがはしゃいでいるのは良い。その後はCSで花組公演大千秋楽の映像を見た。変異株が猛威を振るっている影響で、多くの舞台興行がストップを余儀なくされている。本当につらい。自分もまた数枚のチケットが払い戻しの対象になったが、出演者・関係者のつらさはその比ではないだろう。本当に、嫌な時代。どうにかならないもんだろうか。早めに寝たい。

 

 2/9(水):適当に起きる。今日の『ラヴィット!』代打MCは、タカアンドトシからトシが登場。スタジオゲストに相席スタート・山添とさらば青春の光・森田という安定感のあるメンバー。しばらく豪華なメンバーが続く。唯一、一週間前の水曜日は尖った人しかないメンバーだったが、まさにその回のMCを務めたアンタッチャブル・柴田が冒頭で「お願いだからもう一回やらせてください」と懇願していた。確かに軽く炎上していたし、あの日の出演者はみんなちょっと反省しているらしい。今日も一日中家にいた。パソコンに向き合う。結果的にあまり書くこともない。いつの間にか夜。夜だって、特に何もしていない。アウトプットばかりの日は、日記に残しておくようなことがない。解散!

   

 2/10(木):微妙な天気。北の方はめちゃくちゃ雪が降っているんだろうなぁという空模様。ぼちぼち起きる。『ラヴィット!』を見つつ身支度をして、外出。車で湖岸道路をひた走り、イオンモールへ。家電量販店で新生活に向けた家電を買い込む。とりあえず絶対に必要なものは新生活応援セットで手を打った。洗濯機は白、炊飯器、冷蔵庫、電子レンジは黒。黒は指紋が目立ちますよとアドバイスをいただいたが、とりあえず黒にした。強く引き留められることもなかった。ドライヤーと体重計は同じくセットで、ガスコンロ、アイロン、掃除機は個別に買った。掃除機は一人暮らしだからスティックでいいだろうとぼんやり考えていたのだが、実際に比べてみると機能にものすごい差があり、使えるレベルのスティックタイプはめちゃくちゃな値段になってしまうことが分かったので、普通にコード式を買った。ダイソンってすごいんですね~と思った。ケトルを買うのを忘れていたが、まぁご愛敬ということにして欲しい。引っ越してからでも買えるので。その後はイオンモールを出て、お昼ご飯を食べるために「ひばり」へ。おそらく引っ越す前にここでラーメンを食べるのは最後になるだろう。美味しかった。次は近くのニトリへ移動。実際に何かを買ったわけではなかったが、実物を見てアタリをつけた。引っ越し、お金がかかりすぎて笑っている。夕方くらいに帰宅。夜は特に何もせず。スカイステージで放送されていた『アナスタシア』を見て、録画していた『シャーロック・ホームズの冒険』を再生したくらい。めちゃくちゃ眠いけれど、すこし作業をしてから寝たい。

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ぶたごはん

 2/11(金):寒さ、変わらず。今日も基本的に何もしていない。『ラヴィット!』はMCの麒麟・川島とアシスタントの田村アナが復帰を果たし、お祭り気分。午前中は特に何もせず。録画していた『水曜日のダウンタウン』前半部分、おいでやす小田への一週間予告ドッキリを見た。打ち合わせのスタッフが全員新潮190cm以上というドッキリに笑う。昔、旅行でドイツに行ったとき、トランジットのフランクフルト国際空港でなぜか手荷物検査に引っ掛かり、全員190cmくらいある警察官に取り囲まれたことを思い出した。ここで人生が終わるのかなと、本当に思った。パスポートとイヤフォン、文庫本くらいしか入れていなかったのだが、今でもなぜ引っかかったのか分からない。おまけに全員「Passport please」以外の英語を話すことも理解することも出来ず、まだ第二外国語としてドイツ語を学び始めて半年の自分には何も出来なかった。唯一英語でコミュニケーションの取れる、自分と同い年くらいであろう若い警察官が「僕は君の無実を信じているよ」みたいなことを言い残しどこかへ行ってしまったときの絶望感ったらなかった。最終的に、手元にあった乗り継ぎの航空券を見せ「俺はこの便に乗らなければならないんだ!」「パスポートはお前たちが持ってるんだよ!」と逆ギレをキメて、なんとか解放された。あと「München」の発音が難しすぎて、チケットに書かれた文字列を見せるまで一切伝わらなかった。海外で一番泣きそうになった日。午後もぼんやり過ごす。夜になってようやく外出。家族で外食をした。昨日今日とあまり進捗がないので、作業をしてからベッドに入りたい。

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和風ローストビーフ

 2/12(土):昨日より比較的暖かい。冬の終わりが見えている。適当に過ごした一日。ぼんやりと起きて、クイズ王の伊沢くんが大戸屋でロケをしているところを見ていたら、姉が甥を連れて帰ってきた。甥っ子、もう完全に小さい人間という雰囲気になっていて、成長の速さを感じさせる。お昼は久しぶりに『せやねん』を見た。M-1敗者復活戦で見せた「からあげ漫才」が記憶に新しいさや香は、雪の降りしきる余呉湖周辺でロケ。近畿唯一の特別豪雪地帯だけあって、公園の鉄棒が完全に雪に埋もれていた。これぞ。午後から夜、特に何もせず。すこし作業をしてから寝たい。

 

 2/13(日):寒い。また気温が下がった。冷たい雨が降っている。夜更け過ぎに雪へ変わるらしい。本当だろうか。適当に起きる。『シューイチ』でココリコがロケに出ていた。このコーナー、久しぶりだなと思ったら、1年8か月ぶりらしい。久しぶりだった。関西における冬の主役はカニとふぐだが、関東に行くとふぐのところにアンコウが入ってくる印象がある。まだまだ自分の食べたことがない、美味しいものがたくさんある。食いしん坊キャラみたいになってしまったけれど、まぁ大きく間違ってもいない。2022年、食いしん坊キャラでいきます。午前中は適当に過ごし、お昼前から外出。入ったお店がえらく混雑していて、そういえば日曜日だったなと思った。ぼちぼちと帰宅。午後は特に何もせず。甥っ子と触れ合っていたら日が暮れた。スイッチが切れたようにお昼寝をしてしまうので面白い。夜、やっぱり特に何もせず。『イッテQ』を見たくらい。「ロッチ中岡のQTube」、こういうご時勢になってからずっと感動路線なのだが、そろそろ初期の30分ずっとふざけている雰囲気に戻して欲しい。めんどくさい古参ファンみたいだけれども。一切の進捗がないが、もう開き直って寝ようと思う。明日から明日から。