感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2021/09/13~09/19)

 9/13(月):過ごしやすい天気。日本列島の西側には台風があり、えげつない進路変更で本州に近づく可能性も出てきたらしいが、まだその影響はない。ずっと影響しないで欲しい。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見ながら。先週の「あちこちオードリー」で3回泣いていた日向坂46・松本好花さんが今日も泣いていた。大喜利枠と化しているクイズコーナーでいの一番に正解をたたき出してしまい、パニックになったけどそれを表に出してはいけないすぐに食レポもあるし……という流れ。おそらく。でもこう、なんというか、すごいなぁと思う。学生くらいの年齢でアイドルとして活躍して、全国に放送される生放送の番組に出演して、さらに「番組を盛り上げる」ということに対しての責任感もあって。尊敬してしまう。そして年下のアイドルが頑張っているところを見てこういう風に感じるようになった自分には年を取ったなぁと思う。ぼる塾・田辺さんの優しさと、『薄桜鬼』の聖地巡礼で訪れた京都で島田秀平と出会い手相を見てもらったことがきっかけでお笑い芸人になったというエピソードの不穏さが良かった。「ラヴィット」屈指のハートフルな放送回。午前中のうちに掃除機をかける。「バナナムーン」を聞きながら。バナナマンのことは好きだし、「バナナムーン」でのフリートークも好きなのだが、今週のオープニングトークはさすがにちょっとどうかと思うような雰囲気だった。おぎやはぎ・矢作の誕生日からTBSラジオの深夜枠「JUNK」の話題へと移り、どのコンビがいつからいつまで担当していつから交代してというトークをおよそ30分。バナナマンのふたりと作家のオークラも記憶が定かではなく、すべての語尾には?がついていた。スタッフ陣が調べるわけでもなく、30分曖昧なトークが曖昧に、行き先も定まらぬままに続き、終わった。先週のトークはひどかったと思います。そのあとは最寄りの書店で「ジャンプ」を買い、帰宅。電子書籍で買った方がいいんじゃないかという気持ちはずっとあるのだが、「月曜日にジャンプを買いに行く」という行為そのものに愛着があるのかもしれない。お昼からは机に向かい、あっという間に夜。日没が早い。夜は窓から入り込んでくる風が冷たくて、部屋着用の羽織をを出した。窓を閉めればいいのだが、季節が進むのを感じることも大切ではないでしょうか。たぶん。

 

 9/14(火):雨。午前中から降ったりやんだり。強く降る時間もある。秋雨が夏を洗い流していく。ぼんやりと起きて、朝食を食べながらTVerで「ゴッドタン」を見る。今回は腐り芸人セラピー。システマ芸人としてプチブレイクをした芸人・みなみかわがゲスト。「才能もあるし頭も良いけど癪に障るから人望がない」という、身もふたもない総評に笑ってしまった。革命を起こして松竹芸能をゼロから作り直すらしい。頑張って欲しい。今日は午前中から机に向かう。あまり集中力はなかったが、なんだかんだで夕方になる。文学史の海は広すぎるし深すぎる。ようやく浅瀬で足首まで海水に入れることが出来るようになった気がする。いや、浜辺で体育座りをしながら海を眺めるだけだったのが、やっと立ち上がってみた、くらいの段階かもしれない。哲学で学部を卒業したのでどうしても哲学の方法論で文学を論じてしまうのだが、これも矯正しなければならないのだろう。「哲学と文学とは腹違いの子でなければならない」みたいな話を学部の先輩と話したことがある。どこまでも開かれた文脈か、隙間なく閉じた文脈であるかの違いは大きい。しんどい道を選ばないのがもうしんどい。そんなことを考えている。今日は本当に書くことがない。なにもないので、好きな作品の一節を引用して終わりにします。

たったひとりの人生を理解するだけでも、世界を呑みこまなければならない

    ──サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』

 

 9/15(水):滋賀県は微妙な天気。予報では雨が降るとのことだったがむしろすこし蒸し暑いくらいだった。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見ながら。MCの麒麟・川島がオープニングトークに競馬の映像を差し込んでいた。職権乱用じゃない?見取り図のぶっ飛んだロケを見つつ、身支度をする。「そいつどいつの乱」以降、番組の始まりからではなく9時からの登場になっているキングオブコントのファイナリストたちだが、今日のゲストはニッポンの社長だった。ケツがラッピーからむちゃぶりにしっかりと答えていたので、キングオブコント決勝でも大丈夫だと思う。たぶん。「ラヴィット」を見ていたら乗るつもりだった電車に遅れそうになり、バタバタしながら駅へ向かったら人身事故のせいでその電車が運転取りやめになっていた。結果、マイナスではある。京都駅で電車を降りるのもかなり久しぶりで、すこしうろうろしたかったが、予定より時間がなくなってしまったので新幹線乗り場に直行した。アイスコーヒーを買って乗車。半年ぶりの新幹線。混雑具合は特に変わらず。事態は好転していないのだろう。景色を見ながらテキストに目を通すが、あまり集中できない。無意識が浮足立っている。東京駅乗り換えて、ホテルの最寄り駅に移動。途中でコンビニに寄ってからチェックインを済ませる。東京は思っていたより暑い。歩いている間に汗をかいたので、荷解きをしてすぐにシャワーを浴びた。遅めの昼食兼早めの夕食を済ませ、勉強をする。テキストのせいで一泊とは思えないほどリュックサックが重い。肩に食い込んでくる。ホテルでの勉強は捗らないものと相場が決まっているが、今回もそうだった。移動のせいで疲れているのか眠気もあったので、普段では考えられないような時間に寝た。

   

 9/16(木):早く寝たせいか、かなり早い時間に目が覚める。最後に食事を取ってからかなりの時間が経っているわりにまったく空腹感がなかったが、食べなくては体が持たないので無心で朝ご飯を食べる。コーヒーも飲む。基礎的な暗記の訓練をしながら過ごす。窓から見える東京の景色には、現実感がない。まだこの世界に自分の肉体を落とし込めていない。自分の中になる「東京」を、処理しきれない。ものすごくパーソナルな命題なので、特に説明することはこれからもないと思うが……。いつものルーティンをこなして自分を落ち着けるため、テレビをつけて「ラヴィット」を見る。関西では4ch、東京では6ch。麒麟・川島が二日連続で競馬の映像を流していて、さすがに笑ってしまった。開始15分で競馬、ジャッキーチェン、「危ない刑事」の映像が流れる情報番組ってなに?ゲストが笑い飯だったのでもう完全に大喜利番組だった。ぼちぼちと身支度を済ませて、予定通りの時間にホテルを出る。グーグルマップを開きつつ、会場へ向かう。試験会場には何の問題もなく到着することが出来た。今回の東京紀行は、半年ぶりの受験が目的だった。高校受験以来、あらゆる試験に落ちているような気がする。英検の2級にギリギリ合格したくらいだろうか。あとは全部……ネガティブは良くない。そろそろブレイクスルーがあるはず。試験を受けるときに一番大事な心構えはピュアな殺意だというのは周知の事実ですが、手応えとしてはよく分からない。鬼が出るか蛇が出るか。それに尽きる。ここ半年の間に勉強してきたことは出せたような気がする。それよりも、斜め前に座っていた留学生っぽい人が禁止されているボールペンや蛍光ペン、定規を使って外国語の試験を解いていた方が気になった。確かに「解答には使うな」という触れ込みしかなかったけれど、そんな『カイジ』の世界で見るようなすり抜け方する?試験が終わり、最寄り駅から東京駅へ。東京駅とホテル、試験会場くらいしか訪れていないけれど、やっぱり東京の人出は減っているように思う。東京駅で落ち着いてお弁当を選べるなんて、以前は想像できなかった。ちょっとしたお土産と車内で食べる用のお弁当を買い、新幹線に乗り込む。いつも通り、新横浜を過ぎてからお弁当を食べて、その後は音楽を聞きながら車窓に目をやってぼんやりとしていた。まだ脳みそが動いている感覚がある。ギアが入っている。今日の試験で解いたような、正解に一定の幅があって内容だけが見られているのではない問題に向かっているときの、脳内から一切の空白が消えていくような感覚。京都駅に到着して、そのまま帰宅。すぐにお風呂に入った。体のべたつきをとにかく洗い流したかった。とにかく疲れてしまって、人としゃべっていても言葉が出てこない。この感覚は久しぶりだった。無意識の部分にしまい込んでいる言葉たちも含めて自分の中にあるものをすべて一度引っ張り出して、そこから必要なものを洗い出して他を捨てるみたいな作業をしたせいかもしれない。これは回復に時間がかかるなと思いつつ、早めにベッドへ入った。

 

 9/17(金):天気は最悪。台風が近づいている影響で雨が降っているし、起き抜けからずっと頭痛がする。疲れもまったく取れていない。いつも通りの時間に起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。しかし眠気と頭痛が酷く、薬を呑んですぐ二度寝に入った。朝のシャワーをしてからだいたい30分くらいでまたベッドに入るという謎の動き。そういう日もある。2時間ほど経って、二度目の起床。頭痛はなんとなくやわらいでいた。重い体を引きずりながら、家のことに取り掛かる。まずは掃除機。「ハライチのターン」を聞きながら。澤部さんはガレージ付きの家に住んでいるということが分かった。それが終わったあとは、前々からやらなければならないと思っていた、サメの洗濯に着手した。フカヒレの余計な部分を丁寧に取り除くとかそういうことではなく、抱き枕として使っているIKEAのサメのぬいぐるみがそろそろあれなので、文字通りの洗濯。インターネットで調べたら洗濯機で洗えるようだったので、ドラム式になんとか突っ込んでスタートボタンを押し、放置。案の定脱水が上手くいかず、なんどやってもエラーで止まってしまうので、手動で脱水。浴槽に横たわらせて、出来るかぎり絞る。それからまた洗濯機に入れて、乾燥モードに移る。ずっと不安だったけれど、綺麗になったので良かった。あと、ちょっと大きくなったような気がする。中身の綿に膨らみが出たのかもしれない。午後は特に何もせず。まだ勉強はしなければならないのだが、録画していたバラエティとTVre祭りを開催したのでほとんど進まなかった。「シンパイ賞」「テレビ千鳥」「トゲアリトゲナシトゲトゲ」「いろはに千鳥」「やすとも×中川家の旅はノープラン」「有吉の壁」。夜はリアルタイムで「かりそめ天国」も見た。溺れそうなラインナップ。野球中継が雨で中止になった結果関西でも放送されることになった「ぴったんこカンカン」のスペシャルは録画へ。レコーダーを圧迫する宝塚作品をダビングしようと思っていたのに、すっかり忘れていた。こんな風に過ごしていたせいなのかまだまだ疲れていて、お風呂でシャンプーとコンディショナーを2セットやってしまった。早く寝たい。

 

 9/18(土):昨日は出来る限り早くベッドに入ったのだが、寝そうになったところで変な夢を見て目覚めるみたいなことを何回か繰り返した。意味の分からない夢を見る。だいたいこう、自分だけが全裸なのに誰もそれを気にしてないし普通に話しかけてくるみたいな夢。一ヶ月に一回くらいの頻度で見る。ぼんやりと起きて、ぼんやりと窓の外を確認すると、雨は降っていなかった。風もない。気象情報によると台風は和歌山に上陸したらしいが、滋賀県に台風の影響はほとんどなかったと言っていい。なんなら台風一過でものすごく蒸し暑くなった。午前中は適当に過ごす。バラエティをダラダラと見ていたものの、あまり集中力はない。そもそもバラエティって流し見するもんじゃないですかという意見は脇に置きますが……。お昼前から外出。車に乗って、近所でちょっとしたものを買った。薬局に行ったり。いつも使っているフロスはなぜか売っている店舗が少なく、特定のお店に行かないと見つからない。そのうち買えなくなるような気がする。お昼ご飯には回転寿司を食べた。さぁ食べるぞぉと思っていたのに、満腹感がものすごい速度で迫ってくる。胃の衰えがすごい。衰えというか、最近食べる量を意図的に減らしているので、その影響だろう。食べたいときに食べたい量を食べることが出来ないというのは悲しい。あれも食べたいのに……。昼過ぎに帰宅して、午後もぼんやりと過ごした。世界文学史ではなく、今度は日本文学史のテキストに向き合っている。おかしくなっちゃうよ。もう、おかしくなっちゃうよ。脳内のスクラップアンドビルドはしんどすぎる。やるしかないけれども。やるけれども。あっという間に夕方、夜。久しぶりに見ていた「世界ふしぎ発見!」はニュージーランドクック諸島の紹介で、嘘みたいに綺麗な世界だった。がっつり南半球には行ったことがないので、一度は行ってみたい。ニュージーランドタスマニアナミビアパタゴニア……。そんな日が来るというのだろうか。今日も早めに寝たい。

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マグロ

 9/18(日):暑い。暑いようで暑くない、でもちょっと暑い。ぼんやりとした一日。三連休の中日だったけれど、外には出なかった。なんというか、そういう気分ではなかった。特に用事もないし、世界はこんな状況だし。旅行がしてぇ~。午前中は特に何をするでもなく。ちらちらとテキストを眺めていたら終わった。集中力がなかったので、昼前から録画していた「ぴったんこカンカン」のスペシャルを見た。二日前の放送。台風の接近に際した雨がなければ、関西では甲子園でのプロ野球中継が放送される予定だったので、危ないところだった。いやTVerでも見られるのだが。TVerでは見たくないタイプの番組じゃないですか、「ぴったんこカンカン」って。番組の歴史を振り返る構成になっていて、松たか子伝説のもりそば回やジェットコースターに乗る天海祐希をもう一度見ることが出来た。もりそばを4すすりか5すすりで完食する松たか子、男前が過ぎる。『ラ・マンチャの男』、死ぬ気でチケットを取りたい。終わってしまうのが悲しい番組のひとつだ。最終回も見なければならない。午後も適当に過ごす。文学史をやっていたら夕方になった。日没が日に日に早くなっている。心も穏やかになるような、逆に焦ってくるような。今日は書くことがない。昨日発売だったジャンプの話をしていないので、一週間の最後を任せようと思う。『呪術廻戦』は、組織や社会の波に揉まれて疲れ切ってしまった一人の人間を描くのが上手い。その中にあって釘崎野薔薇という人間は本当に際立っている。今日も眠いので早めにベッドに入りたい。今日もというか、この数日はずっと眠い。