感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2020/8/3~8/9)

 8/3(月):一週間の始まり。今日も暑い。梅雨明けから真夏日までのスパンが以上に短い。今年は梅雨明けがないかもねなんて話をしていたところにこれだから、もう体がおかしくなってしまう。高温高湿、切り替わりのえげつない四季、荒ぶる自然。めちゃくちゃ住みにくいな。めちゃくちゃ住みにくいなこの土地はと思いながら、今日も電車に乗る。アルバイト。すこしずつ不安になってきたような気がする。不安になってきたというか、シンプルにアルバイトがめんどくさいというか、よく分からない。こういう状況で体制側から発せられる「今、必要ですか?」みたいな問いかけはにはめちゃくちゃ腹が立つ。「必要ですけど」と答えられたらどうするのだろう。この数か月で「自粛」という言葉の意味は完全に変わってしまったように思う。明言はされていない外的な圧力に応じて活動を制限する。それが「自粛」になった。ふわっとした雰囲気だけで「分かりますよね?」と圧力をかけて、相手が応じなければ騒ぎ立てる。なんという居心地の悪さだろう。決して言葉にはしないのに相手が察してくれないとめちゃくちゃ機嫌が悪くなる最悪な人、いますね。昭和のドラマに出てくるお父さん的な。自分の感情と向き合うというか、自らの精神的な部分をメタで思考していくことが出来ない、むしろそんなことは悪であるみたいな考え方をしている人は確かに存在していて、どうしてそうなっちゃうんだよと思ってしまう。どうしてそうなっちゃうんだよ。反射で思考、会話をすることが正義で、脳を使ったら負け、みたいな。友人、そのまた友人くらいの人たちとそういう会話をしているときに、「こういう話ってドラマの中でしかしないと思ってた」と言われたときは本当にショックだった。カルチャーショック。反射で生きることを良しとしたくない。直感的な判断の背後に、確かな経験と積み重ねを忍ばせておきたい。例えば一線級のプロ棋士がAIでも考えつかないような一手を打ったとき、ホームランを打ったプロ野球選手が「何も考えずに来た球を打ちました」と言ったとき、傍目にはそれがただの直感で行われたように見えるが、そこには気が遠くなるほどの積み重ねがあるのだ。AIが計算する何万手という指し手をその場の一瞬のひらめきで飛び越えたのではなく、何万手をすでに積み重ねているのだ。理性と感性のいいところを持ち合わせていたい。いつもより睡眠時間が短いというわけでもないのに、今日はめちゃくちゃ眠かった。アルバイト中、本当に意識が飛びそうなほど眠くなってしまって、換気のために開けている窓の前で深呼吸をしていたら怪訝そうな顔を向けられた。私だってそういう顔をすると思う。いつもより遅めに帰宅して、とりあえず掃除機をかける。窓を開けていても汗が出る。夏。一息つきながら食べた水ようかんが、夏を色濃くしていく。クーラーの効いた部屋で見る『MIU404』の第6話が面白かった。キャラクターの揺らぎ、変化が丁寧で面白い。久しぶりの「ジャンプ」はやっぱり『チェンソーマン』と『呪術廻戦』だ。この二作品をリアルタイムで追うことが出来て、非常に幸運。夜はぼんやりと過ごす。すこし作業をしてから寝たい。今まさにめちゃくちゃ眠いけれど。

 

 8/4(火):打ち水をする人をリアルに見かけるようになり、京都の夏が来たなと思った。本番だ。柄杓じゃなくてホースだったけれど。すこしむしゃくしゃしている時期とゾゾタウンのセールの時期が重なり、気がついたときには結構な量の服を注文していた。それが最近届き出していて、この数日はそればかり着ているのだけれど、ナノ・ユニバースはなんというかめちゃくちゃ「ちょうどいい」なと思う。ちょうどいい。デザイン、値段に対する質、着心地。全部ひっくるめてちょうどいい。チャコールグレーのオーバーサイズシャツなんかすごくちょうど良かった。自分の着たい服を見にまとってテンションを上げ、アルバイトへ行く。最近はドクターマーチンの靴が欲しい。あとオニツカタイガー。夏は服でバフをかけなければ外に出ることも億劫になる。最近は体に熱がこもると皮膚が痛くなってしまうので輪をかけて最悪だ。アルバイトはいつも通り雰囲気で過ごす。すこしやる事が多く、いつもより遅めの時間に帰路へ。暑すぎる。電車も喚起のために窓を開けて走っているので、冷房があまり効いていない。暑がりにはキツい。家に帰る途中、自転車を二人乗りしている高校生に見ず知らずの人がすれ違いざまに「向こうにおまわりさんいるよ」と声をかけるところを見た。高校生たちは「めちゃく優しいやん」と感謝をしていた。果たしてそれは優しさなのか、無責任な優しさは自分が気持ちよくなるだけなのではないか、優しさと甘さは違うよなと色々考えた。別の世界の話だな、とも思った。帰宅して、シャワーをしてから仮眠を取る。当たり前なのだが、気温が上がってから帰りの散歩でめちゃくちゃ体力を消費するようになった。夕方も夜も眠い。大阪の知事がイソジンでうがいをするように勧めているらしくて、すこし目が覚めた。ボケに対するツッコミが欲しいなと思った。夜はぼんやりと過ごす。髭を剃る時にえぐってしまった左手薬指の爪を整えてから眠りたい。

 

 8/6(水):今日も同じことを言います。めちゃくちゃ暑いです。猛暑日に外へ出るべきではない。感染症が流行っているのでテレワークをしましょう、が通じるのだから今日はめちゃくちゃ暑いのでテレワークをしましょう、も一般的になっていいのではないかと思う。感染症でも熱中症でも人は死ぬ。そういうことに関係なく、明日死ぬかもしれない状況の中でどんな行動をするのかというのは非常にパーソナルな領域に属することだと思うのだが、最近はそうでもなくなってきているらしい。難しい話だ。今日もアルバイトへ行く。行くことが出来るなら行きますよ、という気持ち。イヤフォンを忘れて一度家に帰ったりして、なんだか落ち着きのない朝だった。イヤフォンがないと電車に耐えられない。人もいっぱいいるし。アルバイトはいつも通りだった。昼過ぎに帰路へ就く。室内の温度からなんとなく予想はついていたが、外に出るとめちゃくちゃ暑かった。死ぬんじゃない?と思った。なるべく日影の多い道を選んでぼちぼちと歩く。滝のような汗が出る。東本願寺前の道には日影がないので、しばらく通ることはなさそうだ。夕方くらいに帰宅して、汗を流すためにシャワーをする。そのまま頭も洗った。湯船禁止令が出てからというもの、もうめんどくさいので帰宅後のシャワーでシャンプーから洗顔まですべてを済ませるようにしている。体温よりも低い温度に設定したシャワーで。楽は楽だけれど、やっぱり湯船につかりたい。それからは録画していた「アメトーーク」や「ロンドンハーツ」を見ながら作業。色々と未来について考えている。考えてばかりではしょうがないのだが、考えてばかりだ。最近本当に元気がないので、何かこう、シャキッとするようなことが起きて欲しい。皆目見当もつかないけれど。夜は「有吉の壁」を見たり、「刑事コロンボ」を見たり。今週放送していた「刑事コロンボ/別れのワイン」がとても面白かった。ドナルド・プレザンスが演じるエイドリアンには最後まで味方が一人もいなかったし、秘書のカレンの「つまらない理由で結婚するカップルはいくらでもいる」というセリフは非常に印象的だった。物語の後半、レストランのギャルソンとワイン係の二人が見せた演技は素晴らしいもので、「刑事コロンボ」が名作と呼ばれる所以の一端を垣間見たような気がする。ほんの短いシーンに登場したワイン屋の店主がコロンボの「並の酒と上質な酒を見分ける方法はなんだ」という問いに対して答えた「値段だ」も良い。非常に良い。酒と蒲鉾は値段と味が比例するとか、しないとか。もうすこし作業をしてから眠る。

   

 8/6(木):なんだかとてもバタバタして、落ち着きのない日だった。アルバイトもないのに。むしろアルバイト中より忙しかったような気がする。朝までは普通だった。昨日は微妙に寝つきが悪く、でももう作業はしたくない、じゃあパワプロをしましょうということでゲームをしていたらシンプル夜更かしをしてしまった。延々やれるゲームことパワプロ。微妙に眠いなと思いながら録画していた「おにぎりあたためますか」を見る。木曜日の朝恒例2年前の大泉洋と戸次重幸。全然知らない大学の転学式で全然知らない校歌を壇上で熱唱する戸次重幸の映像は高熱にうなされているときの夢みたいだった。昼前から外出。暑いだろうなぁと思って外に出たらめちゃくちゃ暑かった。午前中なのに。車をすこし走らせて、とりあえずお昼ご飯を食べる。親子丼。親子丼は名前がぶっ飛んでいるうえに美味しいのですごい。冷静に考えたらえげつないネーミングセンスだ。親子って。間違ってはいないけれど。その後は草津近鉄へ移動して、ぼちぼちと買い物をする。ハンズをうろついたり、服屋を冷やかしたり。結局これといったものは買わず、スターバックスのほうじ茶ラテを飲みながら帰った。スタバのほうじ茶ラテが大好きなので、通年でアイスを販売して欲しい。すこし前に期間限定で出ていたほうじ茶クリームラテも通年販売にして欲しい。こっちはカスタマイズで近い味になりそうだけど。帰宅してからがバタつきの本番で、急遽家電量販店へ行くことになった。テレビに外付けしているHDの容量がそろそろパンパンになっていて、これからはブルーレイにダビングする形を採用するためにレコーダーが必要ですねということになり、じゃあ鉄は熱いうちに…という運びでした。我が家の家訓、「何事にも余裕を持つ」に続いて「鉄は熱いうちに打て」が久々に登場した日。スタッフにおすすめされたものを買おうと思ったら在庫がなく「じゃあ勧めるなよ」と思ったりしたが、滞在時間10分くらいでまた帰宅。早速接続していると、テレビとレコーダーを繋ぐBS,CS用のアンテナケーブルが足りないことに気付き、また車に乗って家電量販店へ行って、今度は滞在時間3分くらいでまたまた帰宅した。自分がラジオパーソナリティだったらよっしゃフリートーク見つかったぞと思っていただろうな。すべてが終わるころには夕方のニュース番組が最後の天気予報に入っていた。体力を使い切る感じ。ぼんやりと夜を過ごしていたら、東京で公演中の宝塚歌劇団星組に陽性者が出て公演がしばらく中止になるという発表があった。日中には大劇場で公演中の花組クラスターに認定されたという報道があったばかりだ。遅かれ早かれ、人前に出る仕事をしている以上一般の企業や団体よりもしっかり検査をしているのだからこうなるだろうとは思っていたが、まさかこんなに早いとは。打ちひしがれていたら「とん蝶」というおこわで有名な大阪の老舗「絹笠」がどうやら閉店するようだという情報をTwitterで見つけ、もうなんだか突然心が折れてしまった。エンターテインメントやアカデメイアといった今現在そして将来に渡って自分が身を捧げようと思っているものが窮地に立たされていること、そして自分が心の拠り所にしている飲食や観光がまさに失われていること。いつかの未来で、私は失われたものを数えることしか出来ないような気がして、もうどうすればいいのか分からなくなってしまった。それでも、それでも笑っていられるように、やるべきことをやるしかないのだろう。

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食べて元気に、親子丼。

  8/7(金):心が折れていても朝が来る。朝が来ても心が折れている。不思議なことに。それでも一晩寝てみると気分は底を脱していて、普通に朝食を取った。起き抜けから暑い。梅雨が明けてからは体に熱が溜まりやすくなっていて、それに比例して皮膚が痛くて痒くなる。同じようなことばかり書いている気がするけれど、同じようなことばかり感じているので仕方がない。すこし前に買ったとんちきな柄の開襟シャツを着て、アルバイトへ。行き帰りの電車に乗っている時間をもっと有効活用出来ればいいのだが、どうしても携帯をいじってしまう。携帯で勉強をするか、普通に本を読むかのどちらかが今のところ有力。ただ行きは朝から脳を動かしたくない気持ちが強く、帰りは歩いた後で汗だくになっているので勉強や読書どころではない。難しい問題だ。アルバイトはいつも通り。佳境に入ったり、入らなかったり。いつもより30分ほど早めにタイムカードを切り、帰路へ。京都の最高気温は昨日より下がったらしいが、30℃を越えたらそれ以上はもう数字の違いでしかないように思う。結局暑いし。帰宅して、アイスクリームを吸い込んでから掃除機をかける。「ハライチのターン」を聞きながら。家じゅうの窓を開け放っても、汗が出る。太陽が傾くにつれて徐々に風が強くなり、空気から湿ったにおいがし始める。ほどなくして夕立が降った。今日のそれにはゲリラ豪雨という言葉よりも夕立という言葉の方が似合っていた。心象風景としての夕立。掃除機と同時並行で今日着ていた服の洗濯も済ませて、シャワーを浴びる。水とお湯の中間みたいな温度のシャワーを浴びていると、まったく気持ち良くない。なんだか微妙に疲れていたので、クーラーを効かせた部屋ですこし寝た。入浴を済ませてから夕方に寝ると、起きたときに軽くパニックになる。一瞬朝かと思った。夜はテレビを見ながら作業をする。今日は『MIU404』第6話のエントリーを書こうと思っていたのだが、もう日付が変わってしまう。また最新話には間に合わなかった。気持ちを入れ替える必要がある。

 

 8/8(土):『MIU404』の伊吹が言うところのタコの日だ。今日は活動的に過ごしたような気がする。外に出ると気がまぎれるので良い。朝に30分くらい二度寝をしたら汗で死にそうになった。体がびしょびしょになった。冷たいシャワーで目を覚ます。朝晩、夏場は外から家に戻ってもシャワーをするので、日に3回は浴室に入ることになる。大量水消費バカ。大きいお風呂に入りたい気持ちが日々強くなっていく。今は我慢。朝ご飯を食べて、ぼんやりと関西ローカルのバラエティを見ながらシャツにアイロンをかける。アイロン中は他のことを考えなくていい。ただ服のシワが伸びているかを気にすればいいから、なんとなく楽だ。昼前に外出。とりあえずお昼ご飯を食べる。もうお盆が始まっていることもあってか回転寿司はお盆用の期間限定メニューが展開されていたし、店内は家族連れでにぎわい、テイクアウトの大きな桶を買っている人も多かった。クローズアップされた日常は本当にただの日常みたいに映るが、食事を終えてマスクをつけるところでカットがかかる。仮初めの日常が終わる。どうでもいいけれど、「行こうか」と言ってみんなが一斉にマスクをつけるとなにか悪いことを始めるような雰囲気になりませんか。強盗とか食い逃げとか。それから草津のエイスクエアに移動。Zoffに行き、ネットで見かけたいい感じのサングラスを手に取ってみた。何故かは分からないが、うさんくさいサングラスが欲しくて仕方がない。どこかがおかしくなっているのかもしれない。ラウンドタイプのサングラスをいくつか試着してみたらチャイニーズマフィアみたいになって面白かった。チャイニーズマフィアのコスプレをして生活しようかな。それはともかくとして、ひとつ良いものが見つかったので月末に入るバイト代と相談しようと思う。その後は書店で雑誌を探したり、スターバックスで飲み物を買ってから帰宅。一週間に二度スターバックスへ行く人になっている。途中で寄った薬局には本当にうがい薬が売っていなかった。なるほどなぁという気持ちになった。カフェインが変に効いてしまったのか、夕方から夜にかけて頭がずっとぼんやりしている。集中力もないし、また額に吹き出物が出来たので早く寝てしまうのがいいのだが、「眠いのに寝れない」スイッチが入っている感覚。なんとか書いた『MIU404』第6話のエントリーも、あまり何を言いたいのか分からない仕上がりになった。

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マグロ。

 

 8/9(日):めちゃくちゃ暑い。アルバイトはなかったが、京都へ行った。午前中はぼんやりと過ごして、正午くらいに家を出た。最近は電車もバスも窓を開けながら走っているので、全然涼しくない。バスなんか最悪だし、電車がトンネルに入ると生ぬるい風が吹き抜けるのでこれまた全然涼しくない。涼しくないうえに音がすごいのでめちゃくちゃびっくりする。京都駅からバスに乗って、出町柳まで。滋賀から京阪沿線に乗り換えるのは微妙に不便だ。石山駅から京阪に乗り換えればいいじゃんと思われるそうだが、本数が少ないうえに乗り換えが多いので結局JRで京都駅まで出てから色々乗り換える方が速いのだ。学部の同期と集合して、お昼ご飯に百万遍でハンバーグを食べた。鉄板ののった状態で出されるのでびっくりするくらい熱く、完全に舌をやられたけれど、美味しかった。ハンバーグで白いご飯を食べるのが久しぶりでテンションが上がる。その後は京大近くの喫茶店でお酒を飲みながら延々と話した。二人で喋っているときは目の前の人の悪口(本気のやつでなく、ポーズの)にはならないのに三人で喋っているとどうしてそうなるんだろうね、という話題になった。どうしても一人が俯瞰で見ちゃうからじゃない?みたいな結論になったけれど、どうだろう。近からず遠からず、という感じがする。明るい時間から飲むビールは最高だった。夕方になり、今度はデルタへ。「デルタ」と言えば出町柳駅近くの鴨川にある三角州のことなのだが、最近の大学生にしか通じないのかもしれない。アニメの聖地にもなっているので、写真を見ればピンと来る人もいるだろう。犬の散歩をしている家族、ポトレ撮影をしていると思われるカメラマンとモデル、ラクロスの練習をしている人たち。これこそが平和ってことなんじゃないかなという光景だった。それからは友人の家に移動して、すこし喋る。なんだかんだで帰宅したのは日付が変わるくらいの時間になった。今日も出来る限りの対策をして過ごしたけれど、あんなものと一緒に生活をしていくなんてことが可能なわけないじゃんと思ってしまう。