感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2020/8/10~8/16)

 8/10(月):山の日。祝日。暑い。めちゃくちゃ暑い。クーラーをつけても体から熱が抜けなくて、どんどんしんどくなってくる。夜は夜じゃなく、もうサウナに近い。窓を開けようものなら命の危険を感じるくらいの気候だ。祝日とはいえどアルバイトはあるので、いそいそと電車に乗る。平日よりも空いていた。当たり前か。何も考えずにいつも通りのJRに乗ったら、地下鉄は休日ダイヤで一本一本の間隔が広くてシンプル遅刻をかましそうになった。しれっとタイムカードを切り、しれっと作業を進める。最近は色々なことがしっくり来なくなっていて、自分はここにいていいのだろうかみたいな気持ちがジメジメとそこにある。確実に一時的なものなのだが、ひどいと「私みたいなものが世界遺産の前を歩いてしまって…」みたいな謎の卑屈さが顔を出す。しんどいものがある。まぁもういいか、なんて投げやりな気持ちで帰路に就く。死ぬほど暑い。だらだらと汗が流れていく。汗と一緒に全部流れてちょうだいよぉ。帰宅して、軽くシャワーをして、すこし寝る。すこしだけのはずが、起きたらもう夕日が地平線に消えそうだった。おかしい。アラームも勝手に止まっていた。2年も使うと端末に不具合が出てくる。結局何もしていない。録画していた「イッテQ」がめちゃくちゃ面白かったくらい。チョコプラとロッチ中岡のタッグが最高で、ここ最近見たテレビの中で一番笑った。コント、モノマネ、リズムネタでそれぞれブレイクしているチョコプラはすごい。長田の妙にセクシーというか、ちょっと色気のある雰囲気も好き。何もする気にならず、TVerで視聴期限の近くなっていた「あちこちオードリー」を見る。バナナマンラーメンズおぎやはぎといったあの世代がする東京のお笑いシーンの話が面白い。怒られているときにポッキーを食べてさらに怒られる角田さんの話が東京03のコントそのもので、笑ってしまった。

 

 8/11(火):めちゃくちゃ暑い。おそらくですが、あと10日くらいはこの一文で日記が始まると思います。亜熱帯の国、日本。雨季もあるよ。スコールが降るよ。日本においでよ。今日もアルバイトへ行く。ガッツリしたミス、完全に他人に迷惑をかけるタイプのミスをやらかしてしまって、本当にダメだった。本当にダメ。うわぁミスしたなぁと思いながら昼過ぎまでバイトをした。慣れてきたころに大きいミスをするのは車の運転もアルバイトも同じ。クソ暑い京都の路地をうわぁミスしたなぁと思いながら歩く。暑いけれど、それ以上に気持ちがダメだった。いつも通りの時間に帰宅して、そのまま冷たいシャワーを浴びる。うわぁミスしたなぁと思いながら頭を洗う。これは抜け出すのに時間がかかるなと思いながら、帰る途中で買ったジャンプを読む。『チェンソーマン』と『呪術廻戦』。面白い。ハチャメチャに絵力が強い。そしてなんというか、『アクタージュ』が不憫だ。あらゆる対応が間に合わなかったのだろう、今週で連載が終わってしまうなんてことを思わせる雰囲気はまったくなかった。おそらくもう日の目を見ることはないだろう。関係ないけど、「日の目を見る」って感じがどんどん進化していく感じで面白いですね。関係ないけど。夕方くらいに録画していた『MIU404』の最新話を見る。弁護士でコスプレイヤートランスジェンダー、家出少女がBABYMETALのファン、デリバリー配達員がKing Gnu。ちょっとお腹いっぱいになってしまって何を見ているのか分からなくなってしまう。なんか急にめちゃくちゃ良いこと言うし。今も何を見たのかよく分からない。うわぁミスしたなぁと思いながら夕食を食べる。うわぁミスしたなぁと思いながらベッドに入り目を閉じる。神経が摩耗している。こりゃいかんなと思い、わざわざアプリをダウンロードして全巻無料公開中のあだち充『タッチ』を最初から最後まで通しで読んだ。あだち充の「セリフがないのに饒舌」な漫画づくり、そして「シンプルにおしゃれなセリフ」たちはすごい。あだち充漫画に関しては名言よりも名シーンの方が印象に残る。気を紛らわせながら眠る。

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とろけそうな京都

 8/12(水):うわぁミスしたなぁと思いながら起きた。これは本当に冗談でなく、アルバイトをしている夢を見た。メンタルが弱すぎる。こんなんじゃ生きていけない。生まれるのが100年早かったらもう死んでいたと思う。福祉と医療に生かされている。自分で書いてこんなことを言うのも変な感じだが、「生かされている」という感覚は自分のかなり深いところにあるような気がする。言い得て妙、というか。私の人生は私のものではないような感覚。この気持ちにはしっかりと向き合わなければならない。今日もめちゃくちゃ暑いなと思いながらアルバイトへ。人間だって溶けますよぉ!と太陽に叫びたくなるような、ならないような。タイムカードを切るまでは憂鬱な気持ちだったけれど、今日は変に忙しく、心を折っているような暇がなかった。想定外の作業が多く、いつもより遅い時間にバイト先を出る。今日は京都駅まで歩かず地下鉄に乗った。夕方から友人との約束がある。家に着いた時点ですこし遅れていたので、急いで車に乗った。途中、うそみたいな夕立が降る。琵琶湖の西側、比良山の方が晴れているのですぐにやむだろうと思いながら、車を走らせる。友人をピックアップして、コメダへ行った。もうなんかコメダでよくない?ということになったのだ。コメダには失礼な話だけれど。うきうきしながら巨大なかき氷とホットコーヒーを飲む。桃とコーヒーは合わない。昔、たっぷりアイスコーヒーを頼んだらたっぷりアメリカンコーヒーが出てきたことがあるので、注文するときめちゃくちゃ慎重になる。たっぷりの、ブレンド、コーヒーを…くらいのスピード。だいたい2時間くらい何気ない話をした。感染症が落ち着いたら東北を車で周るぞと約束をして解散。サイコロを作ります。新潟ではウィリーをします。夜は「有吉の壁」を見たり、「刑事コロンボ」を見たり。コロンボでは「びっくりパーティー」というセリフが何回か出てきて、「サプライズ」を「サプライズ」のまま訳す時代ではなかったのだなと思った。めちゃくちゃ眠い。「オードリーのオールナイトニッポン」を聞き終わったら寝よう。

   

 8/13(木):今日はアルバイトなし。いい具合に精神を落ち着かせる日だった。読書は良い。すこし前から電車の行き帰りでゆっくり読んでいた東野圭吾の『魔球』を読み終わった。これで5回目くらいになる。青春小説を一冊挙げてくださいと言われたらこのタイトルを答えると思う。この小説を初めて読んだのはたしか小学生のころで、そのときに受けた鮮烈は印象は記憶に残っている。思えば、東野圭吾はスポーツに打ち込む若者の陰影を描くのが上手い。この『魔球』はもちろんデビュー作の『放課後』ではアーチェリー部の高校生を、『卒業』に登場した剣道に打ち込む大学生は後に「加賀恭一郎シリーズ」として彼の代表作になっている。読書と言えば、朝にぼんやりと見ていたワイドショーで読書感想文を取り上げていた。コメンテーターのひとりが「読書を無理やりさせても読まないやつは読まない、それなら本を読ませるのではなくテレビやゲームの感想文を書かせればいい」と言うと他の出演者も次々に同意し、そのまま話題は移っていった。こういう「強制されなくても読書をすることが出来た人たち」のデリカシーのなさが一部の子供たちから教育の機会を奪ってきたんじゃないだろうか。「勉強させたって出来ないやつは出来ないんだからさせなくていい、自分たちは勉強して好きなことをするけどね」という態度は、分断を生む。午前中の早い時間から買い物に出かける。いつもとは違う特別な夏といっても世間的はお盆に突入していて、規模は小さいながらも家族連れが目立つ。それでいいのだと思う。昼食を食べてから向かったスーパーには大きなパックに詰められたお寿司やフルーツの盛り合わせがところ狭しと並べられていて、これまたお盆の雰囲気。奥さんらしき人と携帯電話で通話しながら買い物をしているおじいさんが見ているメモには「フルーツ リンゴ お菓子」とだけ書かれていて、それはちょっと無茶だよと思った。難易度が高いよ。夕方には帰宅。数年ぶりに発売された『D.Gray-man』の新刊を読む。連載第一話から追いかけているのだが、もうこんな年になってしまった。時の流れは速い。アルバイトが始まってからというもの、どれだけ頑張っても夕方にすこし寝てしまうので、これからは早寝早起きに生活リズムを切り替えてみようと思う。有言実行、なるか。

 

 8/14(金):めっちゃくちゃ暑い。お盆になったら暑さってやわらぐものじゃありませんでしたか。めちゃくちゃ暑くて、だいたい5時くらいに汗びっしゃびしゃの状態で目が覚める。しんどい。命の危機を感じる。お盆とはいえ、今日もアルバイト。なんだか不穏な空気が漂ってきた。自分にやれることをやらなければいけない。そういうわけで、今日はいつもより長めに頑張った。頑張った?頑張った。気温が上がるとアルバイト中に飲む水分の量も増える。普通に1リットル以上飲んでしまう。今日は冷凍したペットボトルのお茶を持っていった。タオルに巻いて。中学生か。さぁ帰るかというときにはまだカッチカチだったが、首元に当てたりしながら京都駅まで歩いていたらみるみるうちにただのお茶になってしまった。京都は37℃まで上がったらしい。微熱ですね。百貨店とかには入れません。バカです。電車に乗って琵琶湖を眺めていると、夏だなと思った。水が緑色になっている。琵琶湖は夏になると藻が繁殖したりプランクトンがなんやかんやしたりで緑色になるのです。瀬田川なんかもうすごいことになっています。夏ですね。夕方に帰宅して、冷水全シャワー。全シャワーとは「シャンプーから何からすべて済ませるシャワー」、それに対して「ただ汗を流すだけのシャワー」を半シャワーと呼びます。この日記では。そうすることにします。たぶん。夜はぼんやりと過ごす。TVerで「テレビ千鳥」を見たり、「ハライチのターン」を聞いたり。来週の予告に映った、桃太郎選手権を持ち込んだ芸人が確実にロッチ中岡だった。今日も早く寝たい。

 

 8/15(土):終戦記念日。特別な日だ。考えなければならない。考えていなければならない。少なくとも私の世代はまだ、この日に対して何かを抱いていなければならないような気がする。たった75年しか経っていないのだ。忘れ去るにはあまりに鮮やかな記憶がそこにはある。疫病とともに過ごす特別な夏──、みたいな触れ込みを各メディアで見かけるようになって久しいが、今日ばかりはテレビや新聞も例年通りの雰囲気に満ちていた。甲子園では高校球児が熱戦を繰り広げているし、BSでは二次大戦のドキュメンタリーが放送されている。CSのタカラヅカスカイステージでは白洲次郎を主人公に戦中戦後の日本を描く『黎明の風』が放送されていた。不確かだが、この作品は去年の夏も流れていたような記憶がある。やらなければいけないことがたくさんある。そう思いつつも、今日は本当に何も出来なかった。日がな一日寝て過ごした。自分でも原因が分からないのだが、一日中眠かったのだ。朝ご飯を食べた後はぼんやりと、それこそ高校野球を見ながら過ごした。昼前にちょっとコンビニでも行こうと思ったのだけど、暑すぎて外に出る気力が湧かず。結局今日は外に出なかった。ベランダが関の山。洗濯ものをしてすこし寝ようと思ったら2時間くらい寝てしまう。昼食をアイスクリームで済ませるダメさ加減。あまり食欲がない。夕方からはまた寝てしまう。寝てばかり。夜はまだ長いので、これから一日を取り戻したい。ダメな傾向のやつだ。

 

 8/16(日):アルバイトが始まってから基本的に毎日外出するようになった。いわゆる緊急事態宣言が出されているときからの振り幅がすごく、今度は逆に外に出ないとそわそわするようになった。肉体は習慣がつくる。なんかマザーテレサが言ったとか言わないとかの格言だったり名言だったりしたりしなかったりする、あれだ。昨日は一日家にいて、今日はお盆の最終日で、じゃあ外に出ないのもなにか気持ち悪いなということで昼前から外出する。日差しがすごい。気候が人間を殺しにきている。携帯にどんどんニュース速報が入る。各地で最高気温が更新され、40℃の大台を超えるところもあるらしい。日本の夏ってこういうことだったっけという思いが日に日に強くなる。車に揺られて、石山寺へ。昔から知っている人は知っているタイプの観光地だったが、最近はすこしずつ知名度が上がっている印象。とりあえずお昼ご飯にお蕎麦を食べる。特別なお盆の最終日だからなのか、近所から来たのだろうなという人たちでにぎわっていた。食後は灼熱にきらめく瀬田川を見ながら、かき氷を食べたりソフトクリームを食べたり。夏場はずっとこういうものを食べていたいのだ。本当に。石山寺の近くに最近オープンしたプリン専門店はプリンもソフトクリームも美味しいのでおすすめです。暑さにクラクラしながら、パンを買ったり薬局に寄って色々買ったり。夕方くらいには帰宅。半シャワーをして、すこし寝る。夜は「バナナマンのせっかくグルメ」を見ながら過ごす。平和な日曜日。かき氷とソフトクリームを立て続けに食べたせいなのかお腹の調子が悪いこと以外は充実した週末だった。明日からは早寝早起きで頑張りたい。

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天ぷら付きもりそば