感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2020/7/27~8/2)

 7/27(月):ジャンプの出ない月曜日など、夏休みのない8月のよう…。先週が合併号だった影響で今週は発売がありませんという話だけなのだが、今年に限って言えば「夏休みのない8月」はメタファーでもファンタジーでもなくなってしまった。2020年の日本は、「君のいない世界」なのだ。しかもフィクションではない、ただただ重い現実がそこにある。ぬかるみに足を突っ込んだような感覚がまとわりついている。出来ることなら踊りたい。『スウィング・キッズ』終盤、ボウイの「Modern Love」をバックに踊るあの名シーンのように。そんなことを言っていても仕方がないので、今日も電車に乗ってアルバイトへ行く。蒸し暑い。アルバイト自体はいつものように終わった。終わったというかまぁ、時間が来たので帰ったというか、言い方は色々あります。先週に引き続き、バイト終わりに立誠ガーデンへ足を向ける。めちゃくちゃ好きな人みたいになっている。人に頼まれていたものがあったので、今度こそブルーボトルコーヒーで買い物をした。立誠ガーデン店でしか売っていないマスクケースと、せっかくなので水出しのアイスコーヒーを買った。コーヒーはかなりの浅煎りで、暑い日にはとても飲みやすい味だった。庭の方に出るとめちゃくちゃ雨が降り出したので、ただただボーっと雨を眺めながらコーヒーを飲む。暑さではっきりしない頭、紙ストローで飲むアイスコーヒー、雨を吸い込んでいく芝生。白昼夢っぽかった。雨が弱くなるのを待ち、京都駅まで歩く。捨てるタイミングを見失った空のアイスコーヒーは結局家まで持って帰ることになった。日本は屋外に設置されているゴミ箱の数が少ないなんて話を聞いたことがあるけれど、それは本当なのかもしれない。帰宅して、すこし休憩してから家のことをする。「バナナムーン」を聞きながら掃除機をかけたり。夕方からはテレビを見たり。「あちこちオードリー」、「探シタラTV」、『MIU404』、「バナナサンド」。バナナマンが多い。「あちこち」での麒麟川島がM-1の敗者復活で体温ゼロの若林を見た話が良かった。一流の人たちがする話は面白い。『MIU404』は、野木亜紀子の怒りを感じる脚本だった。坂元裕二の『スイッチ』に似たものを感じる。「バナナサンド」は最近で一番面白いバラエティ番組かもしれない。今週はとにかく明るい安村東京ホテイソンがすごかった。テレビはまだまだ面白い。

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西海岸の味らしい。

 

 7/28(火):昨日、寝る前に学部の同期と電話をした。最近ずっと考えていることをつらつらと話す。ふわふわとしたエッセイみたいなことを誰かに話していると、すこしずつ内容が固まってくる。「試論」がちゃんとした論理になってくる。ただやっぱりそれは感想であって、しっかりしたものではない。参照先もないし。書いてやろうかな、エッセイを。日本のモンテーニュになってやろうかな。今日はなんというか、心がささくれだっているというか、そういう日だった。普段は気にならないようなことが気になっってしまう日。ときどきあるけれど、「気にならない自分」と「気になる自分」のどっちが本来の自分なのかが分からなくなる。その「揺らぎ」こそが私なのだ、なんてそれっぽいことを言って終わらせることも出来るけれど、いかんせんしっくり来ない。精神状態に左右されるのが嫌ですね、という結論にしておく。アルバイトへ行くため電車に乗り込んだとき、何かを忘れているような感覚になった。でもマスクはしているし、ここまで来たのだから定期も持っているしでしばらく分からなかったけれど、すこしして分かった。エアコンのスイッチを切っていない気がする。これは完全にやってしまった。あーあ。誰も俺を愛さない。たぶん切ってないなぁと思いながら電車を乗り換えて、たぶん切ってないなぁと思いながらアルバイトをして、たぶん切ってないなぁと思いながら帰る。気もそぞろとはこのこと。京都駅までの道で微妙な通り雨が降り、マスクをしていても歩きタバコが臭い。小さなストレスがささくれだった心に染み込んでいく。東本願寺の猫みたいになりたいなと思って、すぐにいや全然なりたくないなと否定しながら歩く。「猫になりたいな」は「ずっと寝てたいな」くらいの意味です。個人的には。帰宅したら、エアコンは沈黙していた。普通に切っていた。切ってたんかい。なんだったんだ今日一日のモヤモヤ感は。それからは何も考えずにパワプロをする。そんなことをしている場合ではないけれど、そういうときにするゲームが一番楽しい。

 

  7/29(水):眠る前にパワプロをしながら聞いた先週の「オードリーのオールナイトニッポン」が面白かった。ゲストで登場したあばれる君の全然暴れていない雰囲気と、絶対にあばれさせないぞという若林の攻防。あばれる君の人の良さが垣間見える放送回だった。片耳にテレビのイヤフォン、片耳にスマートフォンのイヤフォンをつけた状態でゲームをしていたのだけど、Kプロのあの人みたいだなと思った。もしくは森川葵。寝苦しい熱帯夜が続いている。扇風機で寝る方が起きたときに体がだるくないとか言っていられるような状態でもなくなってしまった。クーラーはガンガンにしましょう。朝起きて、ご飯を食べぼちぼちと用意をして、今日もアルバイトへ行く。あの数字は日に日に増加していて、電車に乗って京都まで移動していますと声高に言える雰囲気がなくなりつつある。とは言え電車の込み具合はまったく変わっていないし、四条駅のエスカレーターはキチキチだ。そりゃそうなるよという感じがする。アルバイトはすこしバタついていて、その分時間が早く進んだ。なんかこれ、めちゃくちゃじゃない?と思いつつ黙ってやれることをやる。たぶんだけど、めちゃくちゃじゃない?とみんな思っていたような気がする。あと、言葉にする必要がないこともある。それは本当にそう。昼過ぎにバイト先を出て、東急ハンズへ。ぼちぼちと買いものをして、京都駅まで歩く。蒸し暑い。信号待ちで顔の汗を拭くためにマスクを外すと、雨のにおいが鼻についた。ほどなくして天気雨が降り出す。マスクをしていると、こんなことも分からなくなる。五感のひとつが弱くなっただけなのに。全身全霊で他者の存在を感じることの尊さよ。急な雨に、東本願寺の猫も不満そうな顔をしていた。いつもよりすこし遅めに帰宅。荷物を置いて、皮膚科へ。そろそろかゆみと痛みに我慢が出来なくなってきた。今の自分がどういう症状に苦しめられているのかは教えてもらえなかったけれど、とりあえず湯船につかるのはやめなさいと言われた。最悪だ。確かにお風呂に入ると皮膚が痛んで仕方なかったけれど、好きなことが出来なくなるのはつらい。大量の塗り薬を受け取り帰宅して、そのままシャワーをした。体が熱を持たないように、体温よりすこし低めのシャワーを全身に浴びる。楽しくなかった。夜はBSで「刑事コロンボ」を見る。めちゃくちゃハンサムな人が殺されて、調べてみたらチャーリー・シーンのお父さんだった。コロンボの回りくどい語りがクセになる。BSでは全話放送してくれるのだろうか。今日もパワプロをしてから寝ようと思う。

   

 7/30(木):今日はアルバイトなし。一週間の上限をオーバーしないためにどうしても休む日を設定する必要がある。仕方がないけれど、めんどくさい。朝ご飯を食べながら録画していた「おにぎりあたためますか」を見る。国内旅行がしたい。どこか遠くに行きたい。やっぱり自分にインドアの適正はない。すこしずつ疲弊していく感覚。午前中から出かけると、久々に晴れ渡った青空を見ることが出来た。雨雲が消え、季節が変わる瞬間を見た。朝からどんよりとしていた空はすぐに泣き始め、外に出ると道路は濡れ始めている。車に乗って田んぼ沿いを走っていると、空模様が変わってきた。雲が風にどんどん流されて、隠れていた青空がその姿を見せ、遠くで入道雲が形成されていくのが分かった。もう、夏だと思った。本当の夏が来る瞬間を見た。蒸し暑さが楽になったわけではないけれど、日差しも暑さの質も変わった。美しいものを見ることが出来た。すこし感動しながら、アウトレットの駐車場に車を停める。こういう状況になってから平日でも週末のような賑わいを見せていたこの場所だったが、今日はいつもの平日より少ないくらいの込み具合。とりあえずお昼ご飯を食べる。酢飯に魚の切り身をのせて握った食べ物はとても美味しいので、機会があれば食べてみてください。ビジネス用ではないけどカジュアルすぎない、要するにスニーカーではない靴を探してみたけれど、ピンと来るものを見つけられなかった。結局スターバックスでほうじ茶のラテを買って、それを飲みながら帰った。特に何も買っていない。途中で寄った薬局でこまごましたものを買い足す。フロス、日焼け止め、リップクリーム。いつも使っているマウスウォッシュが売っていなかった。ノニオの緑。同じシリーズの青と黄色はだいたいどこの薬局でも売っているのだが、緑は本当に遭遇率が低い。どうしたもんかいのぉ状態で帰宅。シャワーをして汗を流したあと、夜まで失神するように眠る。仮眠気味の状態が続いている。昼寝をしても夜は眠いし、早く寝ても夕方になると眠くなる。適切な睡眠時間を見極められていないのかもしれない。「適切な睡眠時間」というやつは自分の体調や精神状態でも変わるのが厄介だ。この日記を書きながら「あちこちオードリー」を見た。ここ最近、オードリー若林の衣装が気になっている。何も考えずに服を買いたい。宝くじが当たればいいのに。

 

  7/31(金):7月が終わってしまう。早くも終わってしまう。体感では一瞬だったし、自分の人生でこんなにも「無」の7月は初めてだったような気がする。この状況が続くようだと、確実にストレスでパンクする。新しい世界に適応する能力を持ち合わせていない。本当に。今日はアルバイトへ行く。天気予報によれば梅雨明けが近いらしいけれど、折りたたみ傘はリュックに忍ばせた。「降ってませんけど?」みたいな顔をして歩ける雨と、そうではない雨がある。そして夏の唐突な雨はだいたい後者だ。なんとなく今日は早く帰りたいなと思っていたものの、やっぱり作業を終わらせることが出来ず、いつも通りの時間にアルバイト先を出た。京都にも夏が来ていた。こんにちはを済ませた。暑すぎる。熱中症の危険もあるし、皮膚が熱を持つと痛痒くなるしで、なるべく日影を歩いていく。烏丸通は歩道が大きくて歩きやすいけれど、信号が多いので他の通りを下るよりもかなり時間がかかってしまう。日傘を差せばいいとか地下鉄に乗ればいいとか、そういうことはもうノーセンキュー。重々承知。なんやかんやで帰宅して、家中の窓を開け放つ。換気のためだったけれど、思っていたよりも気持ちいい風が入ってきた。ここ数日リビングのドアが湿気を吸って膨張しているのか、嚙み合わせが悪く開けにくくなっている。鉄道の線路みたいなことをしないで欲しい。「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。今日着ていったゴキゲンな柄の開襟シャツを洗う。岩井勇気生誕祭のふわふわした澤部が良かった。録画していた「ロンドンハーツ」を見ていると、数日前に注文した服が届いた。セールになっていたジャケットはすこし袖が長く、調整が必要だったけれど、デザインがいい。SとMの中間くらいの体型で胸板が無駄に分厚いので、服のサイズ感が難しい。着飾るのが好きなので、宝くじが当たって欲しい。連夜の願い。ただこれは本当に宝くじが当たって欲しいというよりは比喩的な意味なので、あしからず。

 

 8/1(土):母校に爆破予告が出た。最近よく出されているらしい。京都市内の複数の大学にインターネット上で爆破予告が出ていて、立命館大同志社大、そして各付属校や施設もその対象に挙げられているとか、いないとか。徹底している。そういえば立命館は数年前にも爆破させられそうになっていたような気がする。それで休校になった学生が出町柳のデルタで水遊びしているところをNHKのドキュメント番組が映していた、ような。記憶は曖昧だ。母校が爆破されると悲しいので、爆破しないで欲しい。なんだこれ。梅雨が明けて、今日も暑い。しんどい季節が来た。今年は本当にただしんどいだけの夏だから、輪をかけてキツイ。午前中はぼんやりと過ごして、昼前から外出する。麵をすすりたい気分だったので、車に乗ってラーメン店へ。期間限定の冷麺をすするすする。前に並盛の200gを頼んだら微妙に物足りなかったので400gの大盛を頼んだら、やっぱり多かった。300gまでは全然余裕じゃんと思いながら食べていたけれど、やっぱり最後はしんどかった。スープがない麺の大盛がしんどくなってきている。それでもめちゃくちゃ美味しかった。その後はジュンク堂へ寄って、探していた『日本SFの臨界点』を買う。そして帰宅。Twitterを見ていると、各地で行われている高校野球のハイライト動画が回ってきた。和歌山の大会で、智弁和歌山高校が逆転満塁ホームランを打っていた。甲子園がなくても智弁和歌山智弁和歌山らしい野球をしているなぁという直後にアルプススタンドが映る。智弁和歌山高校のアルプススタンドには人文字で「C」が描かれるのだが、やはりこういうご時世で、スタンドには保護者が間隔を開けて座っているだけだった。やはり「いつもの夏はどこにもない」ことを再認識させられる、すこし切ない映像だった。夜はテレビを見ながらまたもぼんやりと過ごす。「嵐にしやがれ」でワッフルチキンが紹介されていていやめちゃくちゃ食べたいなと思ったけれど、滋賀にそんなものはない。大阪にあった専門店もなくなってしまった。東京に行くか、もう自分で作るかしかない。家でワッフルを焼き、チキンを揚げる。……やらない!

 

 8/2(日):家のベランダにコウモリが住み着いてしまった。住み着いたというか、おそらくは昼間の休憩場所にときどき使って夜は活動しているのだろうけれど、それでもめちゃくちゃ困っている。すこし前からベランダに小動物の糞が落ちているようになって、これはきっとコウモリだろう、じゃあ対策をしましょうということでコウモリ避けを置いたりミントスプレーを撒いたりしていたが、この分ではあまり効果はなかったらしい。かなり狭い隙間でも彼らは住み着くという情報を目にしてベランダをあちこち探し、最後に上階から下降してくる緊急事態用の非難梯子が収納されているところを見上げてみたら、小さいコウモリがいた。調べているとコウモリはカラスやハトと同じく勝手に駆除したり飼育したり出来ないようで、完全にどうしたもんかいのぉ状態に陥ってしまった。どうしたもんかいのぉ。とりあえず問題は明日以降に持ち越しだ。コウモリと言えばやっぱり狂犬病のイメージがある。たしか「アンビリバボー」で再現ドラマをやっていて、それがめちゃくちゃ怖かったような。「アンビリバボー」は昔、それこそバナナマンがMCをやり始めるよりもさらに昔はほとんど心霊番組で、子供ながらに「怖い番組」という印象しかなかった。それがいつしかおもしろ映像やかわいい動物の特集を組むようになり…。なんの話だったっけ。今日はすこし外出をして、友人と話をした。あまり振り返るようなことがない。バラエティも見ず。明日から、切り替えて頑張りたい。