感情の揺れ方

それでも笑っていたい

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カン・ヒョンチョル監督作 映画『スウィング・キッズ』

傑作が誕生した。新たな疫病の流行、アメリカに端を発する人種差別問題の再燃、ポリティカル・コレクトネス。これらがエンターテインメントに与える影響は大きすぎるほど大きく、誰の目にもつかない場所で死んでいった何か、誰かは確実に存在するだろう。し…

週間日記(2020/6/22~6/28)

6/22(月):月曜日。ほとんど曜日の関係がない生活をしているけれど、それでも月曜日は新しい一週間の始まりだ。あと「ジャンプ」が出る。朝起きて、ご飯を食べながらTVerで「探シタラTV」を見る。ザ・マミィの酒井さんはズルい。あの表情はズルいな。めちゃ…

グレタ・ガーウィグ監督作 映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

非常に美しい映画だった。なんと言えばいいのか、俳優陣や街並み、木々や波打ち際に至るまで、画面に映し出されるすべてのものが美しかった。 ルイーザ・メイ・オルコットによる世界的なベストセラー小説『若草物語』を原作に、グレタ・ガーウィグが監督・脚…

週間日記(2020/6/15~6/21)

6/15(月):昨日ほどの蒸し暑さはなく、比較的過ごしやすい夜になった。雨が降らなかったことが大きい。いつもの平日よりはゆっくりと起きた。すっきりとした目覚め。朝ご飯を食べてから掃除をしたり、家のことを済ませる。月曜日なので近所の書店へジャンプ…

デュ・モーリア著『レベッカ』

ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た。 一生忘れられない書き出しがあるとして、それがこの一文ではないかと思う。謎めいた書き出し。「マンダレー」という言葉の持つ、独特な響き。けれど、ただ一度この書き出しを読んだだけでは、決して鮮烈なまでの印…

週間日記(2020/6/8~6/14)

6/8(月):今日は用事があって梅田へ行った。昨日の京都に引き続き、数か月ぶりの訪問。行きの電車内ではデュ・モーリアの『レベッカ』を読む。クンツェ&リーヴァイというゴールデンコンビによってミュージカル化もされている、近代イギリス文学屈指の名作な…

週間日記(2020/6/1~6/7)

6/1(月):6月の幕あけだ。盛大にファンファーレを鳴らして欲しい。日々は決して当たり前に過ぎるものではない。今日はインプットの多い日だった。格好つけてはいるが、要するに色々なものを見るばかりで特に何かを書いたり作ったりはしていないですよ、とい…

ジェスミン・ウォード著『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』

「帰ろう」と彼らが言う。「帰ろう」 自身二度目となる全米図書賞を受賞したジェスミン・ウォードの『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』は、ミシシッピに生きる黒人の現実を痛いほどにえぐりながら、上のような一文で終わりを迎える。果たして彼らはどこに帰る…