感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(2020/7/6~7/12)

 7/6(月):マスクをする習慣がつかない。まだつかない。リラックスした状態で準備をすれば最後にちゃんとマスクをすることが出来るけれど、ちょっとでも急ごうものならたちまち忘れてしまう。今日もアルバイトへ行く途中、駅に着いたところでマスクをしていないことに気が付いた。バイト先までの道中で買えばいいかなと思ったけれど、それで買えないまま着いてしまったら最悪なので結局家に戻った。いつもの電車は行ってしまった。布か使い捨てのものをカバンに入れておけばいいのだろうか。そうだろうな。昼過ぎにバイト先を出て、京都駅まで歩く。雨が降っていたけれど、なんとなく歩きたい気分だった。それがもう最悪の判断で、一番雨がキツイ時間に散歩をする変な人になってしまった。服の色がワントーン濃くなった。今まで夜にしかやっていなかったところを新しくランチ営業も始めたお店が何軒かあったり、烏丸七条に第二象限にあったATMコーナーが跡形もなくなって駐車場になっていたり、ほんの数か月でも街は姿を変えている。とんでもない時代に生まれてきたなと思ったりもするが、きっといつの時代でも人間はそんなことを感じるのだろうな、とひとりで納得したりもする。最寄り駅につき、郵便局へ向かう。あまりの強風に折りたたみ傘を差すのをやめ、雨なんて降っていませんよ?みたいな顔をして歩いた。ささっと払戻を済ませて、「ジャンプ」を買って帰宅。とりあえず読む。ここ数週間の『呪術廻戦』と『チェンソーマン』はすごい。伏黒パパがずるいくらいにカッコイイ。その後は「バナナムーン」を聞きながら掃除機をかける。牛乳を口に含んで笑いをこらえているときの日村さんから詰まりかけのトイレみたいな音がして、笑ってしまう。雑なヒロメネスにも生放送の雰囲気があってよかった。夜は「やまとなでしこ」の総集編を見ながら過ごす。20年という歳月がもたらす様々な変化について考える。それにしたって松嶋菜々子は綺麗だし、堤真一はかっこいい。ただ悲しいかな、東幹久がオープンカーに乗って登場するとどうしても「ガキ使」っぽくて面白い。TVerで「バナナサンド」を見てから寝ようと思う。明日はアルバイトがあるのだろうか。よく分からない。雰囲気で行って、雰囲気でどうにかして、雰囲気で帰ってきている。

 

 7/7(火):バタついた七夕を過ごした。今日はマスクを忘れることもなく、アルバイトへ向かうことが出来た。夜半に降ったのであろう雨で道路は濡れていたけれど、私が出たときにはやんでいたので折りたたみ傘をカバンに忍ばせた。ヨーロッパの人(悪い主語だ)は日本人が折りたたみ傘よりも長い傘を好むのがよく分からないという記事を読んだことがある。ものすごくどうでもいい記事だった。いささか冷房が効きすぎている電車内で携帯をいじっていると、「今日は出勤してもしなくてもどっちでも大丈夫です」という連絡が入った。そうきたか。それなら今日は家にいればよかったかなと思いつつ、もう電車は京都府内に入っていたので、そのまま地下鉄に乗り換える。アルバイト先へ着いてみると、色々なエラーが重なったのか真っ暗でまだ開いていない。こういうこともある。こういうことが続く時期というのもある。最近がそうだ。考えなければならないことがたくさんあって、嫌なことが目に付くようになっているのかもしれない。ストレス由来だと思われるニキビが痛む。吹き出物、と言う方が正確な年になってしまった。カントが『純理』を出版したのは54歳ごろだから、まだまだ大丈夫。彼がすでに大学の教授だったことには、目をつむるとして。アルバイトは本当にやることがなく、2時間くらいで帰路に就いた。交通費とトントンくらいしか稼いでいない。夕立のような雨が降り出したので、さすがに地下鉄で京都駅まで出た。JRのホームに着くと何かをブルーシートを隠している職員の方が大勢いて、すぐにその場を離れた。私はこういうときになるべく離れたいと思うのだけど、携帯を片手に近づいていく人もいて、よく分からない。遅延した電車に乗り帰宅して、今度は車に乗る。母をピックアップして竜王のアウトレットへ向かった。緊急事態宣言が解除されてからというもの、アウトレットには以前よりも多くの人が来ているように感じる。ほとんど屋外だし…という気持ちの表れかもしれない。とりあえず昼食を食べた。回転寿司で(もうちょっといけるかな…)という気分になったとき、本当にそこで終わらせることが出来るようになると、人間は大人になる。ちょっと服でも見ようかなと思ったが、なんだか疲れてしまったので食料品を買って帰宅。夜にインターネットをふらふらしていると、欅坂46を一年前に卒業した長濱ねるさんが「セブンルール」にレギュラー出演することになり、入れ替わるような形でオードリー若林さんが降板する運びになったことを知る。そこまで毎週見ていたわけではないけれど、「どれくらいのナナメ感がいいかな」と考えながら発言しているような若林さんが好きだったので、寂しい。

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SUSHI

 

 7/8(水):夜中、雨の音で目が覚める。窓が鳴っている。吹き出物が痛む。エアコンの配管がポコポコと、調子の外れたリズムを刻んでいる。ここ数年、「梅雨」という言葉の持つイメージが変わってきているような気がする。「梅雨」ってこういうことだっけ、とでも言うような。滋賀県は琵琶湖があるせいか雨による大きな水害は少ないけれど、それでも尋常ではない。「大雨特別警報」が各地で発表されている。もう、めちゃくちゃだ。そんな状況でも雨がやみ、電車が動いていたのでアルバイトへ行く。「きっと自分は大丈夫だろう」というバイアスが働いている。きっと、事態を重大には捉えれていないのだ。特に大きな問題もなく作業をこなして、いつも通りの時間にアルバイト先を出た。雨は降っておらず、蒸し暑い。京都の夏。決して前面中止になったわけではない祇園祭のこんちきちんが流れる四条通をぶらぶらと歩く。適当なところで曲がり、南へ進んでいく。いつか行きたいなと思っていたお店の前を通ったら完全に閉業していて悲しかったけれど、調べてみたら移転作業中とのことだった。セーフ。東本願寺の横を通ると、ネコが二匹。東本願寺ネコちゃんチャレンジ、成功です。駅に着き、何も考えずにぼんやりとホームへ降りたら目の前で新快速を逃した。雨の影響で色々な路線が遅延している。琵琶湖線米原から長浜の間が朝から運休していたが、昼過ぎから再開したらしい。車窓から見える鴨川は濁流だった。行き帰りに「オードリーのオールナイトニッポン」を聞く。ギャラクシー賞くれよ!という魂の叫び。汗をかいたので、帰宅してとりあえずシャワーをする。もうそういう季節だ。それからはコーヒーコーラを自作して、録画していた「ロンドンハーツ」と「MIU404」の第2話を見た。「MIU」を見た後の、この何とも言えないしっくりこない感覚はなんなのだろう。主人公二人のキャラクターがまだあまり見えてこないせいだろうか。第1話の老人と孫、そして今回の夫婦と、各話に登場する人物たちがものすごく装置っぽいところが好きではないのかもしれない。ちょっと異質な印象。ぼんやりと過ごしていたら、「ブルックスブラザーズ」が経営破綻したというニュースが入り、愕然とする。いつかここでスーツを一式買うことを目標にしていたところがあり、本当に悲しい。どこかが手を挙げてくれないだろうか。悲しいので、爪を切ってから寝ようと思う。

   

  7/9(木):色々なことを思い出す日だった。今日はアルバイトに行かず、滋賀県内をぶらぶらと過ごす。朝ご飯を食べながら、録画していた「おにぎりあたためますか」を見た。いつも通りの木曜日。この日記で何度も触れているが、KBS京都で放送中の「おにぎり」はだいたい2年遅れなので、2018年くらいの大泉洋や戸次重幸を見ることが出来る。『こんな夜更けにバナナかよ』のクランクアップ直後という大泉洋はめちゃくちゃ痩せていて、面長に拍車がかかっていた。昼前から車に揺られて、外出する。目的地は大津の西武百貨店。雨こそ降ってはいないものの、どんよりした空模様の道中だった。この西武大津店は滋賀で生まれ育った私にとって思い出の地なのだが、折からの不景気の煽りを受けて、8月いっぱいでの閉店が決まってしまった。正直なところ、人の少なさやどんどん撤退していく店舗、入れ替わりの激しいレストランフロアを長年見ていたので「終わり」は見えていたけれど、いざ決定事項になってしまうと様々思うところがある。近鉄百貨店もそうだが、人口の増加傾向に相反して県内の百貨店や大型商業施設は苦境に立たされていて、どうしても不況を感じてしまう。現在は復調しつつあるピエリ守山が「綺麗な廃墟」として一時期インターネットをにぎわせたことは記憶に新しく、現状イオンモール草津の一人勝ちと言っていいかもしれない。パルコも潰れ、西武百貨店も潰れ。県庁所在地大津市の中心街がこんなことでいいのだろうか。翳りゆく街。とりあえず昼食に「串の坊」で串カツを食べる。「最後に食べておこう」と考える人が多かったのか、平日にもかかわらず一時間ほど待ってからの入店だった。感染症対策で店側の作業が増えていることも影響していたように思う。誰も彼も苦しい時期が続いている。串カツはどれも美味しくて、「これが最後かもな」と考えながら楽しんだ。その後はぶらぶらと百貨店内を見て回る。どこも閉店セール中で、商品が少ない。食品売り場の棚にも空いている箇所が目立つ。こういう規模の「閉店準備」が持つエネルギーを感じさせた。夕方くらいには帰宅して、失神するかのように30分ほど眠る。「VS嵐」のリモート観客にハリウリサみたいな人がいるなと思ったら、本当にハリウリサだった。ちょっとテクニカルなガヤ出演。ノスタルジーに浸ったせいなのか結構疲れてしまったので、TVerで何かを見てから寝ようかな。

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天使の海老

  7/10(金):久々に再開したアルバイトにまだ体を合わせることが出来ていないのか、昨日もめちゃくちゃ疲れていたのでそのまま眠ってしまった。二週間くらい前までもう眠ることが出来ないんじゃないかと思うくらい不眠に悩まされていたので、逆にありがたいけれど。眠れるに越したことはない。今のところ。朝、怖い事があった。コンタクトレンズをつけようとケースを開けたら、右目のケースに何も入っていなかった。そんなことがあるだろうか。昨日確かに外して、洗って、ケースに保管したはずなのに。しかも左目はちゃんと入っている。開ける拍子にどこかへ行ったのかと思ったけれど、もちろんどこにもない。コンタクトレンズは蒸発するのだ。まだあと一週間くらいは使えたのに、もったいない。結局今日は眼鏡をかけてアルバイトへ行った。夏の汗っかきと眼鏡の相性はひたすらに悪い。しかもマスクでデバフがかかっている。最悪と言ってもいい。蒸し暑さを感じながらいつも通りアルバイトへ行き、ぼちぼちと昼過ぎに帰路へ着く。ラッキーなことに今日は行き帰りと雨に降られなかった。散歩がしやすいのでありがたい。東本願寺には今日も猫が2匹。石畳の上でのびている。京都駅のホームで電車を待ちながら、汗を拭くためにマスクを下へずらしたら顎の部分が切れてしまった。うーん。洗って数回使うことが出来ます!といううたい文句だったのに。こう振り返ってみるとダメな日かもしれない。帰宅して、「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。今週は二人とも芸人仲間の話だった。「団地の忍者のコーナー」もそろそろ終わりそうだが、どうだろう。夕方には作業をしようと思っていたものの、耐えきれず寝てしまった。今週は本当に生み出したものがない。起きて、ゆっくりと湯船につかる。この1ヶ月ほど続いていた「体温が上がると皮膚が痛痒くなる」症状がだいぶ改善されてきた。嬉しい。その後は「かりそめ天国」を見たり。Twitterを眺めていると、andymoriの特集が明日にスペースシャワーTVで放送されるという情報が入ってきた。我が青春のバンド。今はなき、コスモスクエアという大阪の最果てみたいな場所にあったZepp Osaka、そして移転後のZepp Nambaで見た小山田壮平の何とも言えないカッコよさを忘れることはない。andymoriが好きすぎて、彼のソロ活動を一切聴いていないというのはここだけの話にしておきたい。

youtu.be

 

  7/11(土):服が欲しい。服が好きだ。服というかアクセサリーというか、服を着て「装う」のが好き。自分のためだけに好きな服を着るという行為の尊さ。誰かに見せるための装いも、もちろん素晴らしいんですが。うわぁ今日は全然バイト行きたくないな、みたいな日は好きな服を着てテンションを上げる。夏が始まりつつあるので、とんちきな柄のシャツが欲しくなってきた。すでに何枚か持っているけれど、基本的に何枚あってもいい。柄シャツなんかなんぼあってもいいですからね。そういうわけで、午前中から車に乗って出かける。いざイオンモールへ。雨が強く降っていた。にもかかわらず平面駐車場の方が混んでいて、滋賀県民の習性を見たような気がする。店内は普通にもう疫病が流行る前の日常みたいな混雑具合で、色々なことが分からなくなった。マスクの着用率と、そこかしこにあるアルコール消毒で現実へ戻る。今日の目的は柄シャツとポロシャツ、要するに夏用のもろもろなのでとりあえずユニクロへ。買うつもりではなかった感動パンツが定価より1000円安くなっていたので購入。ラッキー。その後もGUに入ったり、いくつかのお店を物色して、柄シャツを一枚買った。良い感じのポロシャツに出会えなかったのが残念。正午過ぎにイオンモールを出て、すぐ近くのラーメン店「ひばり」へ。タイミングが良かったのか、待ち時間なしで入店することが出来た。あぶらそばと豚ご飯を注文。めちゃくちゃ美味しかった。並でも200gある麺とチャーシューが山盛りになったご飯で、これ以上ないくらいの満腹感。途中でコンビニや薬局に寄ったりして、帰宅。買ったものの整理を済ませたらなんだかやる気がなくなってしまい、爆睡する。TVerに溜まっているバラエティでも見ようと思っていたのに。不安に苛まれて眠れないよりはいい。「不安に苛まれてはいるが眠れる状態」、「不安に苛まれて眠れない状態」のモザイクタイルが、人生です。家族という共同体への憧れを心の底から持ち合わせておらず、ぞっとすることも少なくはないのだが、数日前にタイムラインに流れてきた性格診断をやってみたら「あなたの思考法は基本的に『私は間違っている、あなたも間違っている』」ですと表示されて、このバカチンがぁと思った。前を向いてやるからな、という気持ち。

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あぶらそば

 

 7/12(日):「急に壊れてしまうと地味に困るものランキング」の第一位を発表します。ウォシュレットです。これはもう間違いないと言ってもいいんじゃないでしょうか。朝起きて、いつものようにトイレに入り、便座が冷たいままだと心臓が止まります。お尻で冷やされた血液が心臓に戻り、発作が起きます。たぶん。何はともあれ、数日前から様子のおかしくなっていた我が家の温水洗浄便座がついに天へと召されてしまい、抜き差しならない事態に陥った。あくまでも「地味に困る」のであって「派手に困る」のではない。「流す」機能はもちろん生きているのだから、「トイレ」として必要な機能は最低限備わっている。しかし。現代日本におけるトイレがただ用を足せるだけというのはあまりにもさみしいのではないでしょうか。やっぱり洗浄機能は必要だし、脱臭機能が死んでしまったことがキツイ。地味にキツイ。消臭スプレーを振りまいていると、大学の近くにあった居酒屋を思い出す。家なのに。冷たい便座がこんなに嫌だなんて。そういうわけで、午前中から車に乗って家電量販店へ向かう。取付工事は次の土曜日になるらしい。あの冷たい便座と、5日間。頑張ろう。便座の取り付けというと、リトルトゥースとしてはやはり春日さんのフリートークを思い出す。家を出る前にネットで取り付けやってみた動画をいくつか調べてみたものの、「やってやれないことはないだろうけど、不安」という感想だったので大人しくプロにお願いした。石橋は叩いて渡る。その後はミスタードーナツで期間限定のドーナツを買ったり、お昼ご飯を食べてから帰宅。午後は作業をしたり、色々。あまり集中できず。テレビを見ながら夜を過ごしていると、冬のコミックマーケットが延期されるという情報が入ってきた。想定内だけれど、悲しい。このまま一生推しと会えないような気すらしてくる。ネガティブな感情が満ちてくる。スカイステージで放送されていた星組公演の『桜華に舞え』でなんとか気分を上げて、TVerにたまったバラエティ番組を見て、なんとか幸せな気持ちで眠りにつきたい。