感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(9/2~9/8)

 月曜日:さぁ今日から気合を入れて頑張るぞという心意気とは裏腹に、がっつり寝坊をする。こういうところがダメなんだ。壁に貼った仙名彩世さんのポスターに懺悔をしてから、朝ご飯を食べる。起きてすぐに分かるくらい今日は気温が高く、残暑が息を吹き返しつつある。汗をかきながら、家のことをする。昨日着たシャツの洗濯をしたり。月曜日なので、正午くらいに最寄りの書店へジャンプを買いに行った。外に出てみるとやはり昨日までと比べて暑いような感じがする。およそ10分にも満たない買い物を経て、帰宅。やっぱり『鬼滅の刃』。昼過ぎに、連休を取って帰省してきている友人から連絡が入り、夕方に落ち合う約束をする。ほどなくその時間になったので、近所の喫茶店で合流。東京旅行の期間中に会っていたので、2週間ぶりくらいの再会。コーヒーを飲みながら、色々と適当にしゃべる。今年の夏は暑い期間が短かったねとか、タランティーノの新作は上映時間が長いなとか、そういう話。あっという間に2時間くらいが経っていたので、解散。次に会うのはいつになるだろう。夜は昨日見た『ブラッケン・ムーア』の劇評を書くための下書きをした。亡霊とは何か、亡霊とは誰か。骨が折れる。明日には書きあげたい。怒涛の充実感だった8月が終わり、全体的に息切れをしているような気がする。ギアを入れ替えるのにめちゃくちゃ体力を使っている感覚。机にかじりつくための集中力が空気中に漂っているとして、それを吸い込んで体内に取り入れるための呼吸が上手くいっていないというか、そんな感じ。頑張りましょう。

 

 火曜日:今日はちゃんと予定していた時間通りに起きることが出来た。大きな一歩だ。しかし今日も暑い。昨日よりも暑いくらいだ。朝ご飯を食べて、とりあえずTVerで『テレビ千鳥』を見る。自前のキャラでアーチェリーをするという企画。ただ、キャラでトークするんじゃいもそうだったが、面白かった企画の第二弾をするとすべて外れるという珍しいタイプなのがこの番組で、今回もやはりそうだった。いまひとつ。狩野英孝のキャラは面白かった。その後は午前中の早い時間からエントリーを書く。日曜日に観た『ブラッケン・ムーア』の劇評。予想していた通り、かなり骨の折れる作業だった。書き終わってみればたいした文字数ではなかったが、結構な時間を消費してしまう。すっかり午後になってしまった。今思えば、テレンスの部屋が開かなかったのは、テレンスとアイリーンが裏で手を組んでいたからなのかもしれない。いや、どうだろう。午後は、公募の賞に出すつもりのショートショートのことを考えていた。指定の文字数が4000字までで、けっこうな短さだ。この週間日記1本の文字数よりも少ない。そういう類のものを書いたことがないので、結構困っている。どうしたものか。こういうことはあまり日記に書くべきではないような気がしてきた。不言実行不言実行。夜はまた別のことを考える。フェミニズム、エンタメ、文学。歴史に後ろ指を指すことの意味、意義。私は指さないし、文学の肩を持つこともない。決めている。話は変わるが、最近はヴァレリーを読みたくて仕方がない。学生のころなら図書館に行けば済んだのだが、今ではどうしようもない。最近新しくなった市の図書館にでも行ってみようか。

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 水曜日:今日もしっかりと起床。夏が帰って来たような天気。体重はぼちぼち減り出していて、この調子で頑張りたい。午前中は、とりあえず家のことをする。水曜日なのでこってりではなく軽めに。本棚問題は未だ解決されておらず、頭を抱えている。せめて小説と学術書をしっかりと分類できるくらいのスペースは欲しい。そして机も大きくしたい。それはもう絶対に無理だけれど。昼前くらいからぼんやりと作業をする。書かなければいけない小説について考えたり、グーグルアナリティクスを使ってみたり。後者はなんだかよく分からず、まだ色々と調べなければいけないな、という感じ。午後からは天気雨が降ったりで、不安定な天候が続いていた。2時間くらい雷が鳴り続けていたし、今も東の空に目をやると稲光が光り輝く蜘蛛の巣みたいに暗い空を明るく照らしている。月と雷の同居する景色は、なんだか世界の終わりのようだった。雷やゲリラ豪雨を安全な場所から見るのが好きだ。いや、安全でない場所から見たことがないだけで、危険な観察もきっと好きなのだろう。むしろなんというか、牙を剥く自然が好きだ。氷河とか、そういう。もちろん災害が好きということではなく、極限状態のそれというか。うーん、言葉が出てこない。やめにしよう。今日もやっぱりエンジンがかからない。スイッチが、全然。こういう時には映画を見たりするのが上手く作用することがあるので、プライムを漁ってから寝ようと思う。

 

 木曜日:午前中から電車に乗って、いざ宝塚へ。「ザ・トップ・オブ・トップ」こと花組トップスター明日海りおの退団公演を観るために。奇跡的にチケットが取れたのだ、それも一番良いのが一枚だけ。友の会に入ってから当選したのはこの一枚だけで、きっと来年度までもう何も当たらないだろうなという気がしている。それぐらいにこの一枚は貴重だ。宝塚のファンになってからもう数年が経つが、大劇場に一人で行くのは意外にもこれが初めてだった。いつもは姉か母が一緒だったのだが、友の会では1枚しか取れないチケットなので仕方ない。いつものように尼崎駅で宝塚線に乗り換える。家を出たときから感じていたが、めちゃくちゃ暑い。9月か?駅のホームに立っていると汗が止まらないくらいの暑さで、ぐったりしてしまう。乗り換えて宝塚に向かっていると、途中で電車が止まった。最悪のパターンが頭をよぎったが、10分くらいで再び動き出したので一安心。窓を叩き割るか…?とかいう想像が現実になることはなかった。宝塚について、とりあえず大劇場へ。キャトルレーブで買い物。頼まれていたブルーレイボックスなんかを購入。ただ、今回の舞台写真がまだ発売されていなかったのが残念だった。次に大劇場へ来られるのは来月末…。お昼ご飯を食べようと思い、橋を渡っていつもの海鮮丼のお店へ向かった。しかしタイミングが悪く、20分ほど待って入店。注文をしてからさらに30分待機。おかしい。いつもはもっと早く出てくるのに。さすがにおかしいので確認してみると注文が通っていなかった。というか、忘れられていたのだろう。ホールから厨房に注文を伝えているのは私も聞いていたし。さすがに開場の時間が迫っていたので、出してもらったものを急いで食べる。時間に余裕のない食事、したくないことの上位に食い込んで来る。時間がなくて急いで食べるならいっそのことご飯を食べたくない。なんというか今日は電車も遅れるし、そういう日なのだろう。このチケットという大きすぎるプラスをどうにかゼロに持っていってやろうという、なにかしらの意志を感じる。

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夏限定、生シラス丼。大量の命。

 なんとか開場には間に合った。また汗が出る。自分の席に座ると、もう一生当たらないんじゃないかと思うくらいには良い場所だった。そして、開演。詳しい感想は個別のエントリーにするが、とにかくもう明日海りおの美しさ、麗しさといったらない。この人が本当に宝塚をやめてしまうのかと、泣いてしまう。

 

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写真を撮るための列を守れない人、なに?

 幕が下りて、電車に揺られ家路につく。胸がいっぱいだ。帰宅して、筋トレをして、お風呂に入って…。あの3時間がすべて夢だったような気さえしてくる。本当は夢だったんじゃないだろうか。早めに就寝。

 

 金曜日:しっかりと早めに起床する。一日を有効に使いたい。しかし今日も朝から暑いので元気がなくなってしまう。早く冬になれば良いのにな。朝食を食べて、家のことをする。気温は高いけれど風が強く、窓を開けてみるといい感じの風が入ってくる。秋に抱きしめて欲しい。優しく。台風の多さを見るに、夏はもうその残像くらいしかなさそうだ。掃除を終えて、午前中のうちにすこし外出。特に目的があるわけでもないけれど、散歩ついでに近くの書店へ。雑誌をぱらぱらと読んでみたり、漫画の新刊を確認してみたり。『鬼滅の刃』も『はねバド』も新刊を買えていない。買わねば。旅行誌をざっと見ると、どこかに行きたくなる。気になっているのは五島列島で、前々から行きたいのは冬の網干や知床。冬の北海道で寒さに震えたい。結局何も買わずに帰宅。ただの散歩になった。昼前には帰ってきたので、そこからは作業。しかし、それがダメだった。もっとテレビを見ながらダラダラとしていれば良かったのだ。『ヒルナンデス!』にありかみうさんが出ているのを見逃した。こんなに悲しいことがあるか?ちょっとしたコーナーとはいえ、しっかりと名前も出ていたのに。秋を感じさせる風も赤とんぼの影も、すべてが憎い。こういう後悔は大きい。しばらく残るタイプのやつだ。私の人生の大きな後悔、「『ガイズ&ドールズ』を観なかったこと」、「『1789』の初演を観なかったこと」、そして「ありかみうさんの出るヒルナンデスを見られなかったこと」になった。くぅ~。失意のなか、エントリーを書く。昨日観た花組公演の感想を早速文章にした。明日海りおが宝塚を去るという事実を、まだちょっと信じられていない。明日海りおのいない花組というか、宝塚全体を未だ想像出来ないでいる感じ。夜は『ぴったんこカンカン』のスペシャルを見ながら過ごす。シェフ大泉の再来。さすがに往年のクレイジーさはすこし薄れていたが、それでもすごいものがあった。おみまいするぞ。大泉洋安住紳一郎の同世代北海道コンビが大好きだ。あの二人が延々トークするテレビとかラジオとかないだろうか。ありかみうさんを見逃したダメージがあるので、今日も早めに寝ようと思っていたのだが、件の先輩から電話が入ったので、折り返してから眠る。

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 土曜日:暑い。なんかもう天気予報を見てもずっと暑いらしい。馬鹿じゃないの⁉なんて思う。9月よ⁉昨日の先輩の電話はバスケの話だった。アメリカ代表vs日本代表、ぼろ負けだったねという話。けっしてドリームチームではない、なんならCチームDチームくらいのアメリカ代表にダブルスコアで負ける。そういう弱さのチームの、なんというか2倍弱いのだ。まだまだ弱い日本バスケ。世界の壁は高すぎる。今まではその壁にチャレンジすることも出来なかったわけだけれど。それにしたってチームのエースがケンバ・ウォーカーのアメリカ代表は…。なんて話を10分くらいして終わった。今日的な短さの通話。普段はオールナイトニッポンも真っ青になるほど話している。朝ご飯を食べて、テレビを見ながらすこしボーっとする。10時の梅田芸術劇場『ファントム』の一般発売に合わせて集中力を高めていく。今度こそ取るぞ、観るんだ愛希れいかと城田優をと。結果、勝利。前回の敗戦の反省を活かした動きが出来た。2階席とはいえ、チケットを確保。最高の結果。良い一日の始まりだ。その後は近所のラーメン屋さんに行って、数量限定のつけ麺を食べる。滋賀で一番美味しいつけ麺だと個人的に思っているつけ麺。人気があるので、開店前に並ばないと確実には食べられない。今日はお店が開く5分前くらいに着いたので、食べることが出来た。なんか今日の日記は機械的な文章になっている気がする。私が…AI?これが…シンギュラリティ?伴名練さんの『シンギュラリティ・ソヴィエト』は面白かった。帰り道で車に乗って、イオンへ。土曜日にしてはすこし人が少なかったような気がする。GUに行ったり本を漁ったり。GUで靴を買うか悩んで、結局買わなかった。ただ、なんかまた行ったら買うような気がする。買うだろうな~、あれ。昨日に続いて書店では旅行情報誌を読み漁り、流氷ツアー行きたいなぁ~と思ったり。見たいな~、流れる氷。お昼過ぎには帰宅。風も強かったので窓を開けて扇風機だけで昼寝をしてみたら、普通に暑くて目が覚めた。無理だ。9月なのに。夜はテレビを見たり、筋トレをしたり。

 

 日曜日:今日も暑い。朝から大阪へ向かう。今回は梅田芸術劇場ではなくフェスティバルホールでの観劇。とりあえず大阪駅へ行って、中之島にあるホテルへのシャトルバスに乗る。梅田から京阪へのアクセスははちゃめちゃに悪いので、こういうバスを使う方が便利だ。フェスティバルホールの立地的にも好都合。ホテルに着いて、とりあえずお昼ご飯を食べる。観劇前なので軽めにサッと。あとダイエット中なので。12時の開場に合わせて1駅だけ京阪に乗ってホールへ。たぶん3年ぶりくらいに来たと思うのだけれど、こんなに綺麗なホールだったっけ?という感じがあった。めちゃくちゃ綺麗なホール。あとエスカレーターがめちゃくちゃ長い。演目は『ラ・マンチャの男』。主演はもちろん松本白鸚。これが本当に、本当にすごかった…。素晴らしいものを観た。この作品を観ることが出来て良かった。心からそう思う。松本白鸚。圧巻。この方が板の上で表現するもの、造形するもの、そのすべてに敬服する。言葉がない。「舞台」とか、「板の上」とか、そういうものに関係して生きていくということを一度でも意識したことがあったり、今まさにそう生きている人にはぜひとも見てもらいたい。この作品を観て感じるものは大きな糧になるはずだ。少なくとも私はそうだった。知恵熱が出るような感覚だ。傑作。この劇評はしばらく書けないと思う。花組公演『ポーの一族』を観たときの心境とはまた違った方向の高揚。全く違った高揚なのに、涙が出た。熱に浮かされたような感情のまま、夕方には帰宅。本当に疲れてしまって、夜に見ていた『エリザベート』も頭に入ってこなかった。こういう体験をすることが出来るから、私は舞台に憑りつかれているのだ。そのことを再確認する日だった。

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傑作も傑作。