感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(7/15~7/21)

 月曜日:海の日。世間は三連休。この日は私のアルバイトもなかった。おそらくシフトを入れようと思えば入れられたのだろうが、この時期の京都、しかも祝日の京都に好んで行きたくはない。強制されなければ行きたくない。住んでいるなら話は別だけれど、ここはどうしたって琵琶湖のほとりだ。東山が西に見えるとなじられるだろう。とりあえず午前中は家のことをする。じめじめと湿度が高く、汗をかくというよりは体がベタベタしてくる。非常に良くない。日本の夏。キンチョーの夏。蚊取り線香のCMの藤原竜也、あのヘラヘラした感じが最高ではないか。何回見てもめちゃくちゃ笑ってしまう。午後からは色々と作業をした。とりあえずカクヨムに短編をひとつアップロード。お願いだから読んで欲しい。当方求職中につき。そして久々に昼寝をした。これがまた気持ち良くて、気づいたら2時間ほど経っていた。もうすっかり夕方だ。たまには良い。そういうことにしておきたい。夜は入稿を済ませた。日付がかわる前くらいに手続きをしたので、おそらく完了するのは明日になるだろう。ミスがないことを祈る。

 

kakuyomu.jp

 夏のコミケで頒布する短編集のうちの一つで、表題作。十代に特有のデカい感情を扱った作品なので、どこかでバズったりして欲しい。もちろん、「SNSでのバズり」と「小説」というメディアの相性が最悪なのは重々承知しているのですが。

 

 火曜日:朝からアルバイト。祇園祭の影響で出勤時間がすこし早まった。早まったはずなのだが。すっかり勘違いをしていて、出勤が早くなるのは山鉾巡行当日の明日だった。完全なミス。一時間も早く起きて満員電車に乗ったのに。ときどきこういうミスをする。そしてこういう日に限って京都はくそ暑い。去年の今頃よりは涼しいほうなのだだと思うけれど。起き抜けに鏡を見ると、右目が真っ赤になっていた。昨日の夜からすこし違和感があるなと思っていたらこんなことに。すこし前に処方してもらった目薬が残っていたのでそれを使う。症状的には一緒なので大丈夫だと思うが、あまり褒められたことではない。振り返ってみると、ここ数日は軽い蕁麻疹が出ているので何かのアレルギー反応が出ているのかもしれない。体の調子が悪いと、自動的に機嫌も悪くなる。自分の機嫌は自分で取りたい。汗だくになって帰宅した後は、特に何をするでもなく。アルバイト中にボールペンのインクが洗濯物についてしまったのでそれを洗濯したり。手洗いしたら普通に落ちたので良かった。ありがとうウタマロ石鹼。夕方、お風呂上りに扇風機で涼んでいると印刷会社から携帯に電話が。あーあ、あんなに見直したのにやっぱりミスがあったかと思いながら取ると、とくにそういうわけではなかった。ちょっとした確認だったので、セーフ。焦る。これで新刊が出ます。

 

 水曜日:朝からアルバイト。今度こそ正しい早起き早出。JRの方はそこまでだったが、京都の地下鉄は最悪だった。えげつない人。通勤ラッシュに観光客のスパイスが加わって、最悪の味を醸し出す。肝心の四条通は思っていたよりも混んでいなくて、拍子抜けだった。アルバイトの方はいつも通り忙しい。出勤している人もお祭りの影響で少なくなっているかななんて考えていたけれどそんなことはなく、みんな勤勉だなぁと心の中でつぶやく。家で休んでくれいてもいいんですよ、なんてそんなことは思っていない。今日もめちゃくちゃ暑かったが、こんちきちんの祭囃子を背に散歩をして帰った。振り返ってみると、滋賀に20年とすこし、そのうちの4年は京都の大学に通っていたが祇園祭に行くのは初めてだった。ほほぉこれが噂の山鉾巡行かぁという感じで、たまたま遭遇した鉾を眺める。長年続く祭事に理屈は関係ない。むしろ理屈の通らないことが長年続いているということにこそ意味がある。祇園祭の歴史上、開催されなかったのは応仁の乱の影響があった年と阪急電車の工事だけということで、阪急の強さを感じる。そんなことを考えながら帰宅した後は、エントリーを書く。花組の人事について。どうなることやら。夜はTVerで『ゴッドタン』を見たり、『水曜日のダウンタウン』を見たり。かが屋はもちろんのこと、個人的には令和ロマンがめちゃくちゃ面白かった。期待大。水曜日の方はかまいたちの思わぬもらい事故が最高だった。なぜ『しくじり先生』のオファーが。

 

 木曜日:バイトは休み。午前中はなんとなくつけたスカイステージで『1789』の新人公演を観る。ぼんやりと眺めていたら、愛希れいかが出ていたのでびっくりした。考えてみれば彼女は当時まだ研6かそのあたりなので出演しているのは当たり前なのだが、トップ娘役なのですっかり忘れていたのだ。そのまま見ていたらめちゃくちゃ歌って踊っていたので、さらに驚いた。『誰のために踊らされているのか』の場面なんかはすごい。本公演の負担はないのか、という。八面六臂とはこのこと。思えば『ガイズ&ドールズ』本公演でアデレイドを演じていた礼真琴も新公に出ていたし、特にトップ娘役なんかはみんな新人公演にも出演している。体力というか、モチベーションがすごい。昼前には外出。期日前投票を済ませて、お昼ご飯。丸亀製麵で肉つけうどんを。分かりやすく美味しい味がする。その後は薬局に行ったり、auショップで新しい充電器を買ったりして帰宅。家に着いてすこし経ってからものすごい雨が降り出したのでラッキーだった。そして、言及せずにはいられないニュースがある。京都アニメーションのスタジオで起こった放火殺人事件。ふざけないで欲しい。正直、怒りに震えている。事件そのものと文化的な側面は切り離して考えなければいけない、そのことは重々承知しているが、それでもこの怒りは消えない。凄惨と言う他ない。SNSなどのインターネットを見ていると気が滅入ってしまう。思想なきテロル。他人も自分もどうなったって構わないという、防ぎようのない悪意の発露。このテロルを防ぐためには、社会が完全なる「監視社会」に移行するしかないのではないかという予感にやるせなくなってしまう。この事件を受けて、「オタクが叩かれるようになるのが最悪のシナリオ」とのたまう類の人たちのことは、心底軽蔑してしまう。そんなことは井戸端会議で済ませておいてくれ。 

 

 金曜日:朝からアルバイト。こう毎日続くと服装が困る。なんとなく上から下まで全く同じ服装というのはしたくない。したくないが。そろそろ限界が出てくる。なんとか頑張ってはいるものの。本心を言うと毎日スーツとかセットアップで行きたい。一番楽だ。一番楽だし、カッコいい。労働の方はなんとか落ち着いてきた。わりには合ってないくらいのレベルであることに変わりはないけれども。アルバイトが終わってからは、一目散に映画館へ。新海誠監督の新作、『天気の子』を見るため。昨日の事件もあって本当に落ち込んでいる気分をなんとか引き上げたいというのもある。エンタメは、人間がちゃんと笑ってちゃんと泣くために存在する。私は私の人生を生きなければならない。もちろん、心からの哀悼を表しています。でも、それでも。劇場の立地もあってか、高校生が多かった。一人客の方が確実に少なかったという感じ。作品の方はなんというか、こう、評価が難しい。詳細は個別のエントリーで。

 

 土曜日:午前中は関西ローカルの情報バラエティを見て過ごし、昼前に外出。お昼ご飯にラーメンを食べる。ときどき行くお店なのだが、近くに建設工事をしている場所があってお昼時になるとすこし店内が殺伐とする。短い休み時間にしっかりと食べなければいけないのだから、そうなる気持ちも分かる。ただ、死ぬほどむせるくらいならタバコをやめればいいのでは?と考えたり。こっちが心配になるほど咳き込みながらタバコを吸ってるの、ギャグにしか見えない。食後はぼちぼちと買い物をして、家路に。帰る前にスターバックスによって、噂の新作を買って飲みながら家へ向かった。美味しい。桃は良い。まず見た目がかわいいし。しかも美味しい。この季節は桃の食べ物が増えるのでテンションが上がる。だいたい夕方前くらいには帰宅して、なんとなく『CASANOVA』のBlu-rayを再生する。この作品を明日海りおにやらせるところに、劇団や演出の彼に対する愛を感じる。めちゃくちゃ良い作品だ。宝塚の良さが詰まっている。仙名彩世のパフォーマンスには、もう彼女がいないのかと思わずにはいられない。全部見てしまうと結構な時間になるので、とりあえず一幕だけで中断。その間に、世間では宮迫博之田村亮の会見が話題をさらっていた。謝罪会見かと思っていたら、吉本興業を告発するための会見で色々な形勢が逆転したような雰囲気。ジャニーズのあれに端を発して圧力問題なども含めて、令和になって芸能界が変わろうとしている。さまざまなうねりを経て、すべてが良くなることを願う。夜には『天気の子』のエントリーを書いた。全体的には好き。ただRADWIMPSの音楽は前作に比べれば確実に質が下がっていると思う。向こう側の存在にNOを突きつけて、狂ったままの世界で愛を抱きしめるあの結末は、なんというかニーチェだった。

 

「神は死んだ!神は死んだままだ!

 それも、おれたちが神を殺したのだ!」

ニーチェ『悦ばしき知識』信太正三訳、筑摩書房、1993年    

  

maholo2611.hatenablog.com

 

 日曜日:午前中から外出。いざ大阪へ。親の外出に付き添う形。蒸し暑さがえげつないが、去年ほどは気温が高くないような気がする。湿度の影響もあってか、行くところ行くところ全部臭かった。梅田の中心地がそんなことでどうするんだ。いや、渋谷とかも臭いか。首都が臭いんだったら大阪だって臭いよ。仕方ない。お昼ご飯を食べたあとは、買い物。阪神百貨店の催事場でやっていた餃子とクラフトビール祭りの様子を見に行ったが、人が多すぎて本当に見るだけで退散した。催事場の混雑とは対照的に、梅田は全体的に人が少なかったような気がする。日曜日の百貨店はいつもすごい人なのに。給料日前だからとか、そういうことなのだろうか。なぜか紳士服売り場でかき氷を食べたあとにぶらぶらとしていたら良い感じのシャツを見つけた。結局購入。出会ってしまったら仕方ない。夕方ごろには家路につく。夜はとりあえず『バナナマンのせっかくグルメ』を見る。これからはこういう風に特番としての放送になるのだろうか。日曜の夕方にぴったりの番組だと思うので、出来れば 週一で放送して欲しい。DJ KOOの礼儀正しさというか、丁寧さはとても良い。8時には選挙速報が始まったので、お風呂に入ってスカイステージで放送されていた『エリザベート』に移行した。ルドルフ役を演じている明日海りおが、当時からすでに周りとは全く違う輝きを放っていたのでうっとりしてしまう。そりゃあトップスターになるよという感じ。スターダムが違う。寝る前に滋賀の参院選に当確が出た。嘉田由紀子氏。うーん。正直、新幹線の新駅問題をぐちゃぐちゃにした人という印象しかない。あともったいないの人。統一候補なんてあやふやな立場の人が求められる時代ではないと思うのだが、滋賀の保守性が出たのだろうか。