月曜日：地震で目覚める。大量の本に埋もれて死ぬのかと思った。先輩もろとも死んでしまったら私の同定作業が大変だろうなーなんて考えていたら止まったので一安心。もう一度寝るような雰囲気でもないし、何より新幹線の時間もあったので身支度をして出発。外に出たら雨。骨がバッキバキになったビニール傘を渡されそうになったので、丁重にお断りして濡れながら駅へ向かった。ロンドンの貴族は傘を差さない。前世はロンドンに領地を持っていたので…。なんとなくの雑感ではあるけれど、街にいる就活生の数がグッと減ってきたような気がする。6月も後半になって、もう内定的なものを手に入れている人の方が多いのだろう。反対に公務員試験が始まって…面白くないような気がする。やめましょう。朝ご飯を食べておらず、お腹が空いていたので品川駅でお弁当を探す旅に出た。物が多いので悩む。東京駅なら8割くらいの確立でお寿司を買うのだけれど。結局、悩んだ末に塚田農場のお弁当に決定。関西では百貨店でも見ないので、どうせならこっちでしか売ってないものを…という感じ。鶏の炭火焼きとチキン南蛮が両方入っているものにした。品川駅特有のわずかなベンチで新幹線を待ちながら色々と考え事をする。昨日の試験の結果とか、自分のしたいこととか、愛とか、勉強しないとな、とか。とりあえず今は夏コミの原稿を一番に考えなければ。そうこうしているうちに乗車。発車してすぐにお弁当を食べたいところだったが、じっと新横浜を通過するまで待つ。通路側に座っているので、食べているところに隣の人が来たらどんくさいことになる。スマートではない。結局自分の座っていた三列シートには最後まで誰も来なかったが。肝心のお弁当はとても美味しかった。白ご飯を食べるためのおかずだぜ！という感じで自分好み。申し訳程度のブロッコリーが味を出していた。食後はカバンに忍ばせていた『芸人芸人芸人』を遂に読む。かなり充実した内容で良かった。お笑い第七世代。霜降り明星を筆頭に、自分とほとんど年齢の変わらない芸人たちが勢いを増している。愚直に積み上げていくしかないと、改めて思う。金属バットのインタビューはそのまま二人の漫才のようだったし、容姿をネタにされるのはどうかという質問に対するゆりやんレトリィバアの回答が印象的だった。
「ゆりやんかわいいのにブスって言わないでくださいとか言われると、黙っといてくれ、こっちもそんなこと気にしてないのにと思います。そこをアイデンティティに生きてるわけじゃないのでショックは受けないし、そこに本気出してないからなって」
京都駅に降り立つと、まずめちゃくちゃ暑かった。東京はあんな天気だったのに。傘を辞退しておいてよかった。平日昼間の琵琶湖線上りにはほとんど人がいない。大学時代、車両に自分ひとりだったことも何度かある。進行方向左側の席に座って外を眺めていると、石山駅を出発してすぐに瀬田川が見えてくる。すぐに景色がもっと開けてくると、そこに広がるのは大きな琵琶湖だ。この景色を見ると、帰ってきたなという気分になる。たかが一泊してきただけではあるが。「ジャンプ」を買い、家に到着。夜までぼやぼやと過ごした。最近、肌荒れがひどい。まぁ確実にストレスが原因だろう。いつかストレスから解放される日が来るのだろうか。
火曜日：めちゃくちゃ疲れている一日。日曜からの疲れが抜けていないのかもしれない。起きられなくて三度寝くらいした。起きては眠り起きては眠り…。いつもより2時間くらい後に起床。暑い。とりあえず遅めの朝食を食べながら『テレビ千鳥』を見る。キャラトーク。笑い飯の西田が前回の入院関羽ではなくてお湯ジェントルだった。全体的に思ったより…という感想。なにせ唐突に考えたキャラなので全員まだ方向性が定まっていなかった。続けて『ゴッドタン』を見る。芸人が本気で下ネタをやるネタギリッシュNIGHT。今回は二本立ての前半だったが、最高だった。一組目のタイムマシーン3号からアクセル全開で、ザ・ギースのネタがすごかった。下ネタをやりましょう、であんなコントをするというのが敬服する。豊洲ピットが揺れていた。そして個人的にはなんといってもジョイマン。いい意味でものすごく下らない下ネタのオンパレード。ギースからの落差もあってかめちゃくちゃ笑ってしまった。その後は一日中ずっとだらだら過ごす。作業も全くはかどらず。先週の『バナナムーン』を聴いたけれど、オープニングトークがあんまり。爆発的に面白い週もあるのだけれど、最近は打率が低いような気がする。日村さんのホームランが欲しい。
水曜日：朝起きて、とりあえず『相席食堂』を見る。今週はダイアンのユースケが地元を周っていた。最近改名したと聞いたときはなんで？という気持ちが強かったけれど、今回の『相席食堂』を見てもなんで？という気持ちに変わりはなかった。なんで？ダイアンは二人とも私と同じ滋賀県出身なのでなんとなく応援している。スーを差し上げます。やる気が出ず、昼前に少し散歩をする。しかしめちゃくちゃ暑く、30分も歩かずに帰宅。肉体が腐ってくるような感覚。この日は本当に何もしておらず、結果的に書くこともない。どうしたものか。
木曜日：朝から電車に乗って外出。いざ宝塚大劇場へ。2回目の雪組『壬生義士伝』観劇。そして今回は私にとって初めての1日2回、いわゆるマチソワ観劇なのだ。午前中の公演を観て、そのまますぐに午後の公演を観るという体力勝負。本当は車で行こうと思っていたのだけれど、タイミング悪く大阪でG20が。ちょっとした通勤くらいの時間に家を出る。幾度となく通っている道のりだが、やっぱり遠い。マチソワ観劇なので終演後すぐに昼食を食べるために大劇場内のレストラン「くすのき」を予約しておこうと到着して真っすぐお店に行ったものの、もう終演後の予約はいっぱいだった。「くすのき」の予約は当日の朝に現地で、という方式なのでみなさんご注意を。まぁ最悪花の道のロッテリアにでも…と思いながら改札を通って着席。休演日明けの木曜日午前公演ということもあってか、トップコンビは絶好調だった。そして朝美絢。朝美絢の斎藤一。国宝じゃないか？FNSの歌番組に雪組が出演することが決まり、朝美潤が世間に見つかる日が来るのでは。ちょっと前にTwitterですこしバズっていたような記憶もあるけれど。座席は2階の1列目端っこで、なんとか銀橋が見えるような席。これでもS席なんだよなぁと思うと、うーんという感じ。2階に関して言えば前方より6列目とか7列目とかのセンターが見やすい印象。欲を言えば、ひとつの演目で2回、1階のセンター(前の方)と2階の今言ったような席で見たい。強欲。『Music Revolution』も終わり、すぐさま「くすのき」へ突入。ギリギリくらいのタイミングで座ることが出来た。おそらく、そもそもの予約枠が少なめなのだろう。たぶん。夏季限定の天ざるそば定食を食べる。「ざる」定食はついてくるのが炊き込みご飯ではなく助六寿司になっていて、美味しかった。だいたい30分くらいで完食。そこで姉と合流し、一緒に来ていた母とは解散。流れるように着席。夢を見ているようだ。一時間にも満たない休憩で2回も公演をこなすタカラジェンヌには脱帽してしまう。座りっぱなしも結構疲れるのに。特に今回のショーは踊り通しで、沙月愛奈さんや舞咲りんさんなんかは大丈夫なんだろうかと思う。18時には公演が終わって、外に出るとすこし雨が降っていた。ニュースでは熱帯低気圧が台風になって雨が強くなるだろうとのことだったので一安心。電車が止まったら最悪だなと考えていたのだが、そんなことはなかった。帰宅して、幕間のうちにキャトルで買った礼真琴さんのスター付箋を眺める。いや、買ったはいいものの！そして公務員試験の結果が届いていた。うーん、ダメ。これで私の就活は終了。焼野原というやつだ。就活のエントリーでも書こうか。『既卒フリーターの就活記録』みたいな感じで。しかしまぁなんというか、バスケは諦めたら試合終了なのだが、人生というやつはそうはいかない。諦めても試合は続く。ダラダラと、湿っぽく。いや本当に、どうしたもんか。
金曜日：蒸し暑い一日。どうやら台風3号の影響はあまりなかったようだ。朝こそ雲が広がってどんよりとした空模様だったが、正午前には晴れ間が見えるくらいになった。起きて、とりあえず家のことをする。『オードリーのオールナイトニッポン』を聞きながらかける掃除機はいい。頑張れウッドマン。そのあとは作業をしたり、虚空を眺めたり。Twitterが思想ばかりになってしまってからというもの、インターネット的面白さはすっかり失われてしまった。匿名性は失われ、アカウントは「群」ではなく「個」になった。アカウント自体がそれを求めるようになったという面もあるけれど。男も女を見定めるし、女も男を見定めている。なくなりかけのお茶をどうするかとか、バイキングで何をどれだけ食べるか、とか。人を試すというか、ふるいにかける行為は忌避されるようでいてそこらじゅうに転がっている。安全な立場から楽しめるなら誰もがやりたいのでは、とすら思う。鉄骨渡りを眺める金持ちのように。どうしても話が暗くなってしまって良くない。好きなものの話をしましょう。夜、お風呂に入りながら『鬼滅の刃』のアニメを見た。善逸がカッコイイ。この作品で一番カッコいいのは善逸なのかもしれない。そして一番優しいのが炭治郎だ。
土曜日：今日も蒸し暑い。湿度が高いばかりで昼間は雨が降らなかった。夜になってようやく。エアコンがずっと除湿をしてくれている。ありがとうね。土曜日なので午前中は『あさパラ』→『せやねん』の黄金リレー。『せやねん』にはちらっと祇園が出ていた。おそらく木崎より櫻井の方がやばいやつだ。昼前には外出。近所の良く行く定食屋さんでチキンカツ定食を食べた。美味しい。お味噌汁がめちゃくちゃ熱くて、ペース配分が難しかった。スーパーで買い物をしたり、書店で雑誌を買ったり。毎月読んでいるグルメ雑誌『Leaf』を。書店をぶらぶらしている時に思ったのだが、しゃがみ込んでまで立ち読み(座り読みか)をしている人、そんなにか？携帯やら財布やらを買うでもない本の上に直置きしている人、どうした？自他の境界が薄くないか？私には出来ないなと思う。午後は少し昼寝をしようとしたら2時間経っていた。こーわい。自分が。人生のピリッと感というか、何かをやっている感が欲しい。『Leaf』を読みながら、あー京都で生活をしたいなという気持ちが復活してきた。学生時代にずっと考えていたことがまた鎌首をもたげている。というか、本当にそろそろダメな気がしてきた。いや、頑張ろう。
日曜日：朝から雨が降っていた。久々のまとまった雨。夜明けを黄昏と間違えるほど薄暗く、あまりやる気も出ない。現花組トップスター明日海りおさんの退団公演、『シャルム』の宝塚友の会先着順発売が10時からあったのだが、まぁ物を売るというようなレベルではなかった。なにせサイトに繋がらないし、11時ごろに繋がったと思ったらもう完売だ。世間は厳しい。なんとかぴあに望みをかける。午前中のうちに、散髪へ行った。美容院までの短い道中で台風かと思うような雨と強風に見舞われ、びしょびしょになった。空模様まで私を笑っている。世間話の一環で「就活ダメだったんですよ～(ヘラヘラ」なんて言っていたら、すこし泣きそうになってきた。もっとポジティブに考えたい。お祈りにポジティブもクソもないよなと思うけれど。その後は、親の車に同乗して外出。イオンモールの近くを通りかかったら、雨のせいか車列がすごいことになっていた。日曜日も相まってのことなのだろう。とりあえずお昼ご飯を食べて、買い物をして帰宅。昼過ぎにはもう雨がやみ、晴れ間が見えた。なおのこと蒸し暑くなる。夜はテレビを見て笑いながら過ごす。スカイステージでは『るろうに剣心』が放送されていて、フィナーレの望海風斗さんがめちゃくちゃカッコよかったよなぁと劇場で観劇したときのことを思い出したりした。この公演は大劇場の期間に組内でインフルエンザが流行ってしまって休演者が多かったり、序盤で咲妃みゆさんが喉を痛めてしまって苦しそうだったりした、大変な公演だったような記憶がある。彩凪翔さんも休演して、その代役を真那春人さんが務めたのだ。たまたまその公演を観に行ったのだが、パレードでの大きな拍手が印象に残っている。Show must…というやつ。もう6月が終わってしまう。ものすごく疲れたわりに、なんの収穫もない一か月だった。年を重ねたくらいだ。2019年が過ぎていく。自分の積み上げたものをしっかりと振り返って、どうにかやっていく必要がある。まずは夏コミの原稿だ。
