感情の揺れ方

それでも笑っていたい

2021年の観劇生活を振り返る

 新型感染症が猛威を振るい続ける2021年、舞台演劇ひいては動員を伴う興行は未だ苦境に立たされています。それでも関係者全員が工夫を重ね、2020年と比べればどうにか上演に至った公演は増えてきました。特に二つの常設劇場、固定のスタッフ陣を誇る宝塚歌劇団は大きな中断が一度あったものの(4/26~5/10)、全国ツアーも完走するなど、コロナ禍にあっても充実した一年になったのではないでしょうか。もちろんそこにはスタッフ・演者の途方もない努力があり、「宝塚さえ上演していればいい」という考えに与することはしたくありませんが……。

 さて、2020年には出来なかった(する気にならなかった)一年間の観劇振り返りをしていきたいと思います。とは言っても宝塚歌劇団以外の舞台作品は一本しか見ることが出来ていないので、宝塚の振り返りになります。一年間の個人的マイベスト(順不同)、候補は10作品。中継でしか観劇出来なかったものは除外です。まずはお芝居編、早速行きましょう。

雪組公演『fff -フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』

 望海風斗・真彩希帆というゴールデンコンビの退団公演です。上演当時はオーケストラによる生演奏が中止、およそ80人の組子はAチームとBチームに分けられるという状況でした。そんな状況さえも逆手に取った上田久美子氏の演出が印象に残っています。もちろん望海・真彩のパフォーマンスも。

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星組公演『ロミオとジュリエット

 かつて新人公演でロミオを演じた礼真琴が、今度はまさしくトップスターとしてロミオに挑戦した作品。ジュリエットを演じた舞空瞳にも大きな挑戦だったことは想像に難くありませんが、本当に素晴らしい作品が出来上がっていました。こちらも出演者はAパターンとBパターンに分かれていましたが、そのどちらもBlu-ray化されたことはファンとして嬉しい限りです。

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花組公演『銀ちゃんの恋』

 『蒲田行進曲』をベースに、これまで何度も再演されてきた名作に水美舞斗を中心とした花組選抜メンバーが挑んだ作品。銀ちゃんを演じた水美舞斗はもちろん、何と言っても飛龍つかさがヤス役で見せた演技の素晴らしいこと……。2020年代の終わりに10年を振り返ることがあれば、現状真っ先にベストアクトのひとつに数え上げられるだろうパフォーマンス。いや作品自体がそうなるかもしれない。抜擢となった小夏役の星空美咲に感じたスターダムも印象的。

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月組公演『桜嵐記』

 珠城りょう・美園さくらの退団公演。上田久美子氏の卓越した演出と、珠城りょうというトップスターの魅力に満ちた作品。ラストシーンは涙なくして……。おそらくこれから何度も再演されるだろう和物の誕生です。

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月組公演『川霧の橋』

 新トップコンビ月城かなと・海乃美月のプレお披露目公演。劇団としては久しぶりの博多座公演で、名作として名高い今作の初再演は月城・海乃両名の実力で素晴らしいものとなりました。これからの月組、目が離せません。

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花組公演『元禄バロックロック』

 新トップ娘役星風まどかのお披露目、そして演出・谷貴矢氏の大劇場デビュー作となった公演。『忠臣蔵』を下敷きにしながらSF要素も組み込んだエンターテインメント作品だが、柚香光・星風まどかの好演もあり上質な作品となっていた。

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 それではショー編に行きましょう。

 

雪組公演『シルクロード~盗賊と宝石~』

 生田大和氏による初めてのショー作品であり、菅野よう子氏が楽曲を提供したことでも話題となった作品。サヨナラ公演で「俺はワルだぜ!」と高らかに歌い上げる望海風斗、圧巻のラップを披露する真彩希帆に拍手。

 

宙組公演『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』

 冒頭、カンカンの場面で新トップ娘役・潤花が見せたパフォーマンスが見事。彼女の魅力はダンスにあるのだと思わせる作品。他の場面も宝塚らしいというか、野口幸作氏らしさに溢れていて、非常に楽しいショーとなっている。

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星組公演『モアー・ダンディズム!』

 星組にとっては久しぶりとなるショー作品。岡田敬二氏のよる「ロマンチック・レビューシリーズ」の21作目、そして「ダンディズム三部作」の3作目に位置づけられる。この公演で退団となるスター、愛月ひかるの活躍が印象的。

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 以上です。2022年、観客だけでなく演者・スタッフも安心して舞台に携わることの出来る世界が取り戻されることを祈って、結びとします。

 

 

エドガー・ライト監督『ベイビー・ドライバー』

”B-A-B-Y. Baby”

 ジェームズ・ボンドがそうするように、この自己紹介は劇中で何度も繰り返される。しかしこの作品の主題は、「ベイビー」と自称する成年が一人の人間として成長していくことにある。そしてその「成長」は、幼少期から自分を縛り付ける車のハンドルと父親─「父性」と言ってもいいかもしれない─からの解放として描かれる。今は亡き愛する母親と生き写しのデボラを愛するため、彼女と生きていくため、ベイビーは罪を受け入れる。物語の前半で強調されたスタイリッシュで爽快なカー・アクションは徐々に鳴りを潜めていくのだが、どんなカー・アクションよりも爽快感に溢れていたのはベイビーがハンドルから手を放し、自らの足で追手から逃走するシーンだ。罪に手を染めることはしても、無関係な一般人を傷つけることは出来る限りしないというアンビバレントなベイビーの姿にはともすれば欺瞞を感じるかもしれないが、「法廷での証言」という形で決着をつける演出が良い。「犯した罪を償う」ことこそが、過去からの解放なのかもしれない。

 

感想:花組公演『元禄バロックロック/The Fascination!』

 宙組トップ娘役として活躍し、専科を経て花組トップ娘役に就任した星風まどかの大劇場お披露目公演となる『元禄バロックロック/The Fascination!』が幕を開けた。『元禄バロックロック』の作・演出を務める谷貴矢氏の大劇場デビュー作でもある。2016年花組バウホール公演『アイラブアインシュタイン』で演出家デビューを果たした同氏の演出は、2018年の『義経妖狐夢幻桜』、2020年の『出島小宇宙戦争』などにもみられるような、「現実」と「ファンタジー」を織り交ぜた独自の世界観を作り上げることに特徴がある。今回の『元禄バロックロック』は華やかな国際都市「エド」を舞台に、元禄時代に起きた「忠臣蔵」物語を下敷きにしたエンタメ感あふれるファンタジー。時間を巻き戻す時計を使ったタイムリープなどのSF要素も取り入れ、非常に「キッチュ」な仕上がりとなっている。しかしそのキッチュさと宝塚が連綿と受け継いできたノウハウが反応し、非常に上質なエンターテインメント作品が生み出された。

 この「ごちゃ混ぜ感」を破綻させることなくひとつの作品として成立させることが出来ているのは、演出家はもちろん個々の演者によるところも大きいだろう。個人的に印象的だったのは、物語の鍵を握るヒロインであるキラを演じた星風まどかと、こちらも結末に関して大きなポイントとなるツナヨシを演じた音くり寿。男役となる将軍徳川綱吉──登場人物は実在・非実在を問わずほとんどがカタカナ表記となっている──を演じることは音くり寿にとって難しい挑戦だったと思われるが、円熟味を増している彼女のパフォーマンスは見事で、まだ年若い将軍の幼さと生まれ持った凄味の両方を的確に表現していた。一方の星風まどかは謎めいた賭場の主キラが持つ独特の寂しい雰囲気をその体にまとわせていて、素晴らしいの一言。

   

 そして主人公の元赤穂藩士で時計職人、クロノスケを演じた柚香光だが、語弊のある言い方にはなるものの、見違えるほど成長している印象を受けた。トップスターが板についてきたというか、今までとは打って変わって伸び伸びとキャラクターを演じ、堂々とした舞台さばきを見せている。クロノスケという人物、『元禄バロックロック』という世界観が柚香光という演者に上手くマッチしているのかもしれない。これからを期待させる舞台姿だった。赤穂藩士の宿敵コウズケノスケを演じた水美舞斗にも言及したい。彼もまた成長著しく、悪役が板についてきた雰囲気がある。華雅りりかがリク役で見せた怪演も見事だったが……これは実際に見てもらいたいので詳しい言及は避ける。

 中村一徳氏によるショー『The Fascination!』は花組誕生100周年を記念した作品。「ダンスの花組」であるだけに、柚香・水美というダンサーを中心にしたダンシング・ショーとなっている。そのため前回のショー『Cool Beast』とはかなり雰囲気を変え、華やかなダンス・シーンをメインに今までの花組が披露してきた名曲のメドレーなどによって構成されていた。ダンスだけでなく星風や音、羽立光来や和海しょうの美声を楽しむことが出来る場面も多く、魅力に溢れた作品。この数年花組は娘役の退団が相次ぎ、ファンながらに大丈夫だろうかと不安になっていたが、今までとは違った顔ぶれの娘役が見せるパフォーマンスは花組の将来を感じさせるものだった。『元禄バロックロック』で重要な役どころを任されていた星空美咲・美羽愛のふたりはショーでも目立つ場面が多く、劇団の期待を思わせる。「両雄並び立たず」は、男役だけでなくむしろ若い娘役の場合において顕著だが、二人の切磋琢磨を祈るばかりだ。

 

週間日記(2021/12/06~12/12)

 12/6(月):疲れが取れていない感じがする。起きた瞬間に分かる。それでもなんとかベッドから這い出し、シャワーを浴びる。寒い。今日の「ラヴィット」にはおいでやす小田がゲスト出演。めちゃくちゃ頻繁に出ている気がする。大喜利番組で最下位となり爆発炎上したらしい。番組を見ていないのでよく分からないが、お笑い芸人が「面白くない」で炎上するようになったら終わりだと思う。芸人が、ではなくそんな環境が。大声芸人なので炎上しやすいのかもしれない。ボールペン字の練習をしつつの流し見だったけれど、あんまり眠いのですこしウトウトしてしまった。30分ほど仮眠を取り、車に乗って外出。湖岸道路をひた走る。琵琶湖の反対側──いわゆる「湖西」──には濃い霧がかかっていて、地表近くはまったく見えない。山々の頂上付近には分厚い雲がかかっていて、琵琶湖以外に見えるのは山の中腹辺りだけという不思議な光景が広がっていた。天空都市。RPGの後半にあるやつ。適当な駐車場に停めて写真でも撮ろうかと思ったものの、霧はほどなく晴れていった。良い景色だった。なんだかんだで草津イオンモールに到着。今日の目的は映画。『ヴェノム』の二作目。座席の間引き販売が終わっていて、すこしずつ事態が好転しているような気がした。以前は売店(言い方)にミニストップとコラボしたソフトクリームやドリンクが売られていたのだが、メニューになかった。コラボ期間、終了。食べたいと思ったときが食べるべきとき。映画の内容はうーんという感じだったが、もうすこし分解出来れば評価も変わりそう。考えたい。ただ見終わった後はクレタスっぽい発音で「カァネーェジ」と言いたくなること確実。タイトルにもなっている「Let there be carnage」という一文、日本語訳は「carnage」に「殺戮」が当てられていたが、どうしても両面宿儺がちらつく。「塵殺だ!!」。映画館を出て書店で新しいボールペンとジャンプを買い、帰宅。『バナナムーン』を聞きながら家のことに取り掛かる。掃除機をかけたり、セーターを洗濯したり。あっという間に夜。夜は特に何もせず。今日は英語も進められていないし、他の作業も出来ていない。全体的にダメな日だったけれど、劇場で映画を見たのでセーフ。いつの間にやら『キングスマン』最新作の公開日がすぐそこまで近づいているし、来年にはスピルバーグ監督の『ウェストサイドストーリー』も控えている。松本潤主演の『99.9』はドラマシリーズのファンなので観たい気持ちは強いのだが、いかんせん上映日程が悪くなんだかんだで公開終了を迎えそう。

 

 12/7(火):雨が降っている。一日中雨が降り続いている。昨日もすこしパラついていたが、今日は本降り。低下を続けている琵琶湖の水位に良い影響があればいいが。1964年の東京オリンピックでは開催前に水不足が深刻になり、悪人顔の政治家が辣腕をふるったり鶴の一声を発したりしたらしいが、結局取水制限ギリギリのタイミングで雨が降ったらしい。そうなると開催に反対していた人達も落ち着き、世論も……。雨が降ったくらいでふざけるなよという意見も強かったとは聞くけれど。私もどちらかといえば後者です。適当に起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。およそ25分に渡るオープニングトークのラストを飾るオグリキャップ。25分もあったら別の番組が一本出来てしまう。午前中はボールペン字をやったり、英語をやったり。お昼くらいから車に乗って外出。洗車に行かなければと思っていたが、すこし綺麗になったかもしれない。昨日から明日はここに行こうと思っていたラーメン店に着いたら、人気店なのに車が一台も停まっていない。おいおい嘘だろとドアに貼られている紙を見たら、臨時休業の文字。思わずくっそ!!と言いそうになったが、我慢。平静を装いながら車に戻り、じゃあお昼はどこで食べるのかと思案する。ラーメンを食べないと気持ちが整理できなさそうだったので、別のラーメン店に。美味しかった。あのお店であのラーメンを食べるのだという気持ちは残る。帰宅して、夜までは作業。昨日観た『ヴェノム』の感想エントリーを書く。カァネージ……。

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ラーメン

 12/8(水):微妙な天気。パラつく時間もあり、そうでない時間もあり。本降りにはならなかった。適当に起きて、適当に朝ご飯を食べる。「ラヴィット」を見ながら。あばれる君のロケがヤバすぎて、ずっと笑っていた。あばれる君の見る者をじっと引き付けるあの感じはなんなのだろう。リアクションが取れない感じというか。朝から姉が甥を連れて帰省してきたので、早い時間から買い物に付き合う。最近の甥っ子は叔父の顔を忘れているらしく、会ってから思い出すまでに時間がかかる。めちゃくちゃ泣かれることもある。今日は泣きこそしなかったけれど、しばらく怪訝そうな顔をしていた。昼過ぎに帰宅。午後は特に何もせず。二人は夜に帰っていった。その後はFNS歌謡祭を見ながら適当に過ごす。斉藤由貴の狂気に気圧される乃木坂46生田絵梨花という構図が印象に残っている。あとは来年に『ジャージーボーイズ』を控える中川晃教。日本のテレビ、あらゆる舞台俳優にプリンセスかプリンスとつければいいと思っている。そういうことではない。一切の進捗がないが、もう開き直って早めに寝たい。

   

 12/9(木):そこまで寒くない。陽向にいれば大丈夫というくらいの気温。適当に起きて、今日も「ラヴィット」を見る。ニューヨーク・嶋佐の引っ越し企画が最終回を迎えた。爆買いベジータ侍、今回の引っ越しで合計200万円近くのお金を使っていて、本当に爆買いベジータ侍だった。エンディングまで見届けて、11時くらいから外出。車に乗って宝塚へ。名神高速道路から京滋バイパスを経由し、中国自動車道へ。中国道吹田ジャンクションから中国池田ICまでがリニューアル工事の影響でながらく通行止めになっていたので、久しぶりにスムーズな行程となった。見ず知らずの一般道を走ること、ストレスランキングの上位に入ってくる。こちらも工事が終わったばかりの大劇場北駐車場に車を停めて、とりあえずお昼ご飯を食べる。大劇場周辺の飲食店も顔ぶれを変えている。感染症の流行がなかったとして、それでもどうなっていたかは分からないけれど。昼食を取り、次はキャトルレーヴでグッズを買う。舞台写真やらカレンダーやら。星組特集本も。その後は一度荷物を車に置いて、駅の阪急百貨店へ。夕食用の買い物をする。なんだかんだでいい時間になったので、劇場へ。今日だけだったのかもしれないが、公演のプログラムが改札内の1階でしか買えなくなっていて、なぜこんなことになっているのだろうと思った。窓口は2つあるものの行列が伸びることは避けられず、開場から開演までの30分間で買って席に着くことが出来るのか不安になるし、密が避けられない。なんだかなぁと思いながら幕が開いた『元禄バロックロック/The Fascination』は面白く、そういう気持ちも吹っ飛ぶ。星風まどかさん、音くり寿さん……。またエントリーを書きます。2021年の観劇は本日をもって終了。また来年。2022年はおそらく観劇回数がグッと減ることになりそうだが、どうだろう。帰宅して、特に何もせず。良い具合の疲労感。早めに寝よう。

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良いポスター×2

 12/10(金):昨日に続き、あまり寒くない。厳冬の予報を聞いた記憶があるが、年明けからの話だったのかもしれない。いつもより早い時間に起きて、「ラヴィット」を流し見する。朝食と身支度をバタバタと済ませ、車に乗って出発。今週は毎日外に出ている。いや当たり前なのだが、炉部屋に閉じこもって思索にふけるような生活が続いていたので、こういうことになるとびっくりしてしまう。心というか、体が。大規模な工事が進められている脇を通り、歯医者へ。出来る限り神経は残しておきましょうという方針の通り、大きな虫歯の治療は終わった。轟音を上げる機械を口内に突っ込まれて歯を削られるのが面白く、やっぱりヘラヘラしてしまう。来週の予約を取り、帰宅。治療はもうすこし続くらしい。途中で洗車場によって、軽く車を洗う。年内にもう一度くらいは洗えればいいのだが。しかしガソリンが高い。自分はそこまで頻繁に乗るわけでも給油をするわけでもないので大きな影響はないものの、仕事に関係のある人はたまったものじゃないだろう。輸送費の問題もあるし。昼前に帰宅して、そのまま家のことに取り掛かる。一度座ったら終わり。「ハライチのターン」を聞きながら掃除機をかける。岩井さんの「劇団四季は宝塚と違って純粋に芝居で売ってる」という発言、普通にはぁ~?となる。「自分はそこまで舞台を見ているわけじゃない」と自認しているなら、こういう発言はやめて欲しい。今週は全体的に聴いていられなかった。午後から夕方までは勉強をしたり、作業をしたり。ここ数日ボールペン字の練習を出来ていない。またスイッチを入れないと。

 

 12/11(土):ぼちぼちの気温、寒さ。適当に起きて、朝ご飯を食べる。今週はクイズ王がスターバックスの本社や中目黒のスターバックスリザーブロースタリーを巡っていた。都会っぽい。都会というか、東京っぽい。ウィスキーの風味がついたアイスコーヒーは一度飲んでみたい。「あさパラ」にはまた大阪府知事が出演していたのでチャンネルを替え、スカイステージで放送していた2004年のTCAスペシャルを見ながら午前中を過ごす。宙組のみなさんは最終の新幹線で東京へ帰るとMCコーナーで喋っていて、時代を感じた。今は東京公演中の組が年末のTCAスペシャルに出演することはないけれど、昔はなんとかして全組総出でやっていたらしい。お昼前に外出。車に乗って、火曜日に臨時休業で食べられなかったラーメン店へ再び向かう。店前の駐車場にはまた車が一台も停まっておらず、「絶対やってないやん!」と悪態をついてしまったが、普通に営業していた。本当に偶然そういうタイミングだったらしい。店内には他のお客さんもいなかった。人気店なので、もうこういう状態に出くわすことはないだろう。念願のラーメンは美味しかった。ものすごく久しぶりに大盛りを頼んだが、飲むように完食。その後は湖岸道路を走り、イオンモールへ。ぶらぶらと買い物をする。TCAスペシャルの開催とショーの客席降り演出、そしてカルディの無料コーヒーが復活しない限り、人類が新型感染症に打ち勝ったとは言えない。クリスマス一色の飾り付けが目立つけれど、リカーコーナーでは年末年始に向けていつもより高いグレードの商品が増えつつある。しかし特に何かを買うでもなく、帰宅。夜は録画していた「おげんさんといっしょ」をようやく見る。ハッチポッチステーションの懐かしさに涙が出る。本当にやる気が出ないので、早めに寝たい。

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味玉鶏そば

 12/12(日):霧。濃霧。年に一度ある、滋賀が霧に沈む日が今日だった。外の様子を写真に収めようかと思ったものの、スマートフォンのカメラではまったく歯が立たず。自分の技術不足も相まって、ぼんやりとしたものしか撮ることが出来なかった。『ミスト』を思い出しながら朝ご飯を食べる。「シューイチ」ではアルコ&ピース宮下草薙ボードゲームに興じていて、平和で良かった。ボードゲーム、全員が初見かつ泥酔という状態でやるとめちゃくちゃになって面白い。もちろん例外もある。いや例外の方が多い。今日は特に外出せず。今週に入って初めての引きこもり。しかし特に何をするでもなく。英語を読み進めたくらい。最近は調子が悪い。やる気が出ない。本音を言うと何もしたくない。振り絞っている。研究もしなければならないし、執筆もしなければならないし、諸々のエントリーも書かなければならない。どうしたものだろう。爪を切っていたら夕方になり、夜を迎えた。「せっかくグルメ」のスペシャルを見る。一人で旅行がしたい。春が来れば……。録画していた『シャーロック・ホームズの冒険』も見た。今回は「マスグレーブ家の儀式書」。面白かった。各出演者の怪演が光る。特に書くことがない。早く気持ちを切り替える必要がある。ただ、時間がかかりそう。たっぷりと睡眠を取るのが良いかもしれない。

 

アンディ・サーキス監督作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

 いわゆる「スパイダーマン・ユニバース」の第一弾として公開された『ヴェノム』からおよそ三年、その二作目となる『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』が公開された。陰鬱で暗い雰囲気の予告編を裏切るような、主人公エディとシンビオートのコミカルな掛け合いによる砕けたバディ・ムービーだった前作の雰囲気はそのままに、「カーネイジ」という巨悪──「ヴィラン」と「ダークヒーロー」たるヴェノムとの関係を描いている。

 ヴェノムはダークヒーローであって、ヒーローではない。そのため、ただカーネイジを倒すだけではヴェノムのアイデンティティが失われてしまう。作品全体にその、「ヴェノムとカーネイジ」との対決を描きつつ、しかしヴェノムがヒーローになってはならないという部分に関しての葛藤や苦心が感じられた。カーネイジの宿主であるクレタス・キャサディは死刑執行を目前に控えたシリアルキラーというだけでなく、父親からは虐待され母親と祖母を殺害した過去のある人物。しかし純粋な悪(この定義も曖昧だが)というわけではなく、矯正施設で出会ったフランシス・バリソンを愛し、エディの生い立ちにもシンパシーを感じている。フランシスの音波攻撃はシンビオートとの相性が悪く、彼女を巡ってキャサディとカーネイジは分裂してしまう。キャサディがフランシスを愛していることは真実だと思われるが、しかしシリアルキラーとなる以前の過去、特に生い立ちの部分に関しては分からない。ただこの、「キャサディが本当のことを言っているかは分からない≒キャサディは純粋悪」という部分を強調してしまうと、ヴェノムがただのヒーローになるというジレンマに再びぶつかってしまう。今作のヴェノムはキャサディ以外の人間を捕食していないから、なおさらだ。

 大聖堂を舞台にしたカーネイジとの戦闘シーンは良かった。カーネイジとキリスト教的モチーフを組み合わせた画面構成には示唆的かつシンプルなカッコよさがあったし、直接対決がこの場面だけで終わったところも良かった。舞台を変えて二度三度……という演出もそれはそれで良いけれど、今作のようなアッサリした雰囲気も悪くない。なんだかんだ言ってみたものの、アクションムービーかつバディムービーとしては面白い作品なのではないだろうか。「ヒーロー」の描き方は難しいなぁと思うばかりだが、今作における一番のヒーローはエディの元婚約者であるアンの現婚約者、ダン。やれるやれないではなくて、すべきことをしようとする姿勢がコメディライクかつ説得力のあるカッコよさを放っている。

 

週間日記(2021/11/29~12/05)

 11/29(月):寒い。今シーズン一番の冷え込みとなったらしい。これは近畿圏あるあるですが、奈良で最低気温が記録されるとニュースで寒そうな鹿の映像が流されます。今日も流れてました。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べる。日課である起き抜けのシャワーがつらくなってきた。入っている間は大丈夫で、出た瞬間がキツイ。ヒートショックは絶対馬鹿に出来ないので、対策を考える必要がある。今のところは最低限開けたドアからバスタオルを取り、浴室内で体を拭く方向でやっている。そもそもシャワーをしなければいいのでは?という方向は最初から除外。これはプリンシパルの問題なので……。今日の「ラヴィット」は冒頭25分ほどずっと肉を焼き続けている、良い肉の日にふさわしいスタートダッシュ。ぼる塾が神楽坂で延々と甘いものを食べるところを見ながら、ボールペン字の練習をする。一歩目に立ち返り、またひらがな練習のパートへ。ゲシュタルトが崩壊していく。その後は掃除機をかけたり、服を洗ったり。「バナナムーン」を聞きながら。乃木坂46の話をしたかと思えば、急ハンドルで老眼と物忘れの話に移行していた。完全におじさんのラジオだ。家のことを終えて、最寄りの書店へジャンプを買いに出る。寒い。すぐに帰宅。午後は英語を夕方まで勉強し、そこから外出。車に乗って歯医者へ。ちょっと前から気になっていた奥歯の欠けをようやく見てもらうことにした。結果としては虫歯だったのだが、一切保険診療をやっていないらしく、あれよあれよと保険外の治療が進みそうになり、慌てて帰った。確かに矯正やインプラント専門の医院はあるけれど、虫歯の治療も一切やっていないとは聞いていない。やらないならそれでいいですけど虫歯はあるんで早く治療した方がいいですよと言うくらいなら、治療してくれたらよくない?高校生の頃に受診したときは保険診療だったのだが、自由診療に舵を切ったらしい。ポジティブな収穫のないイベントになった。大金が手に入ったら歯はすべて直すつもりだが、今ではないしここでもない。帰宅してすぐに別の医院へ電話して、予約を取った。夜は特に何もせず。あまり作業が出来ていないので、もうすこし机に向かってから寝たい。

 

 11/30(火):寒い。寒いが雲の隙間から太陽がのぞいていたこともあって、昨日ほどではなかった。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」のゲストはアルコ&ピース。ランキングに真摯な姿勢を見せる二人と、あくまで大喜利スタイルを貫くミキの二人が衝突していてめちゃくちゃ面白かった。VTRゲストはちょっと前にも出演していた田中美保と、ラヴィットファミリーの一角を担う日向坂46・加藤史帆。こう、個人的には非常に胸がときめくタイプの人です。ボールペン字は今日もひらがなを書き続ける。「み」と「ゆ」は一生綺麗に書ける気がしない。手がかりが見えない。先は長い。今日は本当にやる気の出ない日で、めちゃくちゃ体が重かった。外に出ることもなく、かといって精力的に机に向かえるわけでもなく。ここまで日本語に訳していた英語をドキュメントに書き起こす単純作業に身をやつす。それでも潰せるのは一時間くらい。その後は比喩でなく本当にうなりながらキーボードを叩き、ペンを握りしめる。すこしでも気を紛らわせるため、録画していた『Romance de Paris』をBGM代わりに流す。2003年の雪組公演で、主演は時のトップスター朝海ひかるさん。めちゃくちゃカッコイイ。かっこよくて歌が上手くてダンスがキレキレ。そしてメンバーがめちゃくちゃ豪華。のちのトップスターが何人もいた。若かりし音月桂が見せるスターダムの輝きったらない。物語はこう、雑に言ってしまえば『ローマの休日』。ただ特徴的なのは、登場人物同士の人間関係にしっかりと焦点を当てているところ。逆に言えば王女と主人公とのデートやなんやかんやはあまり時間が割かれていないけれど、そこはミュージカルの強みで処理していた。全体的に良い仕上がりだったと思う。気づけば夕方、夜。進捗はあまりよくない。こんなことではダメ。しかし特に何もせず、「マツコの知らない世界」を見る。かぼちゃの世界。シンプルな煮物か天ぷらが好きです。スイーツなら兵庫県甲陽園にあるケーキハウス「ツマガリ」のパンプキンパイ。すこし前に初めて食べたのだが、あまりに美味しくてかぼちゃスイーツの概念が変わってしまった。季節限定商品なので、もう今年は終わってしまっただろう。来年を待つ。いや、たぶんかなり気合を入れないと数年単位で食べられないな。すこし悲しい。キリのいいところまで作業をしてから寝る。11月はあっという間に終わってしまったような気がする。色々なことに手を付けて結果中途半端になってしまっているので、明日からはすこし考えなければならない。キリのいいところまで作業をしてから寝る。

 

 12/01(水):寒い。三日連続で冒頭の言葉が同じものになっているが、実際に寒いので仕方ない。慣れると言わなくなると思うけれど、あと一週間くらいはかかりそう。適当に起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。VTRは見取り図のロケ。今回はゲストの出演がなく、コンビのやり取りが濃くて良かった。店主の名前が「中西」というだけでBGMに中西圭三を流す投げやりさ、河原にいるヤギ、激辛ラーメン。スタジオでの試食のときに櫻坂46・守屋麗奈さんがラーメンのスープをめちゃくちゃ衣装に飛ばしていて笑ってしまった。この番組にシーズンゲストとして出演しているアイドル、刺さる人が多い。そういえば、またオードリー・春日が出ていた。サブスク?引き続きボールペン字もやる。英語もする。先は長い。一冊の研究書をずっと読んでいる。全然終わりが見えない。分かりやすく言うと、京滋バイパスの宇治トンネルくらいの長さだ。事故の多いトンネルなので、みなさんも通行の際はお気を付けください。正午くらいに外出。近所のお店でお昼ご飯を食べた。昔からあるお店で、ずっと夜しか営業していなかったのだが、今年の春くらいからランチ営業を始めたらしい。そしてその美味しさが話題になっている。注文した親子丼の味は期待通りで、ボリュームもかなりのものだった。また行きたい。白いご飯でお腹がいっぱいになるの、久しぶり。午後は特に何もせず。いつの間にか夕方。寒くなってきた影響で、30分仮眠を取るのも難しい。基本的に手足が凍えているので、体温が上がって睡眠状態に入るまでに30分経ってしまう。夜も特に何もせず。FNS歌謡祭を流し見して「薬師丸ひろ子、歌声の変わらない人だな」と思ったり、BSで『シャーロック・ホームズの冒険』を見ながら「ゲストヒロインの人綺麗だな、検索してみるか……まだご存命じゃん!」と思ったり。『刑事コロンボ』でも同じような経験がある。あまりに何も出来ていないので、すこしは作業をしてから寝たい。

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親子丼

   

 12/2(木):寒いけれど、昨日より吹く風に穏やかさがある。鳴り響くアラームを止めて、15分ほど二度寝してしまった。「ラヴィット」のオープニングトークを見逃す。地震が来る夢を見た。実際に関東の方で地震があったらしい。アニメの1話みたいだが、地震が来る夢を見た日には必ずどこかで地震が起こっているはずなので、シンプルな誤謬。今日の「ラヴィット」は全体的に流し見。途中まで見たところで出かける時間になった。車に乗り、高速道路を北へ。八日市インターで降りて人気のなさそうな方へ進み、到着。「クラブハリエ 八日市の杜」。噂には聞いていたけれど、本当に通り過ぎそうになった。お使い用のお菓子を買う必要があり、そのついでに併設のカフェで食べられる特別なデザート、その名も「デセールショコラバーム」を食べるためにはるばるやって来た。車で30分くらいだけれど。今日はなぜか一般道も高速道路もめちゃくちゃ混んでいて、1時間くらいかかったけれど。チョコレートで出来たドームに温かいミルク(生クリームだったような気もする)をかけると、中からバニラアイスの載ったチョコレートバームクーヘンが現れるという、演出込みのデザート。意図に沿うならデセール。失礼なことに食べる前は美味しいのか?と思っていたが、めちゃくちゃ美味しかった。また食べたい。八日市まで行く価値があります。その後はまた高速道路に乗り、今度は竜王で降りてアウトレットへ。カルディやなんやらをぶらぶらし、吸い込まれるように回転寿司へ。いや、なんとなく整理券を発券したら中で待っている人がいなかったから……それで……気づいたら……寿司を……。デザート→メインという波乱。最後にスターバックスで飲み物を買って帰路に。おそらく期間限定のアップルルイボスティーが美味しい。デザート→メイン→デザートという波乱。オセロならデザート→デザート→デザートになる。帰宅して、夜まで作業。そしてまた外出。家族で外食をした。昔からお世話になっているお店。お腹をいっぱいにして、また帰宅。あまり作業が出来ていないので、すこし机に向かってから寝たい。

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デセールショコラバーム

 12/3(金):良い天気。日差しがあった。日差しあれ。適当に起きる。毛布と掛け布団のコンビで寝ているが、起きるとだいたい毛布がベッドの端っこで丸まっている。もちろん今日も「ラヴィット」を見る。ボールペン字もやる。ランキングはジョリーパスタ。一流シェフがみんな楽しそうに食べていて、良い光景だった。そして9時半を過ぎたころに緊急地震速報が入り、放送が中断。そのまま終了となった。震源となったのは紀伊水道で、和歌山では震度5弱が観測されたらしい。滋賀県も揺れたようだが、全く気づかなかった。死んでしまうタイプかもしれない。その後は車に乗って外出。歯医者へ。月曜の自由診療歯科医院とは別。普通に虫歯があり、普通にゴリゴリ削ってくれた。問診票の「保険診療」にしっかりと◯をつけた上で。そういえば月曜のところは問診票すら書かなかったな。自分の口の中に爆音を立てる機械をつっこまれ、歯をゴリゴリ削られている状況が面白く、すこし笑ってしまった。口角が上がったくらいなので、たぶんばれていないと思う。たぶん。感覚のなくなった唇とともに帰宅。また一週間後に行く予定。午後は家のことをしたり、作業をしたり。「ハライチのターン」は澤部さんの結婚生活と、岩井さんの切ないコミュニケーションの話。M-1グランプリ敗者復活戦、頑張ってください。「ラヴィット」メンバーの東京ホテイソンも。いつの間にか夜、夕方。「かりそめ天国」は半分以上が振り返り。再来週の3時間スペシャルに備えて、ということなのかもしれない。めちゃくちゃ眠いけれど、作業をしてから寝たい。

 

 12/4(土):寒さにも慣れてきた。いよいよだ。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。「ラヴィット」のない朝。関西ローカルの雄「せやねん」が7時間にも及ぶ生放送を敢行していたので、とりあえず流し見する。関西ローカル名物、若手お笑い芸人の命をなんとも思っていないタイプの過酷ロケ。見た部分だけでもアキナとニッポンの社長が犠牲になっていた。ニッ社の辻さんが本当に一切の躊躇いなくバンジージャンプをこなし、しかも二回連続で飛んでいた。どうしてもケツの方が目立ってしまうが、実は辻さんの方がぶっ飛んでいるのだと思う。辻さん、いくえみ綾の作品に出てくる男子っぽい。昼前から外出。車に揺られて、一路北へ。名神高速道路を北陸道に進み、だいたい3時間くらいで石川県だ。毎年この時期になると家族で訪れる温泉地に今年も。北陸は基本的にいつも雨が降っている。冬場は特に。温泉につかり、ご飯を食べ、また温泉に浸かる。酒も飲んでいる。結果、あまり書くこともない。文豪ならなんか、ちょっと実のあるエッセイ的なものをさらさら~っと書けたりするんでしょうが。

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照明

 12/5(日):アルコールが回り、いつもより早い時間に寝て、いつもより早い時間に目が覚めた。早いというか、もう真夜中。真夜中の子供たち。二度寝、三度寝……。朝風呂、朝ご飯、朝風呂のコンボ。温泉旅館で食べるちゃんとした朝ご飯ほど素晴らしいものはない。チェックアウトのギリギリまでゆっくりした後は、温泉街をすこし散策する。日本酒や温泉卵を買うお決まりのコース。昼過ぎに出発し、途中のサービスエリアで遅めの昼食。金沢のローカルグルメとして有名な「ハントンライス」を食べた。パプリカパウダーとバターで味付けされたライスの上に半熟の薄焼き卵と魚のフライがのせられて、そこにタルタルソースやケチャップがかかった料理なのだが、とりあえず写真を見てもらう方が速いと思う。「ハンガリー」の「ハン」に「マグロ」を意味するハンガリー語の「トン」から来ているとか、来ていないとか。ローカルフードをサービスエリアで食べるの、旅っぽい。味がある。初めて食べたけれど、万人向けの味付けで美味しかった。夕方に帰宅。夜は特に何もせず。適度な疲労感。早めに寝てしまって、明日からの一週間に備えたい。

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ハントンライス

 

週間日記(2021/11/22~11/28)

 11/22(月):朝から雨が降り続いている。久しぶりの雨。記録的な水位の低下が報道されている琵琶湖の状況が良くなってくれればいいのだが。琵琶湖と言えば、引っ越す前に琵琶湖博物館へ行っておきたい。バイカルアザラシを見て、ブラックバスの天丼を食べておかなければ……。県民なら誰もが遠足で訪れる場所ではあるが、それ以来足が遠のく場所でもある。ぼんやりと起きて、無意識のうちに外してらしい耳栓を布団から掘り出す。「耳ほぐタイム」、構造上どうしても姿勢が仰向け固定になるのでそれが合わない人にはおすすめしない。今日も「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べ、ボールペン字の練習をする。丸山桂里奈さんの激知覚過敏試食タイムが多かった。そして男性ブランコが「VTRでやっていることを同時にスタジオでもやらされる」という形で番組の洗礼を受けていた。怖い情報番組だ。その後は「バナナムーン」を聞きながら家のことをする。ラーメン屋で替え玉をしたらそれからずっと気持ち悪くなった設楽さんと、CPAPを使うための検査で無呼吸状態が1分36秒続いた日村さん。おじさんのラジオだ。日村さんの方は普通に心配になる。この人だけずっと「症状」の話をしている。掃除機などを終え、ジャンプを買うために外出。降りしきる雨。すこし寒い。すぐに帰宅して、30分ほど仮眠を取った。午後はずっと勉強をしたり、作業をしたり。録画していた「映像の世紀」をBGMにしつつ。アマゾンプライムで配信されていない放送回がBSで再放送されているので、ありがたい。1964年、東京オリンピックのドキュメンタリー。東京の人がめちゃくちゃカジュアルにポイ捨て、いや規模で言うと不法投棄をしている映像があり、噂には聞いていたけれどびっくりした。現地に行った上で思う、日本橋の上に走る首都高の味気無さったらない。そして、なんと言えばいいのか、もう何も変わらないのかもしれないなという気持ちになった。うふふ。夜は特に何もせず。ケンタッキーの、チキンフィレ&メンチカツサンドを食べた。その名の通りフライドチキンとメンチカツが挟まっている、ものすごく食べにくいサンド。良い意味で馬鹿みたいな見た目なのだが、マスタードの酸味が効いたソースが美味しくて全体的にかなり完成度が高かった。また食べたいけれど、胃腸との相談がいる。もうすこし作業をしてから寝たい。

 

 11/23(火):勤労感謝の日。よって、休み。カレンダー通りの生活をしなくなってもう結構な年数が経つけれど、今日は休みです。ぼんやりと起きて、途中から「ラヴィット」を見る。オープニングトークを見逃す形。TVerでの配信がありがたい。今日は予定があり早い時間から外出したので、ミキと蛙亭によるロケもあまり見られなかった。視聴者プレゼントの豪華さだけが記憶に残っている。目的地は大阪。先週の日曜は高速道路がえげつない渋滞をしていたが、今日はそれほどでもなかった。みんな行楽地に向かっているのかもしれない。梅田に到着して、とりあえずお昼ご飯を食べる。焼肉。昼から焼肉。シメの冷麺まで食べきった。冷たい汁に浸かった麺類が好きすぎるので、焼肉店の冷麺と讃岐うどんのひやかけが大好き。ちなみに夏場の丸亀製麺で「ひやかけ」を注文すると半々くらいの確率で「ぶっかけうどんのひや」が来ます。その後は買い物。まずは阪急百貨店で開催中の英国フェアを見て回る。今までの人生で見たものをすべて足した数の三倍くらいの紅茶が売られていた。凝り出すと止まらない世界なのだろうなと思う。そして、テーブルウェアや雑貨が売られているスペースで、出会ってしまった。「出会う」と言うと大層な話に聞こえるかもしれないが、私にとっては大層な話なので仕方がない。すこし前にBSプレミアムで放送されていた『世界はほしいモノにあふれてる』の中で見た「フローブルー」の数々も美しかったけれど、私が一目見て心奪われたのは「Denby」の「Halo」シリーズ。深い黒からグレー、白へのグラデーションが奏でる美しさ。いつか家中のテーブルウェアをこれで揃えるのだと心に決め、今日はストレートマグを購入した。すこし前にヒビが入ってしまったマグカップの代わりが、最高のタイミングで見つかった。欲しいものはたくさんあるの……と心の中で『ひとつだけ』を口ずさみながらレジに向かったら、ものすごい行列ですぐ現実に帰った。20分くらいかかった。コミケじゃん。そこそこの規模のサークルじゃん。梱包に時間がかかるのだから仕方ないものの。その後は上階からぶらぶらと降りていき、最後に阪神梅田駅名物のミックスジュースを飲んで帰路についた。次にこれを飲むのはいつになるだろう。いや、お昼に食べた焼肉だってもう次がいつになるかは分からない。漠然とした「これが最後かもしれない」と、すこし具体的になったそれとでは心境がまったく違ってくる。雑に言えば、おセンチになる。夕方には帰宅して、夜は特に何もせず。一日で進捗がゼロなので、作業をしてから寝たい。

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ストレートマグ

 11/24(水):あまり何もしない一日。ダメな一日だった。いつものように起きて、「ラヴィット」を見ながら朝ご飯を食べる。オードリー・春日がまたゲスト出演していた。来週は月曜と水曜にも出るらしい。チャンカワイくらい出ている。見取り図のロケコーナーには西田ひかるがゲスト出演していた。謎キャスティング。ボールペン字の練習をしつつエンディングまで見届けて、車に乗って外出。洗車場へ向かう。めちゃくちゃ寒い。天気予報を見て急に気温が下がることは知っていたのに、どうして先週のうちにやっておかなかったのだろう。愚かな部分が出てしまった。ガタガタと震えながら車体に残った水分を吹き上げる。手の感覚がなくなってくる。車内に掃除機がけもやった。出来ればもうしばらく洗いたくない。最後にトイレを借りて手を洗ったら、そこまで高くはない設定だろう温度のお湯がびっくりするほど熱く感じた。人体の不思議。昼前に帰宅。すこし仮眠を取ったら、予定よりも寝てしまった。愚かな部分パート2。午後はなんやかんやで勉強をしたり、作業をしたり。夜は特に何もしていない。BSで放送されていた『シャーロック・ホームズの冒険』を見たくらい。副題は「プライオリ・スクール」。ダメな男がそのダメさゆえに不幸な人間を生むという話だったのだが、なんとなくミュージカル『ファントム』のキャリエールを思い出した。あの物語で一番悪いのはエリックではなく、キャリエールです。本当に何もしていないに等しいので、作業をしてから寝る。絶対に。

   

 11/25(木):寒い日が続いている。なかったですねぇ、秋。今日もぼんやりと起きて、ぼんやりと「ラヴィット」を見る。爆買いベジータ侍、神話ZAZY、紫式部パンチラインが続出する回だった。ニューヨーク・嶋佐の新居に向けた家電情報は参考になるような、ならないような。そして芸人が家電を買うロケに登場する確率100%の蔦屋家電が今日も出ていた。400万円するスピーカーチェア、もうホームシアター環境を整えた方がいいような気がする。ぼちぼちと身支度をして、エンディングのすこし前に外出。車に乗って、ディーラーへ。タイヤ交換と定期点検。滋賀の冬がすぐそこまで迫っている。今年は寒くなるらしい。雪、どんどん積もって欲しい。時間が止まったような情緒ある風景を見せてくれ……。上京に際しては車を手放すことになってしまうので、それに関しての相談をした。なんでも中古車市場がひっ迫し、かなり需要が高まっているらしい。半導体不足などの影響もあって、下取り価格は思っていたよりも高かった。嬉しいような寂しいような。その後はまず薬局でフロスや化粧水を買い、お昼ご飯。甥を連れた姉と合流。甥っ子、玉子のお寿司やツナの細巻きをめちゃくちゃ食べていた。一年前はゆりかごに揺られているだけだったのに…。子供の成長…果たして自分は一体一年間で何を……。院試通ったのでセーフでしょうか。どうですか。帰宅して、午後は甥と戯れる。夜も特に何もせず。すべてを諦めて、今日は早めに寝ようと思います。

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右からウナギ、ウナギ、ウナギ

 11/26(金):寒い。ここからどんどん寒くなるらしい。「北海道でえげつない雪が降っています」みたいなニュースが増えた。冬の知床は生涯で一度訪れたい場所のひとつ。あと冬の蔵王。そして冬の美ヶ原。冬ばっかり。ぼんやりと起きて、ぼんやりと朝ご飯を食べる。変な夢を見た。何時間もかけて豚バラを煮込み、リエットを自作してみなに振る舞うという、変な夢。シェフが見るタイプの夢。「ラヴィット」を見つつ、朝ご飯。ゲストが野呂佳代でランキングが「鍋つゆ」だと、「バナナムーン」リスナーとしては邪推してしまう。「野呂鍋」の話は出なかったけれど、ランキングの1位を見事に的中させていた。モノマネ食リポというキラーパスも完璧に返していた。今日は野呂佳代に関する記憶しか残っていない。フルネームで呼びたくなる名前ナンバー2。ナンバー1は花沢類。その後は「ハライチのターン」を聞きながら家のことに取り掛かる。掃除機をかけたり。父親としてディズニーにいく澤部さん、焼きそばで盛り上がる岩井さん。彼女とおそろいのキーホルダーをなくし、バレないように舞浜まで買いに行く高校生時代の岩井さんを想像して、なんだか笑顔になってしまう。お昼からは勉強と作業。ブログの更新、勉強、小説のバランスがまったく取れない。普通に時間がない。どうしたもんかと思いながら、録画していたものを見つつパソコンを叩く。「水曜日のダウンタウン」がすごかった。パンサー・尾形の独壇場。ちょっと泣きそうになってしまったけれど、作られた苦労とそれの被害を被る人間という図式には騙されないぞという気持ちもある。いやバラエティだけども。「映像の世紀プレミアム」はオリンピックを巡るあれこれ。近代オリンピックは商業化した時点で大きく変わってしまったという観点は、『文化批判と社会』を読んでいる自分にはタイムリーだった。夜は特に何もせず。8時半からという変則スタートだった「かりそめ天国」を見る。内容は一切関係ない二つの番組を順番に放送するだけなのに「3時間スペシャル」とか言うやつ、あれはいいんでしょうか。それならだいたい毎日24時間スペシャルなんじゃないですか。心がさざ波立っているような気がしてきた。良くない。早めに寝るかもしれないし、遅くまで作業をするかもしれない。そんな気持ちです。

 

 11/27(土):荒天。そしてめちゃくちゃ寒い。雨が断続的に降り続き、寒風が吹きすさぶ。もう完全に冬の天気だった。ぼんやりと起きて、朝ご飯を食べる。デヴィ夫人が買い物をしているところを眺めつつ身支度をして、外出。車に乗って大津駅へ。今日は友人と合流してドライブ。本来なら日吉大社紅葉狩りをするはずだったのだが、大津駅に到着してすぐにものすごい雨と風が。それが静まるまで30分ほど待ち、とりあえずお昼ご飯を食べるためになぎさ公園の方へ。具体的にお店を決めていたわけではなかったので、店頭のメニューや店内の雰囲気を見てフィーリングで決めた「アンチョビ」に入店。テラス席なら空いているとのことだったのでそうしたのだが、徐々に雨と風が強まり始める。スタッフさんが機械式のテント屋根を出しながら「風が強いと自動で閉まっちゃうんですけど……」と言い終わるや否やガーっと戻っていき、もう全員で笑ってしまった。おとなしく店内で待ち、店内で食事。オーソドックスで美味しいイタリアンだった。今日は琵琶湖に虹がかかっていて、景色も良かった。ちょっとした観光にも日常使いにもという雰囲気の、良いお店でした。晴れたと思ったら土砂降りを繰り返す天気だったので紅葉は諦めて、進路を東に取って近江八幡へ。甘いものを食べまくりましょうということになり、まずは滋賀で最も観光客の集まる施設こと「ラコリーナ近江八幡」へ。ここでしか食べられない美味しいものは多く、スティック型に切られた焼きたてバームクーヘン、ソフトクリームや生どらといった甘いものからガーリックトーストやホットドッグ、ライスコロッケなどの食事系までさまざまなものが揃っている。すごいぞラコリーナ。カステラもこのクラブハリエでしか買えません。そういう戦略が上手い。お腹はかなり重いが、次は車に乗って10分もかからない距離にある同じくクラブハリエが経営する「日牟禮ヴィレッジ」へ。世にも珍しいクラブハリエのはしご。店舗限定のドーナツとエクレア(注文してからクリームを入れてくれる)、焼きたての「つぶら餅」を食べ、すぐ近くの漬け物店「山上」で大量にお漬け物を買う。あらゆる商品が美味しいけれど、ここのキムチがすべてのキムチの中で一番美味しいんじゃないかと思う。自分が美味しいなと思って食べてきたものを友人にも「美味しい」と言ってもらうの、嬉しい。その後は一度解散して自分は車を置きに自宅まで戻り、また合流。近所の焼き鳥店へ久々に行ったら、味は変わっていなかったけれどつくねがめちゃくちゃ小さくなっていて、世知辛かった。値段が上がってもいいからサイズはそのままにしておいて欲しい派の人間です。ぼちぼちと解散。帰宅して、そろそろ寝ようかなというところでヤクルトスワローズが日本一になったニュースが入った。おめでとうございます。今年のベイスターズはまぁ…。来シーズンでしょうか。疲れたので、今日は早めに寝ます。

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近江八幡の紅葉

 11/28(日):本当に何もしていない。一切の進捗、なし。朝から姉が甥を連れて帰ってきていたので、甥と戯れながらスカイステージで『エル・アルコン』を見たくらい。いつの間にか夕方になり、いつの間にか夜になった。『せっかくグルメ』は二時間スペシャル。滋賀県に住んでいると岡山県は絶妙な距離すぎて、旅行先の候補にはなかなかならない。日帰りなら姫路まで、泊まるなら広島の方まで行ってしまう。倉敷や後楽園といった観光地は非常に魅力的なので、いつかは訪れたいのだが。あとえびめしが食べたい。岡山名物えびめし。文字で説明しても伝わらないと思うので、ぜひみなさん検索してみてください。作業が一切出来ていないので、軽く手をつけてから寝たい。