感情の揺れ方

それでも笑っていたい

週間日記(12/2~12/8)

 月曜日:朝から雨が降り続いていた。冬を感じさせる冷たい雨だった。いつも通り起きて、早い時間から病院へ行く。眼科、皮膚科と続いて今度は耳鼻科へ。体の調子が悪くなったというわけではなくて、左耳にピアスを開けるため。この年になってファーストピアス。驚きの。自分でというか、誰かに頼んで開けてもらおうかなと思ったものの、一応医療行為だしということで耳鼻科に。ただもう麻酔とか消毒とかもなかったので、いやこれ家でやっても一緒だったのではという感じ。女子高の放課後くらいのノリで開けられた。もうマジのノータイム。普通に痛いし。問答無用すぎて考える暇がなかったのは良かったけれども。けれども。しかし痛いとは言っても毎週金曜日に皮膚科で足の裏に液体窒素を押し当てられている方が痛い。やっぱり。あれはちょっと、もう。耳が痛いなぁと思いながらジャンプを買って、帰宅。とりあえず読む。『鬼滅の刃』では冨岡さんと村田さんにグッときたし、『呪術廻戦』と『チェンソーマン』が面白い。この三作がある今のジャンプ、大好き。その後は家のことをして、昼からはすこし寝る。仮眠。何のだよ、というのはなしで。起きて、宙組の『メランコリックジゴロ』を見る。色々とメモを取りながら。本当に面白い公演で、近いうちにエントリーにするつもり。夕方からは運動をする。プライムの読み放題に入っていた『BESTARS』を読んだら面白くて、続きが気になる。夜はスカイステージで放送していた2008年のTCAスペシャルを見る。めちゃくちゃ豪華。なにせバックダンサーに明日海りおがいるのだ。TCAスペシャルが放送されていると年末感がある。師走だ。坊主が走り回っている。

 

 火曜日:今日は久々に一日中家の中にいて、外に出なかった。本当に久しぶりな気がする。午前中は一瞬で溶けた。朝ご飯を食べて、録画していたテレビ番組を見て、いつのまにか午後だった。怖い怖い。嘘みたいに一瞬だった。午後からはエントリーを書く。昨日観た『メランコリック・ジゴロ』のエントリー。これが書き始めてみるとかなりカロリーを使う記事になってしまって大変だった。時間もかかった…。一瞬で夕方だった。怖い怖い。一日中家にいたせいか、すこし体調が悪くなってしまった。因果関係はまったく分からないけれど。それこそ知らんけど、というやつだけれど。運動は軽めに切り上げて、お風呂に入る。入る前にピアスが癒着しないようにグルグルと回すファーストピアス特有の儀式をやった。やったのだが、いかんせん何が正解か分からないのでものすごく怖かった。怖い怖い。ピアスなので当たり前だがもう耳元も耳元にあるので肉が動いているというかそういう音がはっきりと聞こえてきて、怖い怖い。体調が悪かったのも相まってかちょっと貧血みたいな感じになってしまった。弱い弱い。今日もまたスカイステージで放送していたTCAスペシャルを見る。2009年。これまた豪華だ。10年前の公演なので、2029年に今年のタカスペを見たら同じように「豪華だなぁ」と思うのだろうか。雪組のコーナーでなんだかめちゃくちゃカッコイイ人がいるな、誰だと考えていたら男役時代の大湖せしるさんだった。はっはぁ~んと腑に落ちた。そりゃあカッコイイよ。ほんわか関西弁お姉さんとは思えないギャップ。『まだ結婚できない男』は録画して、『マツコの知らない世界』をリアルタイムで見る。タコスの世界がめちゃくちゃ美味しそうで、でも滋賀にはない。たぶんないな、タコスは。たぶん。

 

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 水曜日:今日は朝からアルバイト。めちゃくちゃ寒い。マウンテンパーカーを着ていても寒い。秋の終わりに片を付けるみたいな作業だったので、早めに終わった。終わったというか、切り上げたというか。いつも通り京都駅…ではなくて、北に向かって歩く。烏丸通を上がっていく。目的地は二条通にある「二条駿河屋」という和菓子屋さん。母にお使いを頼まれたという形。お使いって。この年になって。恐る恐る入ったものの、お店の方はとても柔らかい雰囲気の人だった。こちらの名物である「松露」というお菓子を買って、また京都駅へ向かって歩く。節約と、運動と。二条通から京都駅まで歩いたのは初めてだったけれど、思ったより時間はかからなかった。50分もかからなかったような気がする。東本願寺にはネコがいた。1匹だけ。寒くないのかいと心の中で問いかけて、電車に乗る。それでもいつもより早い時間に帰ることが出来た。いつもこれくらいの時間に帰ることが出来ると思って、アルバイトを始めたのだけれど。現実はつらくせつない…。すこし休憩してから、これまた母を乗せて車で外出する。近所の家電量販店へ。もう完全に老人と化してしまったプリンタを買い替えるために。今の今まで考えたことがなかったけれど、どうやら世間的には12月がプリンタの替え時らしい。年賀状をするから売れ行きがいいとかで、在庫もかなり減っているようだった。店員さんと相談しながら選んだプリンタも取り寄せになるはずだったのだが、ちょうど搬入があったらしくその場で買って持って帰ることが出来た。ありがたい。夜はFNS歌謡祭を見ながら過ごす。年末感がすごい。ミュージカル特集のために見ていたのだけれど、普段は見ないような人をたくさん見られるので楽しい。平井堅は中東の国から来た王子様のようだった。木下晴香がやっぱりめちゃくちゃうまい。どんどん上手くなっている。年末を楽しみながら、買ってきた松露を早速食べた。これが、これが本当に美味しくてびっくりした。そりゃあお使いを頼むよと納得するくらいの美味しさ。この日記を読んで、かつ京都へ行く予定があって、そして行動力がある未だ見ぬどなたか。ぜひ行ってみて欲しい。周りには観光地がほとんどないけれど、烏丸御池駅から10分も歩かないので。本当に。京都の和菓子と言えばもうひとつ個人的に好きなのは、今出川通にある「千本玉壽軒」の「西陣風味」というお菓子。これは京都駅でも買えるので、京都へ来る予定があるあなたも、ぜひ。

 

 木曜日:朝から外出。電車に乗って大阪へ。駅までの道のりがめちゃくちゃ寒い。雪が降るような雰囲気の寒さ。滋賀のキツイ冬がもうすぐやってくる。大阪駅について、中之島へ。目的地は国立国際美術館。8月から開催していてもうすぐ会期が終わってしまう『ウィーン・モダン展』を見るための大阪。メインはクリムトエゴン・シーレで、それに加えて絵画だけではなく当時の家具やカトラリー、ドレスなども展示されている盛り沢山の内容になっていた。19世紀末から20世紀初頭のウィーンと言えば、宝塚ファンとしてはやはり『エリザベート』が思い出される。皇帝フランツ・ヨーゼフやエリザベートを描いた作品も多かった。フランツの絵画は彼が仕事をしている際中のものが多く、働き者という逸話は本当だったのだろうなと思わされる。メインのクリムト『エミーリエ・フレーゲの肖像』やマクシミリアン・クルツヴァイル作『黄色いドレスの女性』も良かったが、個人的に好きだったのはフェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの『教会に向かう春の道』と『バラの季節』、ハンス・マカルトの『ハンナ・クリンコッシュ』、ヴィルヘルム・リストの『白と黒の絵画』。そしてなんと言っても当時のカトラリーや家具。すごくおしゃれで、思わず「モダンだなぁ」と馬鹿みたいにつぶやいてしまった。そりゃあモダンだよ。ザ・クリムトみたいな作風になる前のクリムトも楽しむことが出来たのも良かった。ピカソもそうだけれど、なんというかスケッチというかそういうものがめちゃくちゃ上手い。いや、当たり前の話ですが。

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クリムト『エミーリエ・フレーゲの肖像』

2時間くらい楽しんだあと、梅田に戻る。かなり体力を使ったのでとりあえずお昼ご飯を食べた。SUSHIを。SUSHI。その後は今日のもうひとつの目的、『ポーの一族展』へ。一番の目的は花組公演の衣装や小道具の展示だったのだけれど、かなりたくさんの原画が展示されていて見入ってしまった。およそ50年くらい前の漫画がこういう風に作られているのかという学び。予告カットなどに「返却切望」というメモ書きがされていたのも良かった。宝塚のコーナーでは3分ほどの公演映像が流れていて、当時の主力メンバーがほとんどいなくなっていることに切なくなった。明日海りお、仙名彩世、桜咲彩花、城妃美伶、天真みちる、月組に移動した鳳月杏。くぅ。また目一杯楽しんで、ぶらぶらと食品を買ったりしてから帰路に就く。帰りの電車ではどっと疲れが出た。なんというか、絵画でもなんでもそうだけれど、「天才が生み出したもの」と対面するのは本当に疲れる。クリムトもヴァルトミュラーもマカルトもリストも、そして萩尾望都も。ある種の狂気。見ている間はアドレナリンが出ているのでそんなことはないが、すこし経つと疲労が出てくる。ピカソとか、ミュシャの『スラヴ叙事詩』とかもそうだ。あと普通に電車が遅れていたのもある。15分くらい。ゆっくり走っている新快速はだめ。疲れたので早めに寝ようと思う。

 

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at阪急百貨店

 

 

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うぅ、仙名彩世さん…

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台本ってこんなしっかりしてるんですね


  金曜日:朝から皮膚科へ行く。金曜日だから。確実に痛いのが分かっているが、それでも、それでもちゃんと行く。大人だから。今週もきっちり痛かった。先週に半笑いだった助手の方は何故か私の視界から外れるような位置取りだったので、このブログを読まれているのかもしれない。気を付けよう。「今週はいいよ」と言ってガーゼを貼られなかったから血が出ていないのかなと思って家に帰り、靴下を脱ごうとしたらもう笑えるくらい赤くなっていたので普通に笑ってしまった。出とるがな!というツッコミが部屋に寂しく響く。ガーゼと絆創膏を使って自分で処理した。えらい。その後は部屋の掃除をして、お昼前に外出。京都へ行く。アルバイトではなくて、夕方から学部の同期と会うので早めに出て他の用事を済ませる。あと運動ついでに散歩。京都駅から西陣の辺りまで歩いたら、2時間くらいかかった。遠いわ。あほか。しかもメッセージカードや便せんを買おうと思っていた目的のお店が臨時休業だった。これが、これこそが無駄足。堀川通の色づいた紅葉までもが私を笑っているような気がした。折れかけた心を奮い立たせて、今度はロフトまで歩いた。これまた遠い。途中で堀川今出川を通り、学部時代のことを懐かしんだ。あと、途中途中で聖地巡礼をした。どの作品のかと聞かれれば、「私の作品です」としか答えられない。10月に出してダメだった公募の作品は京都を舞台にしたものだったので、登場させた場所をぼちぼちと巡る。「セルフ聖地巡礼」。ヘラヘラしてしまう。ちょっとした特権のような、そうでもないような。ロフトに行こうと寺町を下りていたらたまたま鳩居堂の前を通ったのでそうだここがあるじゃないかと思い、入店。いろいろ見て回ると、いい感じの封筒と便せんがあったので購入。幸運な出会い。心が立ち直る。その流れでロフトに行き、メッセージカード的なものを買う。この時点で15時前。4時間くらいは歩いている。集合所が四条だったので、そこへ行く前に百貨店へ行って予約していた商品を受け取った。一階の化粧品売り場で多少の場違い感を味わいながらも、しっかりと受け取る。これで来週の準備はほとんど完了した。何が、という話だけれども。そして同期と合流。3時間くらいしゃべる。延々と。楽しかった。「ガチガチのサイコパスって周りにはいないけど微妙にサイコな人ってときどきいるよね、河原町走ってるランボルギーニみたいな」という会話が良かった。ときどき走ってるよね。帰りも京都駅まで歩いたので、もう足はボロボロ。同期と会ったときにめちゃくちゃ痩せたねと言われたので嬉しかった。そう、もう結構痩せてきている。筋トレも続けているし。帰宅して、ゆっくりお風呂に入ると最高だった。足が生き返る。夜は『まだ結婚できない男』を見た。来週がついに最終回だけれど、どうなるんだろう。疲れてしまったので爪を切って寝る。

 

 土曜日:朝起きた瞬間から、下半身全体に筋肉痛を感じる。えげつない。筋肉痛だけではなくて、確実にちょっと痛めているよなという感覚まである。本当に良くないもの、急な無茶。朝ご飯を食べて、散髪へ行く。一か月ぶり。一か月前にも行ったはずなのだが、いつも切って貰っている人に「痩せましたね」と言われた。やっぱり10kgくらいは減らないと見た感じでは分からないのだろう。それはそれとしてうれしかった。めちゃくちゃ。お昼過ぎに、車に乗って出発する。いざ石川へ。一年に一度石川へ旅行するのが家族の恒例行事になっている。数年前までは後部座席に乗っていたのが今は運転席に座っている。スバルのCMってこんな感じだったよなと思いながら、北陸道をかっ飛ばす。安全運転で。途中で寄った賤ヶ岳SAはもう寒いし伊吹山も真っ白だしで、視覚的にも冬を思わせる。軽めのお昼ご飯を食べる。最近の綺麗なSAはご飯も普通に美味しいので嬉しい。食事は大事。旅の途中と言えども。そこからは道も空いていたので休憩を挟むことなく目的地の山中温泉に到着した。温泉に入り、美味しいご飯を食べて、マッサージを受けた。このマッサージがとても気持ちよくて、ヘッドマッサージだったのだけれど記憶がほとんどない。爆睡。普通に夢も見たし。ここ最近で一番気持ちよく寝た気がする。夜中にはものすごい勢いの雨が降っていて、北陸の気候だなぁと思いながらまた眠った。

 

 日曜日:旅館で迎える朝と言えば、やっぱり朝風呂だろう。普段から朝もシャワーをしているけれど、朝から大きなお風呂につかるのは気持ちが良い。露天風呂は寒かったけれど、それで目が覚める。歩きすぎて痛めた足も温泉に入っている間は調子が良かった。まさしく湯治。しっかりした朝ご飯を食べて、もう一度温泉に入ったり部屋でウトウトしたり。チェックアウト後は、買い物へ。何年も通っている温泉地なので、温泉街をそぞろ歩くのではなく決まったお店しか回らない。山中温泉の温泉街は非常に良い場所なので、ぜひ。いつも通りお酒と温泉卵を買って、今度はお昼ご飯を食べるために漁港へ行く。この季節の石川で漁港…。目的は、カニ。蟹。あの美味しいやつ。蟹とかアジフライとかハマグリとか、ちょっとびっくりするくらい大量の海鮮を食べつくして、帰路に就く。観光地を周るような時間も無くなってしまった。加賀温泉周辺の観光地でおすすめなのは「月うさぎの里」や「自動車博物館」でしょうか。車がないと行けない、というのは置いておいて。沈む夕日を眺めながら高速道路をひた走り、滋賀へ。琵琶湖にただいまを言うつもりだったけれど、もう暗すぎてどこが琵琶湖なのか分からなかった。滋賀に夜景は存在しません。真ん中にある琵琶湖がすべての光を吸収しているので、夜に高いところから見下ろしても真ん中にでっかい暗闇が広がっているだけなのです。あたたかいお茶を飲みながらみた千鳥の漫才で爆笑したので、100点満点の週末。明日からも頑張り…たい。